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新卒ルートを外れ、「助けて」が言えるようになった6ヶ月

みなさん、お久しぶりです。cafe.millenniumの堀口です。

最近は日々のバタバタに何とか食らいつきつつ、でも、幸せを感じながら過ごしています。久々に近況を綴ることにしました。

私と同じ20代でも、年上でも下でも関係ない。
今自分にとって何かしらのチャレンジをしようとしていて、進もうともがいている。でも実はすごく不安。”
そんな誰かに届いたら良いな、と思っています。

今年は私にとっては、「殻を破ろうともがく1年」となったので、その過程で悩んだことを素直に吐き出そうと思います。

人一倍自信がない自分が、起業を選んだのはなぜ。

これまでnoteでは、cafe.milleninum創業からの変遷を綴ってきました。
大学3年生の時にカフェ経営をはじめ、沢山の学生と出会う中で『人々の意志を育てる環境をつくりたい』という次の夢が見つかり、新卒の道からはずれる選択をしました。個人事業として行っていたカフェを続けながら、事業を法人化しこれからの人材育成に取り組む事業を始めようと決めたのです。

カフェ創業メンバーとcafe.millenniumで卒業式

では、初めから起業を決意していたのか?というと全くそんなことはありませんでした。カフェを始めた当初の私はカフェを3ヶ月で終わりにしようと思っていたし、自分がなんて起業できるとは思っていなかったのです。

カフェを始めた当初、20歳の私には能力も経験もお金もない。
何より、人一倍自信が足りていませんでした。

自分の”能力”を信じきれなかった、一年前

一年前の私は、このまま今の事業をやり続けたいと思う一方、会社の内定は持っている。まだ、お店を続ける覚悟を持ちきれずいたのです。

人々が意志を育む機会を作りたい。そのための場の一つがcafe.millenniumであって、これからは人材育成の取り組みにもチャレンジしたい。
それはカフェの次に出てきた「新しい挑戦」で、まだ道が見えきっているわけでもないし、何か大きな実現ができているわけではない。

「実現したいことはある。でも新卒を捨て、millenniumを続けたとして、自分に成し遂げられる力があるのか…?」
想いは強くなる一方、millenniumを続ける覚悟をしきれずにいました。
その葛藤はもちろん周囲の人々には言えず、「卒業してもやるからね!!」と伝えていました。

「私は人前が大の苦手、頭も要領も悪い。」
今までの私はこの”自己認識”によって自分の可能性に蓋をしてきました。

…加えて、人を巻き込むことが怖い。
過去に人を信じたが故に苦しんだ経験を心のどこかで足枷にしていました。そんな自分なんかが組織を引っ張り、事業を作り上げていくことなんてできるのか。と葛藤の時期でした。

内定を辞退し、覚悟をきめた日

そんな足枷をつけ、いつまでも腹を決めきれなかった自分が、millenniumをやると決めた日。それは、内定をいただいていた会社の代表から配属先の提案をされた日でした。

内定先は、元々インターンもしていて、人も仕事もとにかく大好きな場所でした。そんな大好きな会社の大尊敬する代表からチャレンジングで魅力的な環境で働く未来を伝えられたとき、喜びではなく「millenniumが続けられなくなることへの怖さ」を強く感じたのでした。

その時の自分の感情には、自分でも驚きました。今までずっとずっとずっと悩んでいたのにも関わらず、一瞬にして腹が決まったのです。
次の日には会社から離れる決断をしていました。

こうして何者でもないただの23歳になることになったのですが、
不思議なことにこの決断をしてからすごく、心が軽くなったのです。

この経験を通して学んだのは、決断をするときに大切なのは
何よりも「自分の心に素直になること」であること。
私はこの出来事がきっかけで自分の心に素直になれたことが、今の自信に繋がっていると感じます。

とはいえ、自分の心に素直になることって全然簡単じゃないから(本当に時間がかかる)私は周りの人の心の声に耳を澄ませ、対話できる存在でありたいと思っています。

卒業し、起業。「助けて」が言えるようになった半年。

仲間と創業3周年をお祝いしました。みんな、ありがとう。

決断をしてからの半年間は、とにかく分からないことだらけの中で、まず今自分が出来ることを地道に積み上げる期間でした。同時に、新たなことにドキドキしながら踏み出す期間でもあったと感じます。

