2021/10/6 9月定例議会② 『小中学校のいじめ』
一般質問②(2021年 9月定例議会)
『小中学校のいじめ』
いじめを受けた子どもの保護者の方から相談を受けて質問しました。具体的な個別の内容は直接教育委員会に事前に相談しており、一般質問では主にいじめに対する情報共有や連携、協力体制などについて、以下の項目で質問しました。
(1)いじめの早期発見に関する取り組みや考え方
(2)学校と保護者の連携や情報共有
(3)学校と地域との連携や情報共有
(4)教員間での情報共有や解決に向けた協力
(5)いじめを防止するための教育
市の答弁は、
(1)全ての学校でアンケートを月1回程度実施して,結果から聞き取りや指導を行っている。また、スクールカウンセラーの活用や保健室での養護教諭による相談「いじめチェックシート」による学校全体と各教師のチェックを実施。全国や県の平均値と比較できる、一昨年において、本市の認知件数は全国・県の平均を大きく下回り、いじめが解決したと判断される割合である解消率は上回っている。
(2)各校ではHP等での「いじめ防止基本方針」の発信、PTA総会や学年懇談での話合い、教育相談や保護者アンケートなどを通した保護者一人一人への対応などを行っている。児童生徒の気になる点に気付いた際には、保護者と連携を密にし、早期の解決を目指している。保護者への丁寧な対応が重要であるものの中には十分でなく、教育委員会へ相談いただくこともあり、各校が積極的に保護者と情報を共有していけるよう保護者が相談しやすい学校づくりに向けて助言していく。
(3)児童生徒の安心,安全な学校生活や,悩みの兆候に気付くためには,地域の皆様の見守りや情報が欠かせないものと思っている。各校では「いじめ防止対策委員会」や「学校評議員会」「民生委員、児童委員との懇談会」等の機会を設定して「いじめ防止基本方針」を理解いただくとともに、児童生徒に関する情報交換等,いじめの根絶に向けて地域ぐるみの見守り対策を推進している。市としても「気仙沼市いじめ問題対策連絡協議会」を定期的に開催し、関係機関等との連携を進めている。
(4)各校で職員会議等でいじめの兆候を始めとした気になる児童生徒の情報共有を行っており、必要に応じて関係機関を交えたケース会議を開催。普段から気付いたことを生徒指導担当や管理職に相談し、解決方法を探るとともに多くの目で見守りや声がけを行っており、いじめの認知件数の少なさや解消率の高さにつながっていると認識している。
(5)いじめの未然防止の基本は、子どもたち一人一人が安心して生活を送ることができるようにすることであり、相手を共感的に理解しようとする姿勢や互いの人格を尊重しようとする態度を養うことである。児童生徒自身がいじめ防止の意識を行動で表す実践を進めている。本市において推進する、協働的で探究的な学びによって、互いを尊重しながら、自他の大切さを認めることは、いじめの未然防止につながるものであり、今後も重点的に取り組んでいく。
(2)(3)(4)で課題がある学校を把握しているため質問したのですが、答弁は当たり障りのない感じでした。正直もっと各学校調べてから答弁してほしかったのです。
自分の感覚ですが、学校は仕組みではなく先生たちの自助努力で成立しており、そして独立性も認められているため、そして校長・教頭裁量も強いので各学校によって雰囲気は全然違います。これまであまり外の目が入ってないので、それによって守られている部分と弊害もあります。
今回相談を伺ったケースについては、現在教育委員会から学校側に調査が入っています。組織的な課題があればそれを明らかにしてほしいと思います。
以下、実際の通告文です。
普段は「しっかり」って言葉は使わないようにしているのですが、自己評価を伺うために入れました。
本市小中学校のいじめ対策について以下の点を伺います
(1) いじめの早期発見に関する取り組みや考え方について伺います
(2) 学校と保護者の連携や情報共有がしっかり行われているか伺います
(3) 学校と地域との連携や情報共有がしっかり行われているか伺います
(4) 教員間での情報共有や解決に向けた協力がしっかりと行われているか伺います
(5) いじめを防止するための子どもたちへの教育が十分に行われているか伺います