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青ざめる犬…

シロ太が我が家の家族になる経緯は波乱万丈とお話ししたが、ここで詳しくお伝えする事に…

ロックが亡くなり、半年くらい後、ウォーキングする私に毎日ついてきたのがシロ太だ。
この街に住み着いたのか、朝は小学生について学校まで行く。私を見つけると足に絡みつく。
これではいつかは保健所に捕まると思い、保護した。私はそのまま家族に迎えるつもりだったが、母は「ロックが死んで間もないのにロックが可愛そう、申し訳ないわ」と気色ばんだ。
ここを無理強いするのは良くない。

民間里親団体主催の里親会で新しい飼い主を見つける事にした。もう成犬だったが、白くて可愛いのですぐ声がかかって貰われていった。
この頃(20年以上前)は、まだ、譲渡会の規則も緩く(今は事前に家庭訪問、お試し期間などがある)そのまま手渡しだ。

2、3日後、様子を聞く為連絡すると連絡が取れない。デタラメの住所だった。

また、捨てられると思って、すぐに警察、保健所に届ける。1週間程たって連絡があった。やはり飼いきれず捨てられていた。

保健所に迎えに行くと私に抱きついてきた。
帰りの車の中で顔を見ると舌が真っ青なのに気づいた。「何処かで病気を貰ったな」と考えながら帰宅。水やご飯の用意をして、彼のもとに持っていくと、真っ青な舌が元どおりのピンク色に戻っていた。

えっ!!人間の顔から血の気が引く様な感じ?
犬は顔色見えないから、舌が青ざめていたの?
酷い恐怖を味わったのね。

本当にごめんなさい!

しかし、彼が落ち着く家を見つけるのはまだ先の事なのだ……

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