「トリコロール」3部作
ポーランドのクシシュトフ・キェシロフスキという監督がフランスで作った1993年ごろの「トリコロール」三部作。
フランス国旗の三色が象徴する自由・平等・博愛がモチーフ。実験的かと思ったら意外とまともな劇映画。
「青の愛」は高名な作曲家の夫と幼い娘を交通事故で亡くした妻が主人公で、彼女が立ち直るまでの話なんだろうけど、なんだかよくわからない。
「白の愛」は美人妻と結婚したとたん不能になったポーランド人が主人公で、それが原因で妻から離婚され、お金やパスポートを奪われ、カバンに詰め込まれて密出国し、そのカバンが悪党に盗まれ・・・というコメディ。
「赤の愛」は各々恋人とうまくいかない男女が出会うまでの話で、ジャン=ルイ・トランティニャン演じる元判事の盗聴老人が面白い。
各々の主演女優、ジュリエット・ピノシュ、ジュリー・デルビー、イレーヌ・ジャコブが素敵でした。
2016年9月8日