2020/6/24 一般質問③『自衛隊への名簿提供』

一般質問③

『自衛隊への名簿提供』
全国の自治体で、自衛官募集事務に係る対象者の個人情報を防衛省に提供していた話。自分は個人情報の提供については、希望者を提供する名簿から抜くという考え方です。

以前、市民団体から関係する請願が出され、色々法律的な部分を調べた結果、違法性までは見い出せませんでした。ただ、個人情報保護法の理念、「個人の人格尊重」を考えると、イヤなら拒否することはできるはず。
因みに、個人情報の提供を行わない場合は、住民基本台帳から自衛官が書き写しにくるので全て個人情報が渡る。でも、提供して希望者を抜いた場合、希望した方の情報は渡らない。そして自衛隊も本当に募集案内の送付だけに使うのであれば困らないはず。

前回の請願の時に、希望しない方の名前を抜く除名申請の仕組みを提案。市内部ではその後、除名申請の仕組みも含め検討がなされたそうです。
その結果、個人情報の提供を希望しない当事者及びご家族からの申し出があった際は、本人確認の上、提供する名簿から抜くこととしたそうです。市はあくまで除名申請の仕組みはとらないと言っているので、希望者は名簿から抜くとは、市側からは一切発信はしていません。でも、とりあえず抜いてくれる。

だから、今回の質問は質問自体が、初めてその事実を公表することに。次の日、小さな記事ですが地元新聞に掲載されました。気にされている人にとっては重要なことなので。
自分は右とか左とか、イデオロギーとは関係なく、それとは切り離して気仙沼なりの答えを出してほしいと言ったのですが、なかなかイデオロギーの壁は厚く、これ以上の答えは出せませんでした。でも、市民の選択肢はできました。

(以下一般質問の通告文)
3.自衛官募集事務に係る対象者情報の提供について
気仙沼市は平成27年から、防衛大臣及び自衛隊宮城地方協力本部からの依頼に応じ自衛官募集事務に係る対象者情報の提供を行っており、令和2年5月の広報にその事実が初めて掲載されました。
先の議会では、市民団体より本人の同意のない自衛官募集名簿を提供しないことを求める請願が提出され、審議の結果、不採択となりましたが、総務教育常任委員会においては、個人情報の取扱いに関して多くの方々が不安を感じていることを受け止め、当局に他自治体の対応事例の研究も含め、市民の理解がより得られるよう取り組みを求めました。以下の点について質問します。

(1)当事者及びその家族から、個人情報の提供をしないでほしいとの連絡があった際の市の対応を伺います。
(2)個人情報の提供を行う場合、個人情報保護法の理念や提供の目的に照らし合わせ、提供を希望しない方は名簿から除く仕組みをとるべきと考えますが、市の考えを伺います。

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