【アイナナ】ŹOOĻライブ感想
いつの話?という感じではあるが、ムビナナの感想を書いていたらこれも世に出しておきたくなったのでこっちにも載せておく。
昨年友人2人とやっていたルームシェアを解散する時に作成した解散文集に載せていた文章をリライトせずほぼそのまま写しているので、文集をお持ちの方は読んでも面白くないです。(名前だけはイニシャルにしてあります)
ŹOOĻのライブが最高 of 最高だったので、ルームシェアとはあまり関係がないが、記録として残しておきたい。
ŹOOĻとはアイドリッシュセブンの4ユニットのうちの一つで、初登場は最も遅く2017年の 2 月。先行 3 ユニットに対して何らかの恨みや敵対心を抱き物語を掻き回すヒールとして登場し、その後様々な経緯を経て現在は良好な関係を築いてはいるものの、未だに「アイドリッシュセブンは好きだけど、ŹOOĻ は嫌い」というアンチも多い存在である。
この解散文集にはおそらく凄い数の「アイナナ」と言う言葉が出てくるが、川崎ハウスにとって、アイナナは切っても切り離せない存在だ。
私たち 3 人はアイナナをアプリリリース直後(当時高校 2 年生)からプレイし、 第二部まではリアルタイムで追っていたものの、大学入学後はしばらく離れてしまっていた。就活も終わり部活も引退し、コロナで卒業旅行にも行けず時間を 持て余していた 2021 年の冬、私の家(実家)でSとMとダラダラしていた時に、無料公開されていたナナライ 2ndを見つけたことで、止まっていた時計が動き出すこととなる。(アイナナの主要ユニット全員が出演するライブをナナライと呼ぶ)
「へえー、アイナナって声優さんでライブやってたんだ。うわー、リスポの演出最高じゃん!!当時大好きだった!!!
え、ちょっと待って、この新ユニット 何????ŹOOĻ?っていうの??めちゃくちゃ曲良くない?????木村昴はわかる、このはちゃめちゃに歌が上手い男の子は誰????」
物語の中でも、ŹOOĻ は渋谷でゲリラライブを行い、楽曲とパフォーマンスで人々の目を釘付けにして鮮烈なデビューを飾った。初登場から数年後、私たちは ナナライ2ndで「よくわからんが歌とパフォーマンスが良すぎて一瞬で好きになる」という追体験をしてしまった訳だ。これって凄いことじゃないか???
ちょうどその時期にアニメ第 3 期が放送されていたこともあり、そこからは 3 人で転がり落ちるようにアイナナの沼に舞い戻った。アニナナ(アイドリッシュセブンのアニメをアニナナと呼ぶ)を全部見る 2 泊 3 日の合宿をやったり(ちなみにT・Kと初めて遊んだのはここ)、ストーリーの更新分をみんなで一緒に読む 2 泊 3 日の合宿をやったり、劇中作を読んでついでにキャラの誕生日を祝う合宿をやったり、毎週のように聖地巡礼に出向くなど、周りも巻き込みな がらアイナナを目一杯楽しんでいる。ルームシェアをする直前の半年くらいはアホみたいに 3 人で会っていたが(平均して週 3くらい)、だいたいアイナナの話をするために集まっていた気がする。
その後ルームシェアを始めてからは毎週日夜のアニナナ第 3 期 2 クール目に心揺さぶられて大騒ぎしたり、アイナナ初心者を呼んでアニナナを見る合宿を定期開催したり(1 年間で計 4 回開催!皆さんありがとうございました)、みんなで7周年イベントに出かけたり、ライブに向けて当選祈願に出かけたりうちわを作ったり。本当に毎日が楽しい。
ナナライ 2nd で強烈な出会い方をした亥清悠(cv 広瀬裕也)は今ではすっかり最推しになり、一昨年の誕生日には「個人的 亥清悠ソロパート大賞」を作って皆にプレゼンしたり、昨年は大きな魚を 1 匹貰ってきて捌いたりした。私がアイドリッシュセブンに戻ってきて、こんなにも楽しく生きているのは、ナナライ 2nd で最高のパフォーマンスをしてくれた亥清悠の魅力にずっと惹きつけられているからであり、ユニットのことも知らず、もちろんキャラクターのことも知らないのにパフォーマンスだけで心を掴まれてここまで行動を変えられたということが、まさに ŹOOĻ の在り方そのものだと感じる。
上記のような背景もあり、ŹOOĻ 単独ライブの開催は私にとっても悲願で、アニナナ放送終了後の cm で電撃発表された時には 23 時だということも忘れて2人と絶叫した。
ライブの準備は、チケットの確保から始まる。それぞれが円盤を 6 枚ずつ購入し、チケットを応募するためのシリアルコードを手に入れた。(川崎ハウスには アニナナ 3 期 5 巻が大量にあるので皆さん是非持ち帰ってください)
シリアルコードには川崎大師で常香炉の有難い煙をたっぷり浴びせ、願いを込めて申し込む。その後紆余曲折ありつつ両日分の現地参戦チケットを手に入れたあとは、参戦服の準備。推しの色の素敵な服を探し回り、Sと色違いのセットアップを 購入した。この一年遊びすぎていてもはや経緯は忘れたけど、服探しにはTも付き合ってくれた。
