Netflix 映画レビュー「シカゴ7裁判」と「悪魔はいつもそこに」 だいたいキャストの話
今日は特に予定がなかったので家でダラダラしながらNetflixで見られる映画を続けて見てました。本当は鬼滅の映画見たかったんですけどね、まだまだ人が多そうだからね、見るなら来週です。ひた隠しにされてる狛治さん楽しみっすねえ。※ネタバレ無しのレビューです
【シカゴ7裁判】
1968年にベトナム反戦運動でシカゴに集まった若手活動家7人とブラックパンサー党の主導者1人が逮捕され、実刑か無罪かを争う裁判のお話。警察が理不尽に暴力を振るったり、国家権力が暴力と策謀で被告7人を実刑に陥れようとするなど現在の社会情勢に合致する部分がある「今見るべき映画」です。ちなみにキャストがなかなか豪華で
逮捕された活動家の主格で政治家志望のトム・ヘイデンが「Theory of Everything(博士と彼女のセオリー)」や「リリーの全て」、「レミゼラブル」でマリウスを演じていたエディ・レッドメイン。
同じく逮捕された活動家の1人、アビー・ホフマンが「ボラット」やこれまた「レミゼラブル」で悪人テナルディエを演じていたサシャ・バロン・コーエン。出てくるだけで面白いです
裁判で弱冠33歳にして主任検察官を任命される検事のリチャード・シュルツに「500日のサマー」、「50/50」に「インセプション」のアーサー役を演じていたジョセフ・ゴードン・レヴィット。主人公ぽく登場するくせにあんまり活躍しません。何でだ。
裁判で証言を行う前司法長官ラムゼイ・クラークに「バットマン」や「バードマン(長いので略」「スパイダーマン」で怖い怖いバルチャーを演じてたマイケル・キートン
他にもマーク・ライランスやジョン・キャロル・リンチのような代表作がありすぎるような俳優も参加していてそれぞれ裁判で舌戦を繰り広げます。
未来に生きる我々はこの裁判の結果を知ることができるのですが、結果はそれほど重要ではなく、彼らがいかに悪辣な権力側に対抗したのか、何が彼らを駆り立てたのか、裁判に至るまで何があったのかに重きを置き、時には淡々と、時には劇的に語られます。ラストに至るまでのカタストロフはちょっと脚色されすぎかなと思うところはありますがなかなか熱い展開となっています。例えるなら1968シカゴに降り立った半沢直樹、まともな裁判をしない裁判長に1000倍返しだ!ちなみにシカゴ7が団結して裁判を争うような内容ではありません。悲しい。
ちなみにアーロン・ソーキン監督なんすねえ。マネーボールとかソーシャルネットワークとかの。時期的に賞狙ってるかもすねえ。でも良い映画だから受賞するかも。
【悪魔はいつもそこに】
原題は”The Devil All the Time”。こちらはサスペンススリラー?作中でベトナム戦争に従軍する軍人を募集し始める描写があるので奇しくも60sムービーを連続で見てしまいました。これはロバート・パティンソンが出てくるので見たようなとこあるのですが、群像劇のような構成と胸糞展開が続くのでつい引き込まれて続けて見てしまいました。あっ、胸糞展開はありますが悪人は1人残らず報いを受るので後に残らないですよ。こちらもキャストが豪華です。
群像劇ですが中心となるアーヴィン・ラッセルは…おっとまたスパイダーマンだなトム・ホランドです。喧嘩が強くてYシャツとジーパン姿で油断すると浦飯幽助にも見えてくる。アーヴィンの父親がビル・スカルスガルド。ITのリメイクでイットを演じた素顔だけでも怖い人。心が病人(やみんちゅ)です。母親役は「マニフィセント7」や「ハードコアヘンリ」ーに出てたヘイリー・ベネット。出産を経て女優業を休業していたと思ったのでちょっとビックリ。
セコい悪徳警官のクセに議員出馬しようとしているボーデッカーはまさかのウィンターソルジャーセバスチャン・スタンです。めちゃくちゃだらしない体ででっぷりしたお腹を見せてるのでマジかよおおおおと思って「Sebastian Stan 2020」 で検索したらちゃんとムキムキのスタンが出てきたので安心しました。顔つきのせいかロクでもない役ばっかり回ってきますねこの人…
ロバート・パティンソンは新任の牧師役で出てきます。顔が良いのと立場を利用して教区の女子高生を喰いまくり、大衆の面前で堂々と貧富の差別をする胸糞ファッキン嘘吐きゲス野郎です。テネットのイメージのままに見ると心が死にます。テネットを観て浄化しましょう。
ボーデッカーの妹、変態殺人夫婦の嫁サンディー役はライリー・キーオ。観たことあるな…と思って調べたら「マッドマックス怒りのデスロード」の赤髪の嫁、ケイパブルでした。記憶は頼りになるなあ
アーヴィンの義理の妹のレノーラの行方不明の父親役ロイにハリー・メリング。この人もどっか見た顔なんですがすぐ出てきました。同じくNetflix映画の「オールドガード」で不死者を捕まえてた製薬会社のCEO、あとハリーポッターでダドリーを演じていました。絶妙に人を見下したような顔立ちがめちゃくちゃ良いですねこの人。絶対裏で糸引いてそうで信用できないしいざとなると命ごいしてきそうな顔してる。ちなみに劇中ではアカンことやらかしますが引き際はしっかりしてます。
先も述べたように序盤は胸くそ展開が続くので心のしんどい人にはお勧めしません。登場人物が大体ベッドの上で死ねない映画だと思ってください。悪役はどんな奴だろうが死にます。田舎の決して大きな組織や犯罪が絡まずこじんまりとしていて人の目が届かない範囲で繰り広げられる小さな小さな悪の華。それにそれぞれのどうしようもなく拗れた宗教感が加わって最悪に見える。見たことないけど押切蓮介さんの「ミスミソウ」ってこんな感じかも!違うか
(…ちなみにこの後「ドクター・スリープ」も観たんすけど流石に寝ました…)
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