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我慢と突拍子もない行動

パワハラで心を病んでから突然日常から逸脱するような行動を取るようになってしまった。

ドイツに来たものそうだし、学校を急に休んで日本に帰ったり旅行に行ったり。
計画性がなく周囲を驚かせるし、自分もとても恐ろしい気分になるんだけど「やらなくちゃ、行かなくちゃ」という強迫観念に囚われていて止まらない。抑うつ状態ではなく双極性うつなんじゃないかと思うくらい時々ハイな行動がある。

今回は朝起きて30分後にハンブルクに行くことを決めバスの予約をオンラインで入れていた。

ハンブルクには去年の夏、大量の薬で朦朧としながら束の間の夏休みを取ってやってきていた。今回はハンブルクバレエ団の菅井円加さんのバレエが観たかった。これは話せば長くなるので後で書こうと思う。

宿、そしてそもそも舞台のチケットも取っていないのに後はパンツとか歯ブラシとか適当に入れて家を飛び出した。
ベルリン中央駅にギリギリに着く。キョロキョロしてもバス乗り場らしきものがない。駅のインフォメーションで聞くとバスターミナルは中央駅とは離れたところにあり電車で15分以上かかるとのこと。

バス乗れない。というかどうしてバス乗り場もちゃんと調べなかったんだろう。自分の行動にぞっとする。行きのバス代無駄にした。

家に帰ろうかと思った。こんな状態でフラフラしては危ない。
でも家に帰ったらまた寝たきり引きこもりで勉強しなきゃの強迫観念に囚われてしまう。まどかちゃんの公演も次いつやるかわからないから観るなら今しかない。

私は携帯のチャージが切れており外でインターネットが使えない状態だった。近くのドラッグストアでプリペイドカードを買ってチャージする。それから無料のWi-Fiを拾ってもう一度バスのチケットを取り直す。
そしてその観たい公演がどこでやってるのか調べた。

もう時間がない。泣く泣くWi-Fiスポットを離れバスターミナルのある駅へと向かう。

そして結果としては、私は無事ハンブルクに着き念願の菅井円加さんの公演を観て無事帰ってきたのでした。

ドイツに来たら気ままに街から街へと渡り歩いて旅するのが憧れだった。
でもボロボロの状態で来てこっちに住んでる大親友と会えるようになったのは4月(それまでは下痢したり寝込んで起きられなくなって約束キャンセルしまくってた)、人と繋がり持ちたいと日本人の交流会に行ったのは6月、憧れのドイツ旅行はこれが初めて。

勉強ももちろん大事なんだけど、それに囚われすぎて身動きが取れなくなっていたことに気づく。
急に計画性なく動くのはギリギリまで苦しいのを我慢しているから。気晴らしが難しい。
心のバランスが取れないと自分の行動も制御できないんだなぁと思った。
私は友達に恵まれていてその友達の一人がこう言った。
「あなたは計画性も行動力も継続力もある。だから嫌だと思ったことや苦痛なことに対してやめる勇気を持った方がいい」と。
おかしな会社だと思いながら10年も勤務してしまい、気づけばボロボロになっていたことを思うとこの言葉は痛いほど身にしみる。
自分がどう感じているかいつのまにか気づけなくなっていた。自分の心にきちんと耳を傾け続けたい。
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