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【転職】副業探しを含む求職者の皆さまへお伝えしておきたいこと

今回は、自己開拓転職コーチ&転職エージェントとして、求職者様から最近よくお聞きする話しから私が感じる問題意識について、少し書いてみます。


◆結論

・買い手市場への変化に伴い、採用企業(引いてはマッチングサイト運営者側等)による、求職者軽視ともいえる言動が散見されています。
求職者様の皆様におかれましては、残念ですがその自覚のもと、どうか企業の甘い言葉に惑わされず、過度に期待しないようにご注意下さいませ。


◆企業側の変化

・コロナ禍の影響を受け、企業業績の先行き不透明な状況から、一定の業界で採用マインドは低下傾向へ(もちろん、そうでない企業もあり)。


◆求職者側の変化

・コロナ禍の影響を受け、現職の業績や先行き不透明さに伴い、転職(検討)層が増加。特に優秀な層ほど、動き出す傾向へ。


◆これらの結果

・減少した求人票に、コロナ以前と比べてより多くの求職者が集まるようになっています。

例えば人材系某ベンチャー企業がindeedに掲載したところ、あっとういう間に想定を超える100人以上からエントリーあり。担当者は、慌ててエントリーのハードルを高める処理を施したなど、こうした例は枚挙にいとまがありません。


◆こうした買い手市場への変化による弊害

・企業側は、求職者をより厳しく「選ぶ」傾向が強まっています。そして、求職者側から見ると、企業側が求職者を軽視する言動が見受けられるのです。

例:
採用する気がないのにもかかわらず面接へ誘導。
⇒リストを集める目的で、特に業務委託案件ではこの傾向は強いか。
あえて、リアル面談に呼びつける企業もあり。

・「遅くても1~2週間以内にオススメ案件をご紹介できますので、また連絡します(都内コンサル業)」

・「事業を見直し中で、整理でき次第またこちらからご連絡させて頂きます(都内某人材業)」など。


ポイントは、「当面コロナ禍で厳しい状況なので、正直ご紹介の可能性は低いかもしれませんが~」といったような、リアルな状況を求職者様には正しくお伝えせず、上記のように期待感を持たせる説明に終始するというものです。

しかし、こうした説明を鵜呑みにして転職活動を中断し返事を待てどもその後は一向に返事がなかった、あるいは企業へ問い合わせたら「動きがあり次第ご連絡致します」と変わらぬ説明をしつつ、その裏では求人掲載を再開していた、などの事象も発生しています。


◆企業側だけでなく、、、

・そしてこのような求職者軽視ともいえる現象は企業だけでなく、企業と求職者を繋ぐ例えばマッチングサイト運営者などにも散見されています。例えば、こんな事例もありました。


<某マッチングサービスでの出来事>
・【求職者】エントリー
  ↓
・【企業】返信あり、面接アポ
  ↓
・【企業】面接アポのリスケ
  ↓
・【企業】リスケ日の当日連絡なく、面接をすっぽかし
  ↓
・【求職者】企業およびマッチングサイト運営側に問題提起
  ↓
・【サイト運営者】10時間後に事務局から以下の返信メールあり

<事務局からのメール(一部抜粋)>
ご連絡をいただきありがとうございます。
●●様の貴重なお時間がそのようなかたちとなり、
弊社としてもとても残念です。
今回頂戴したお声は今後のサービス改善に活かしてまいります。
今後とも××をよろしくお願いいたします(抜粋ここまで)。


⇒求職者様からこの話しを聞いたとき、私も憤りを隠し切れませんでした。「弊社としてもとても残念です」とは、いったいどういうことなのでしょうか?

掲載企業の不備は自分たちには無関係といった感じで、他人ごととしか受けとめていないですよね。運営者として謝罪の一言もなく、該当企業への指導なども示されず、正直、開いた口が塞がりませんでした。


◆まとめ

・コロナ禍の厳選採用下では、内定をもらえるのは一部の方のみですから、それ以外の方々は、今後もこうした求職者軽視とも言える扱いを受ける可能性があり、私は大いに危惧しています。

求職者の皆様、
企業側の甘い言葉を額面通り受け止めない方がよいかもしれません。少なくとも、内定承諾までは並行している転職活動を終わらせない方が無難かと思います。

また、残念ながら企業にこのような態度を取られても、いちいちイライラしたり、ましてや感情的にならず、次に進みましょう。そこで使うエネルギーや時間がもったいないです。自分で変えられることにのみ注力していきましょう。

もし何かおかしいなと感じたことがございましたら、遠慮なくご相談下さい。皆様のより良いキャリア設計をサポートできればと思います。

以上