小論文対策④800字
課題↓
人・モノ・ことが交流するグローバル化が進展すると、地球上で「貧富の差」や「環境破壊」や「医療の不平等」等の問題が、より深刻になることがあります。どういう地域でどういう問題が起こっているか、あるいは、起こりうるかについて論述しなさい。
以下小論文
グローバル化が進展すると、都市圏で文化の消失が起こりうる。
グローバル化は一見良いことのように思える。しかし、他地域との交流が盛んになることによってそれぞれの地域の特色を失わせてしまうというデメリットもあるのだ。特に、都市圏の特色は既に廃れ始めている。日本で一番グローバル化が進む東京都では、小規模の店舗がチェーン店の拡大により閉店したり、分かりやすさを重視して歴史ある駅名を変えてしまったりといったことが起こっている。このままグローバル化が進めば都市はすぐに均一化され、文化を感じることができない都市に変わってしまうだろう。
グローバル化が文化の消失につながる原因は、海外との盛んな交流である。日本は長年閉塞的に文化を営んできたため、独特の伝統文化が数多く存在し、今でも継承されている。和食や着物などは世界に誇れる日本の代表的な伝統文化だ。しかし海外からの様々な輸入品により伝統的な商品の売り上げが低迷している。その結果次世代に技術を伝える余裕がなくなってしまい、廃業に追い込まれてしまう場合があるのだ。このまま外国産の商品が日本の物流を占めるようになると、伝統文化の発展は止まってしまうだろう。
また、日本人は外国人と交流する際、自らの文化を貫き通すのではなく海外の文化に合わせようとする。例えば、外国人を自宅に招くときは煎餅ではなくクッキーを用意したり、箸を使わないことを容認したりすることがある。これらの行動は外国人への思いやりとも取れるが、このような場面が続くと外国人に日本の文化を体験させる機会を失わせてしまうことになる。文化の拡散は文化を存続させるために最も必要なことである。よって留学生や旅行客にあえて「海外式」のもてなしをすることは文化の拡散を止めることになり、ゆくゆくは消失につながる。
このような理由から、グローバル化の進展は都市圏の伝統文化の消失という問題を引き起こすのである。(797文字)
もはや書いていてこれが正しいのかどうかわからなくなる