ゲーミングお嬢様に出てくる格ゲー用語
ゲーミングお嬢様おもしろいけど、出てくる用語がよくわからんという人向けに、何の資料も観ずに覚えている範囲で適当に解説してみた。大体間違ってないと思う。
・リバサ(初出:スーパーストリートファイターⅡ)
ダウンした状態から起き上がる瞬間に昇竜拳などの必殺技を出す行為である「リバーサル」の略。起き上がりに必殺技を出すと「Reversal」と表示されることからそう呼ばれる。
・擦り
画面を見ずに必殺技を出したり攻撃ボタンを押したりする行為。画面を観ずにコマンド入力に集中する為に必殺技などは出やすいが、画面を観ない故に対戦相手との駆け引きを放棄することになる。ボタンを擦るように連打するときは一切画面を見ないことからそう呼ばれる。
・コマ投げ
必殺技扱いの投げ技の事、通常の投げとは違いコマンド入力が必要なことからそう呼ばれる。大抵は投げ間合いが広くて強い。
例えば、ストリートファイターⅡのザンギエフのコマンド投げ(スクリューパイルドライバー)は、ラウンド開始位置の間合いからちょっと近づけば投げることができて、相手の体力を半分奪って、その後のスクリューパイルドライバーも確定する。
・負ける要素はない
当時高校生だったウメハラがストリートファイターZERO3の世界大会決勝戦においてアメリカ代表のアレックスを目の前にして言い放った言葉。そして勝利した。
実際の所、この時アレックスは全米大会をサブキャラのZロレントで優勝した為、ウメハラはアレックスを弱い相手と思っていた。実際には恐ろしく強い上に他プレイヤーより1世代ぐらい先の戦術を開発しており、特に彼が開発したオリジナルコンボの構成は、後の補正ぎりと言われるテクニックの土台を作った
・全一
全国一位の略。今は亡きアーケード雑誌「ゲーメスト」で行われていたハイスコア集計において、所謂ギネス記録を取った人間はそのゲームの1位として名前が載ることからそう呼ばれる。このシステムは1位以外は基本的に名前が載らないため2位では駄目という非常にシビアな物ではあることから、全一という称号はそれなりのステータスになった。
転じて、格ゲーでも同様の使われ方をするが、純粋に全国一位という使い方のほかにも、ガード全一、リバサ全一などのように全一(自称)という緩い使われ方もする。
・10先勝負
先に10勝するまで対戦し続けること、10本先取のこと。2先、3先、5先などもある。ぷよぷよ通は100先勝負がメジャーだったりする。
・スーパーアーマー
相手の攻撃を1発だけ耐える(ダメージは食らうが一切怯まない)。初出はマーベルスーパーヒーローズのハルクが持つスキル「スーパーアーマー」から。上位互換として相手の攻撃を何発でも耐える「ハイパーアーマー」がある。
相手の攻撃に怯まないため、相手の攻撃モーションそのものが大きな隙となるので、それを利用してコマ投げしたり強い攻撃をぶち込んだりできる。
・ワンチャン
ワンチャンス(one chance)の事。1回のチャンスで勝てる可能性があるという時に使う。語源は麻雀用語のワンチャンスという説もあるが、少なくとも麻雀用語のワンチャンスとは意味が全く違う為、たまたま麻雀用語に同じ言葉があっただけというのが実際の所だったりする。
初出はギルティギアというゲームに登場する「チップ」というキャラで、防御力が低いが1度ダウンを奪えば強力なセットプレイで勝てる可能性があるため「死ななきゃ安い。ワンチャンある」と称されていた。
・ベガ立ち
ゲームやってる人の後ろで、ゲーム観戦している人のこと。何故か誰もが腕を組んで直立不動で立っており、その姿がストリートファイターⅡのラスボスである「ベガ様」の姿に酷似していることからこう呼ばれる。