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生理学 興奮の伝導


皆さんこんにちは、生理学記事更新日の火曜日がやってきました!

今週も 一問 確認していきますよ😊✨


今週の問題


問 神経線維の興奮伝導について正しいのはどれか(はき第23回)

1 無髄線維は有髄線維より伝導速度が速い
2 有髄線維では跳躍伝導が起こる
3 活動電位は隣接する神経線維に伝わる
4 活動電位の大きさは伝導の途中で減衰する


さて、、、

久しぶりに選択肢が文章です。
生理学の文章ってすごくややこしくないですか?

わたしは受験生の頃、生理学の難しい文章がかなり苦手でした😵💦

でも、どんな科目でもそうですが 文章を噛み砕いて
自分の中に取り込められれば、理解力もグッと深まります。

少しだけ頑張って 確認しますよー!


1 無髄線維は有髄線維より伝導速度が速い



有髄線維、無髄線維の確認は数個前の投稿でしましたね!

⭐️有髄線維…神経細胞の軸索部分が、髄鞘と支持細胞に囲まれているもの
⭐️無髄線維…神経細胞の軸索部分が、支持細胞でのみ囲まれているもの

でした!
この2種類、興奮(刺激)の伝導の速さに違いがあります。

神経の形としても上記のように髄鞘の有無があるのですが
まず、有髄線維と無髄線維には神経そもそもの太さの違いがあります。


画像2

出典 病気がみえる vol7  脳・神経 MEDICMEDIA


有髄線維の方が太いのです。

太いホースと細いホース、多くのお水を早く通すことができるのは太いホースですよね。

なので、1の選択肢は✖️となります。


2有髄線維では跳躍伝導が起こる〜跳躍伝導〜


これは、有髄線維のみ取り囲む髄鞘に
「電流を通しづらい」という特徴が関係しています!

「ん?電流を通しづらい髄鞘に囲まれているなら、有髄線維の方が興奮の伝導遅そうじゃない、、?」と思った方
その疑問、正しいです!!
しかし、これは 髄鞘の取り囲み方 にポイントがあるんです😳✨

髄鞘は
イラストのように、一定間隔ごとに切れ目を持ちながら軸索を取り囲んでいます。
この切れ目をランビエの絞輪(こうりん)と言います。

画像1

出典 病気がみえる vol7  脳・神経 MEDICMEDIA

ただ歩く(無髄線維の伝導)よりもスキップ(有髄線維の伝導)の方が速いということです。

そして、2の選択肢が⭕️となります。


3 活動電位は隣接する神経線維に伝わる〜絶縁性伝導〜


これは、興奮伝導の3原則のうちの1つ
「絶縁性伝導」に当てはまります。

何かというと、、

1つの神経線維の興奮は、隣を併走するほかの神経線維には伝わらない
というお約束です。

画像3


簡易的なイラストでイメージすると、
神経伝達物質も関わる赤ラインの方向の隣り合わせではこうhんがつたわっていきますが、
青のラインの方向では伝わらない ということです。

なので、3の選択肢は✖️となります。


4 活動電位の大きさは伝導の途中で減衰する〜不減衰伝導〜


これも興奮伝導の3原則の1つで
「不減衰伝導」に当てはまります。

これは興奮伝導の大きさは、減衰せずに一定の大きさで伝導するというものです。

Aの神経線維で10だった興奮はBの神経線維に伝わる際に
8や9に落ちることはなく10のまま伝わっていきます。

なので、この選択肢も✖️となります。


さて、いかがでしたでしょうか?

文章の4択問題の確認は、しっかり読んで見極めて、1つずつ✖️を潰して行かなくてはいけません。

来週お伝え予定のシナプス伝達の範囲と、並行してやっていくとややこしい点が多いので
今回の記事も確認してみてくださいね😊🌸


本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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