2019/10/4 9月定例議会が終わりました
9月の議会が終わりました。
今回の一般質問は、全て市立病院について。
入院し10日間で亡くなられた方のご家族から相談受け、市立病院の入院患者への対応、接遇対策、そして先般開催された市立病院市民懇談を受け、市民との意見交換の在り方について伺いました。
冒頭、入院して亡くなるまでに患者が受けた対応をかなり詳細部分までお話してから、質問に移りました。市長と看護部長から次のように返答がありました。
「患者、ご家族に対する看護師としての対応に、説明不足や不適切なものがあり、多くの反省点が含まれている事案と思われため、心からお詫び申しあげます。医療においては信頼関係を気付くこと、患者やご家族の立場に立つということが治療を行う前提であります。病院として不信感を抱かせないよう関係者をあげて努めていきます。」
「今回指摘された行為については、必ず改善するようスタッフ間に教育指導をしていきます。」
市立病院は同規模病院に比べて、外来でも7割の医師の数で、1.5倍の患者数を診察しており、患者に対する十分な時間の確保が難しい現状があります。しかしながらそれを考慮しても、問題視せざる得ないケースも少なからず存在します。
ただ誤解なきよう、市立病院で働く多くの方は、患者に寄り添った医療、看護ケアをされていると思います。実際、他の方のヒアリングを進めていく中で、病院に対する感謝の言葉も多く聞くことができました。
そして、今回の一般質問の趣旨は、責任の追及ではなく、そこにひそむ課題の解決に向けた議論でした。ご家族方もそれを強く望んでいることも伝えました。
市からは謝罪の他、質問に対して以下の回答がありました。
・ 入院患者に対する対応について、歯磨きや体拭き、ポータブルトイレ、酸素呼吸器の酸素濃度、ナースコール、たんの取り方からネームプレートの付け方などを質問しました。指摘事項については必ず改善する約束をしてくれました。
・ 医療現場での接遇の定義、説明責任も接遇に含まれ得るのかを伺いました。不安の中にある患者の気持ちを共感的に傾聴し、患者に寄り添うこと、説明責任なども当然接遇に含まれることなどの回答を得ました。
(であるならば、接遇対策においてはこれらを遵守するよう努めていただきたいと思います)
・ 視野を広げるスキルの共有の意味で、病棟間、本吉病院や他の病院とのスタッフの交換研修を提案しました。院内の病棟間や本吉病院との看護師等の循環的な配置等の検討を進める回答がありました。
・ 市立病院市民懇談会がすばらしい試みであったことから、その継続、及びワークショップ形式での開催、医療懇談会を提案しました。今後も形態にこだわらず柔軟に行っていくこと、ガンの勉強会などの医療懇談会を実施していく考えがあることなどの回答がありました。
最後に、患者に寄り添った医療・看護ケアをされている職員の方々の誇りが傷つかぬよう、対応をお願いして今回の一般質問を終えました。