生きる#3 初めて車に「生命」を感じた話
「生きる」カテゴリーにはちょっと無理があるけど、
生まれて初めてここまで車に愛着を持ったという話です。
私が運転免許を取ったのは、大学4年生のとき。
「働き出すとなかなか取りにいけんよ」
という周りの助言を受け、なんとか卒業には間に合わせました。
(MTで受けて何度か落ちて、めちゃ時間かかったけど)
それから広島市内で会社員生活を13年。
転勤ありの職場でしたが、幸いすべて自転車で行ける範囲内。
いざとなればバスや市内電車も充実してたし、子どもの通院にはタクシーを利用していたので、一度も車を運転することなくペーパーで13年経過・・・
その後島根移住をしたわけですが、ここでは車は必須。
免許の色だけはゴールドでしたが、気持ちは若葉のつもりで車生活に入りました。
島根暮らしも6年目に入ろうとしてるので、さすがに車の運転には慣れてきましたが、最初の頃は毎日ドキドキでした。
「田舎は車がないと生活できない」
と、ネガティブな表現されることが多いかもしれませんが、
わたしは「車のある生活」を経験できたことで得るものが大きかった!
自分の意志で自由に活動できる距離や可能性が大きく広がったからです。
・・・話を戻します。
とはいえ、「車」自体にはそこまで興味がなかったので、自家用車は運転がしやすくて荷物と子どもが運べたら何でも良いと思ってます。
しかし、仕事で使う「社用車」は違いました。
特殊な業務のため、軽トラにするか箱バンにするか悩みました。
条件として、
・濡れてたり汚れてたりするもの(獣)を運べる
・人が4人乗れる(子どもを乗せる可能性あり)
・4WD(雪道・山道走る可能性あり)
・ATである(前述の理由で、MT免許だけど運転できる気がしない)
その条件を全てクリアする車が一つだけ・・・
この子でした!(これは新型モデルなので仕様が違うけど)
新車は買えないので、中古で探しましたが、<4WD> <AT>で、
さらに、走行距離が10万㎞を超えていない中古車、となるとかなり絞られます。
最終的には2つ隣の兵庫県まで買いに行きました。
(今考えると、日帰りで行ける距離にあったこと自体が、奇跡!)
あれから2年。
本っっ当によく働いてくれる子です。涙
山道も雪道も安心して運んでくれますし、
濡れてたり汚れたりするもの(獣)の運搬はもう何十回もお世話になりました。
荷台を倒して器具一式詰め込んで、県をまたいでイベント出店したこともあるし、
子どものお迎えにギリギリ間に合わない時は、このまま児童クラブに向かいました。
この子なくして、うちの会社の仕事は成り立ちません!!
そして、実は・・・感謝と同じくらい、懺悔も。
わたしの運転技術の未熟さで、何度も傷付けてきました。
働かせすぎたのか、元気がなくなって入院したこともありました。
仕事の日はほぼ毎日乗っているので、2年間いろんな現場を共にした相棒。
うちの会社で一番働いているのは彼かもしれない(男設定)
多分、この子とお別れする日が来たら、わたしはきっと泣くでしょう。
そのくらい、車に「生命」を感じてしまっていて、そのことに今更ながら自分でもびっくりしています。
これから健康診断(車検)を迎えるけど、
大きなケガや病気が見つかりませんように・・・
まだまだ一緒に働こうね!