ライブといえばグッズも欠かせない。私は今回『推しのペンライトの 8 本持ち』 がやってみたかったので、公式ペンライトを8本購入。指の数がもう少し多ければ、もっと持てるのに...。他にも欲しいものをポンポンカートに入れてみたら 合計金額は約 5 万円になったが、"ŹOOĻ 初単独ライブ"はこれが最初で最後なんだから出し惜しむことなどできない。(ちなみに ŹOOĻ のコンセプト的にグッズは全体的に黒で統一され、ロゴもスタイリッシュなので全然日常使い可能。つい先日、経済産業省との泊まりの仕事でライブグッズの ŹOOĻ トートバッグに荷物を入れていき、サブリミナル布教を狙った。)
直前には急遽午後休を取り、ほぼ徹夜の勢いでうちわとロゼッタと名前プレートを作った。Sは痛バに初挑戦。この前読んだ『推しの科学』という新書に「推しとは行動変容である」という趣旨のことが書かれていたけど、まさにそれ。推しのためなら私たちはどれだけ日常が疎かになろうと、貯金残高が心もとなくなろうと、せっせと着飾り、慣れない工作も出来るのだ。推しのために創意工夫して唯一無二のロゼッタや名前プレートを製作しているとき、そこには「推しだから創る」「創るから推しになる」の相互作用が生まれているように思う。強い気持ちは行動を通じて更に強まっていく。
そして迎えた当日。楽しみにしていた期間が長すぎて、もはやこのままライブが始まらなくてもいいかも、とまで思い始めていたが、全ては一曲目の Utopia のイントロが聴こえてきた途端に吹き飛んだ。歓声をあげてはいけないとわかりながらも全員が悲鳴をあげ、自然と涙が溢れた。特に 2 日目はきっとみんな 1 曲目が Utopia だということをわかっていたのに、4 人のシルエットが見えた瞬間、私含め視界に入る観客は全員泣いていた。ライブから数週間が経った今でも、あの時の感動がなんだったのか理解し切れておらず、言葉に表すことができない。楽曲自体の持つ強さや背景にあるストーリー、会場の大音響、素敵な衣装、 魅力を倍増させる照明やセットの演出、そして何より声優陣の存在感。とにかく 「すごかった。感動した」ということに尽きるのが、今までの人生で味わったことのない強烈な感情の動きだった。高校生でアイナナを好きになり、大学 4 年 で ŹOOĻ に出会ってアイナナと出会い直してから、まだ知らなかった感情にたくさん出会わせてもらっている。
1 曲ずつの感想はとんでもない分量になってしまうので、ここでは割愛する。好きになったきっかけでもある亥清悠役の広瀬裕也さんの歌声は、凄まじく高まった期待を遥かに超えて、とんでもなく素晴らしかった。推しに声を当ててくれている声優の歌がうますぎて、私は世界一の幸せ者だと思った。(そして広瀬裕也という人間のポテンシャルの底がしれない。歌はうまいしダンスは踊れるし喋りもうまいし、たぶんコンサルになってもめちゃくちゃ優秀だろうな、という "優れた人間"の匂いがぷんぷんする。広瀬くんが株だったら、本気で投資したい。)
改めて今まで触れてきた様々なものを思い返すと、アイナナは総合芸術だと感じる。重厚で人間味があって、「彼らが頑張るなら、私も」と、前に一歩を踏み出す勇気をくれるストーリー。素晴らしい原作の説得力を増す魅力的な楽曲。既に十分素晴らしいそれらを悠々と超え、新しい価値を提示してくるアニメ。現実と創作の境目をいとも軽々と超えるライブ。全てが相互に影響し合い、私たちに見たことのない景色を見せ、体験したことのない感情を味わわせてくれる。
アイナナを一言で言えば「自分のことを好きになって、自分の人生を生きようとする人達の物語」だと思う。そして彼らの葛藤とそれを乗り越えていく力は、作品に触れる私たちの背中をそっと撫で、前を向かせてくれる。
第 3 部のラストで、小鳥遊社長が「この世界に、視界を曇らせるものはたくさんある。だけどね、真剣に生きている人たちには、真剣に生きている人がわかるものなんだ」と言っていた。真剣に、一生懸命に生きる彼らの物語を受け止められるように、私も自分自身の人生を、真剣に、一生懸命に生きていきたい。
解散文集の編集長という立場を利用して字数を一切気にせず好き勝手書いてしまったが、ここまで付き合って読んでくれた人は、流石にそろそろアイナナが気になってきているのではないか。さっちゃんがそんなに言うなら、と思ってくれているのではないか。そんなあなた、ぜひアイナナ視聴会をやりましょう。個人的に、本当に見て欲しいのは 2 期からなので、できれば 1 泊 2 日の合宿で。いつでもLINEください。
自分の書いた文章を久々に読み返したが、全てに共感の嵐(そりゃそうだけど)
広瀬くんは色んなメディアの色んなところで「ŹOOĻの単独がもう一回やりたい」と言ってくれているので、私も大きな声で言い続けたい。ŹOOĻの単独、またやってください!!!2週目待ってます!!!!!
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