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産むってこと。帝王切開 無痛分娩 VBAC
いきなりではあるけれど、帝王切開で出産して、なんだかモヤモヤするよ〜!とか、通常分娩「出来なかった」という負目を感じるという方へのメッセージとして、またいまだに偏見を持っている方々への一言として残しておきたいので書こうと思う。
もし、なんらかの理由で帝王切開で出産し、なぜかそれでご自分を責めているお母さんがいたら言いたい。
「数年後、そんなことどうでも良くなってます。だーれも聞いてこないし、興味もないです。出産お疲れ様です!!それよりお腹の傷が痛むでしょう?お大事になさってね」
そして、いまだにそんな人間が存在するのか疑問だが、もし誰かが帝王切開で出産したことに関して何らかのネガティブなコメントをした方がいたら言いたい。
「アホか」
私は第一子の息子を緊急帝王切開。
娘を通常分娩で出産した。
息子の出産予定日の2ヶ月ほど前に任意で受講したマタニティクラスで、帝王切開の説明もしっかりあったのだが、根拠もなく「自分には関係ない」と思ってほとんど注意して聞いていなかった。
アメリカの出産は(というか医療全般…)日本ほど手厚くない。
産気付いた…と思って、朝7時過ぎに病院へ行ったが「子宮口の開きがまだだわ」と、帰された。
そして同日夕方再度行くと、今度は入院させてもらえた。
そこから9時間陣痛に耐えたがなかなか進まず、翌朝、エピデュラルで少し楽にしましょう、と麻酔が入ったものの、すぐに胎児の心拍が下がっているとのことで、緊急帝王切開に切り替わったのだった。
あれよあれよという間に準備が繰り広げられ、ザクザク切って、お腹が引っ張られ、そして内臓を引っ張り出される感の後、息子登場。
再度言うが、アメリカの医療は手厚くない。
お腹をパックリ切ってようが、2日後には退院である。
痛み止めの薬を4時間おきにのむのだが、4時間が終わりかける頃に痛みで薬が切れかけるのがわかった。
オシッコに行くと内臓が焼け染みるような痛みが1ヶ月ほど続いた。
傷口が塞がっても、車の運転でアクセルを踏む時にお腹にかかる圧力で突っ張る感じは一年ほど、くしゃみもお腹に響いた。
こんな痛みを通過するのだ。
通常分娩だろうが、帝王切開だろうが、無痛だろうがなんだろうが、半端ない身体への負担。
それにごちゃごちゃ言う外野がいたらしばき倒す。
一人目を帝王切開で出産すると、通常は二人目も帝王切開で出産を計画する場合が多い。
1回目の出産で受けた子宮の傷のダメージに耐えられず、破裂してしまうなどの危険性があるかららしい。このVBAC(帝王切開後の通常分娩)をする場合、すぐに緊急時の対応ができる環境でなければいけない。
娘の時は帝王切開手術の予定日も決まっており、切られる覚悟もしていた。
が、
10日早く娘が出てくる気になったので、病院へ行ったらば
先生「小ぶりだし、かなり下がってきてるから、とりあえず通常分娩でやってみる?何かあればすぐに手術に切り替えられるようにエピデュラルで麻酔入れるし」
私「あ、じゃあそれで」(シェフおまかせメニュー)
と、いとも簡単にVBAC決定。
(出産した病院はNICU併設で緊急時のバックアップがしっかりしている)
エピデュラルで麻酔が入り、陣痛もほぼ無痛に。
いきむのは(感覚がわからないから)難しかったけれど、無事娘登場。
その回復の早さに感動した… 翌日にヒョコヒョコ歩き回れるなんて。
きばってブリっと産もうが、切って出そうが、何より母子ともに無事であることが一番大事。
我が子は二人とも予定していなかった手段で登場したけれど、元気に大きくなっている。
そして現在
全然かわいくない反抗期/思春期 絶賛通過中🎵