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生理学 中枢神経系(脳・脊髄)基礎


皆さんこんにちは☀︎

先週までは 神経の基本について確認してきました。

今週からは、中枢神経(脳、脊髄)、、そして
末梢の神経について順番に問題を見ていきたいと思います!


今週の問題


問 脳脊髄液について誤っているのはどれか。(はき第5回)

1 外的攻撃から脳・脊髄を保護する
2 脳室を満たしている
3 クモ膜下腔を循環する
4 脈絡叢で吸収される

こちら 答えは 4番です!!⭕️


いきなり脳脊髄液なんて言われても、、
マイナーに感じてしまうと思います。
上記のような問題も出てくる範囲です。
ぜひ確認していきましょう✨

 そもそも 中枢神経系ってなに?


中枢神経系とは、「中」という漢字が入っている程なので体の真ん中に位置し
神経系の核となる器官が属しています。

[脳]
大脳、小脳、間脳(視床、視床下部)、脳幹(中脳、橋、延髄)
[脊髄]
頸髄、胸髄、腰髄、仙髄

画像1

参考 イラストでまなぶ生理学 田中越郎 医学書院


中枢神経系の機能とは


重要な機能として「反射」があります。
反射とは、、
生体が刺激に対して意思とは無関係に常に一定の反応を引き起こすこと
を言います。(⭐️常に一定であること=特定=紋切型)

意識的にでも無意識的にでも起こることのある反応です。

↓反射を起こす一連の回路(=反射弓)がこちらです↓

画像2

⭐️受容器…皮膚、筋肉など刺激を受けるところです。
⭐️求心性神経…心に求めると書きます=脳や脊髄など体の中心に「今体がこんな刺激を受けたよ」と伝える神経です。
⭐️反射中枢…脳や脊髄など神経から伝えられた情報を受け、「こんな刺激を受けたから、こんな反応してね」と遠心性の神経に伝え、情報を処理する部分です。
⭐️遠心性神経…心から遠のくと書きます。「脳や脊髄からこんな指令を受けたよ」と末梢の組織に伝える神経です。
⭐️効果器…そしてゴール地点です。「筋肉を緊張させる」「皮膚が汗ばむ」など脳脊髄からの指令通りの反応を示す部分です。


中枢神経系の機能として、他にも

・感覚系の統合
・運動系の統合
・自律神経系の統合
・情動の発言
・高次神経系(学習、認識、言語機能など)


上記のような機能を持つ中枢神経系ですが、、
では、問題文に出てきた「脳脊髄液」とは何だったか覚えていますか?


脳脊髄液とは


中枢神経系を刺激から保護する液体です。
脳や脊髄の細胞外液なので代謝産物の排泄路にもなっています。

・主に脳室内の脈絡叢で作られる液体です。
・第4脳室(橋〜小脳〜延髄中にある空間)にある3つの孔→クモ膜下腔→静脈に吸収される と言うルートをたどります。
⭐️3つの孔…正中口(=マジャンディーこう)、左右2つの外側口(=ルシュカこう)

・1日550ml程生産され、そのうち99%は水分です
・糖質含有量は50〜75mg/dlほどで血液よりも少ない量の糖質を含んでいます(血液の糖質含有量は100mg/dl)。
⭐️髄液の糖質含有量の変化が髄膜炎などの病気発見の指標になることもあります。



さて、いかがでしたでしょうか?

選択肢の確認はできましたか😊

中枢神経は難しい範囲でもありますが、
私たちが生きていく上で確実に働いている部分でもあります。

毎週少しずつ確認して、神経系の苦手意識を減らしていきましょう🌸!



本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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