「アレクサンダー大王」(1980)

シャーリー・テンプルの世界にどっぷり浸かるべきか、アンゲロプロスで一息入れるべきか。「アレクサンダー大王」(1980)はギリシャのテオ・アンゲロプロス監督の長編5作目。日本では3作目「旅芸人の記録」(1975)が1979年に公開されたのに次いで1982年に公開。

アレクサンダー大王は紀元前の英雄ではなく、20世紀初頭の盗賊の首領。共産主義的な村の炭鉱権を英国人たちが買い取りにきたのを発端に、抵抗する村人たち、当初村人たちを守っていたが敵対するようになる盗賊、出陣してきた政府軍などによる銃撃戦となる。

近代ギリシャの縮図なのかもしれませんが、基礎知識がないから、よくわからない。それを3時間20分ゆったりしたカメラ移動の長回しで見せられるのだけど、一年間費やして探し出した村の風景が素晴らしいのが救い。テンプルちゃんで英気を養って、あらためて挑戦します!

2016年11月11日

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