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「こち亀」で学ぶ、2002年のハイテク(死語)IT
日曜夕7時のフジはずーっと「キテレツ大百科」がロングランで、後釜として「こち亀」がかなり前より企画されていたものの、最新の時事ネタが多すぎてテレビ翻案しにくいのがネックでした。藤子F先生はそのあたりの事情をよく分かってらっしゃったようです。「こち亀」単行本の第80巻に唐突にご登場されて自説を述べてらしたのが印象的でした。
IT系の時事ネタは、時代の記録としても一級。私のように常に歴史としてものを眺めたがる者にとっては、とてもありがたいです。
「携帯(ケータイ)パニックの巻」(ジャンプ・コミックス130巻収録)
今回は、携帯電話やカーナビといった機器にべったりと依存しているスーパー電子社長・電極スパークが、機器の故障によって絶体絶命の危機に陥るお話をお届けする。
最新ツールの便利さに頼りきりのスパークは、携帯電話とカーナビを失った瞬間に、番号を覚えておらず自分の会社に電話もできない、そもそも電子決済一択主義なので公衆電話は使えない、さらには自分の居場所や行き先もわからない……と、大パニックに。
本作が描かれたのは2002年のことだが、スパークの反応は、現在我々がスマホを落としたりPCが壊れて沈黙したりしたときのリアクションそのものだ。
情報、通信、決済……と、さまざまな目的を果たすためのツールがスマホに一極集中していて、それが失われたときの危険性を、本作は一足早く予知していたともいえる。
ちなみに目にする機会がすっかり減った公衆電話だが……。
かつては、公衆電話電気通信事業法施行規則に基づいて、市街地では500メートル四方に1台、その他の地域では1キロ四方に1台が設置されていた。
だが現在はその数を減らし続けており、2024年3月末時点の公衆電話の設置台数は11万333台で、前年比で9.5パーセント減少しているという。
なお通常のNTTのサービス圏外で使用する衛星電話「ワイドスターII簡易公衆電話サービス」ではEdy決済が可能だったが、2024年5月31日に取り扱いを終了。現在は100円硬貨でのみ利用可能とのこと。いったい何枚の100円硬貨が必要になるのだろうか……?
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使い捨てカメラ感覚…そんな時代があったのですね。2002年。
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P.D.A ってなんだべと思って検索。スマホがみんなこういうの吸収しちゃって久しいっす。
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こんなのが2002年には「すっげー」だったんですね。