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【転職】「これからの時代」の新たな転職活動手法とは?

今回は、転職活動を取り巻く環境の変遷を整理してみました。


◆相次ぐドタキャン

・先日、求職者との面談アポをドタキャンされました。ドタキャンというか、土壇場でキャンセルの連絡すらない「すっぽかし」です。久しぶりでした。でも、残念ながら転職業界では良くあります

そんなときに私が毎回思い出したのが、同じようにドタキャンされた友人のエージェントの「嘆き」です。
彼の場合、求職者の意向にそい、本来は休日の土曜日に既に入れていた家族との予定をキャンセルしてアポイントしたにもかかわらず、ドタキャンされたというお話し。それがあまりにも多いので転職を決意した、というものでした。


◆供給過剰な人材紹介会社

・こうした背景にあるのは、急増する職業紹介事業所数(人材紹介会社)と、そこのキャリアアドバイザーの質の低下と考えています。

まず、民営職業紹介事業所数。労働力人口の減少に伴い人材不足が慢性化しつつある中、職業紹介事業所(人材紹介会社。ひいては求人数)の増加傾向が続いています。2011年度は16,613事業所だったものが右肩上がりで増え続け、直近の平成 30 年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)では24,059事業所(対前年度比 10.0%増)。今では、あのセブンイレブンの全国店舗数さえ超えているのです。


◆「クソエージェント」と揶揄されて、、、

・どんどん増えてくると、当然サービスの質にバラツキが出てきます。こうした中で、人材紹介会社(のキャリアアドバイザー)が次第に「クソエージェント」とも揶揄されてきてしまったのです。

例えば、
・求人票の横流し、バラマキ
・(求職者の期待する)選考対策、サポートなし
・(特に分業制の大手系人材紹介会社に多い事象で)、担当キャリアアドバイザーに企業や選考のことを聞いても分からない/時間がかかる
・内定獲得後、担当キャリアアドバイザーの態度が豹変する(売上目線で内定を迫る)
等といった状況に対して不満が噴出し、「クソエージェント」以外にも「介在価値」がない等とも言われていました。

こうした環境が認知されてくると、求職者はとりあえず人材紹介会社への登録をたくさん済ませます。そして、その中で良さげなエージェントを絞ってやり取りをする、そうでないところは切り捨てる(例えばドタキャン)という現象が起こってきたのです。個人的には、絞りこむこと自体は良いと思うのですが、この際に私の知人がされたような非常識な対応をされる求職者の多いことが、この業界の問題となっていました。
(コロナ禍での厳選採用下では、少し変わってきましたが、、、)。


◆エージェント(個人)選びから始まる転職活動

・このような状況でいま台頭しつつあるのが、求職者に寄りそって親身な対応圧巻のフォローを施す中小規模・個人の人材紹介会社/転職エージェントです。彼らはSNS、さらには口コミなどでも広がり、次第に求職者からの支持を増やしつつあります。

こうして、これまでのように会社の看板ではなく、エージェント(個人)選びから始まる転職活動の潮流が出始めています。私は、この流れは顧客の選択肢が増えるという点でも良いかと思っています。これまで批判されてきた特に大手系の人材紹介会社にも求人量など強みはあり、それを求めている求職者もいらっしゃいます。健全な競争はサービスの質を高めますので、いろんな特徴のサービスがあっても良いのではないでしょうか。


◆さらに新たな選択肢

・その中でオススメしたいのが“自己開拓”転職で、特に本気の求職者にとっては、私はこれからの時代の新しい転職活動手法になると確信しています。これは求人票ありきではなく、求人票を出していない企業の「潜在的」な求人ニーズに対して、自らを直接売り込んでいく転職手法だからです。

▽“自己開拓”転職とは?


上記の通り、特にコロナ禍の厳選採用下で転職活動に悩む、苦戦する方々も少なくないと思います。宜しければ、お気軽にご相談下さいませ。

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