企業や団体と学生を巻き込んだ取り組みも増え、当たり前だけど自分の力だけではできないことばかり。創業メンバーが卒業したこともあり、人生で一番人を頼った半年間でした。(助けてくれたmillenniumメンバー達、先輩方、本当にありがとうございます。)

志を共にする、同世代のコミュニティにもお世話になりました。
ここでできた仲間、大人には、本当に沢山の場面で助けてもらいました。

今まで人を巻き込むことを避けてきた私にとっては、毎回ドキドキ。Messengerで起業家の先輩やお世話になっている会社の方、Slackでは仲間にメッセージを書いて、眺めて、う〜〜〜んして、助けてメッセージを送る。人と会う時も内心ドキドキしながら、SOSを伝える。

正直、初めはすごく、怖かったです。
誰かを自分の活動に巻き込むということは、否定されたり受け入れられない体験も伴う可能性があるから。でも、それって嫌われたくない自分の弱さなんだよ。と認識し、少しづつ行動してみました。

でも、思い切って助けて!を伝えてみたら自分が想像していた以上に、
仲間や周りの友人は「私やるよ!」「なんでも言ってね!」と力を差し伸べてくれた。

時には否定をされることもあるけれど、信じるものがあれば人はついてきてくれる。そして、人を巻き込むからこそ見える素晴らしい景色(ワクワクする体験、より大きなことが成し遂げられる体験)があることを認識できた経験でした。

今年一番目の仕事。学生が商売立ち上げを実践するWSを沢山の力を借りて実施しました。

こんな素敵な経験をさせていただいてると思うと、どんなピンチがあれども今自分は本当に幸せだなと感じるし、受け取っている以上のものを周りに届けていけるように励まないといけないなと身が引き締まります。

見えてきた、カフェの先に実現していきたいこと。

millennniumにとって、カフェという場は”心臓”です。
カフェという”リアルな場”がポンプとなり、子供も大人も関係なく人々がまずは一歩を踏み出せる場が広がることを信じています。

今、私は創業した3年半前と同じような新鮮なまっさらな気持ちでいます。
3年半前「カフェを作ってみたい!」という小さな夢から始まり、今は新たに「人の意志を育てる環境を作りたい!」という新しい夢を見つけたばかり。


「意志」を育む体験を事業を通して届けていきたい

まだまだ、スタートラインに立ったばかりですが、これから私たちが見たい景色をお伝えしていきたいと思います。

私たちmillenniumの mission / vision|公式HPより

Mission「未来を描く力をはぐくむ」について

→未来を描く力とは、ありのままの自分と向き合い、自らの足で立ち、進む力と定義します。
自ら「こうしたい!」というwant=意志を見つけ、取り組むために「どうすべきか」自律的に考える力を育む環境を世の中に届けていきたいと考えています。

また、私たちはその対象を絞りません。
ビジョンを実現する為に対象を絞る必要はないと考えています。

3年前、ただの大学生私たちがワクワクしながら店作りをする姿を見て、
ある一人の社会人が自分のキャリアを大きく変えたという出会いが過去にあります。
若者が大人に勇気を与えることは、絶対にできると思っています。
世代を問わずに、意志を育む機会づくりに取り組んでいきたいと考えています。

millenniumの仲間達とこれからについて話す。

Vision「一人ひとりが輝く社会を」について

→私たちが進んだ先には、自分の選んだ道に納得感を持って生きる人でワクワク感溢れる社会を実現したいという想いがあります。

ワクワクしている人は輝いています。その人は大きかれ小さかれ何かしら「自分なりのwant」を持っている。
それは身近な人の喜びかもしれないし、なんらかの手段で世の中に貢献することかもしれない。はたまた自分自身の喜びかもしれない。
本人が自分なりのwantに気づき、それにワクワクできていれば、対象は何でもいいんです。

人は自分なりのwantさえもてば、自分で自分を、その先には周りの人々まで幸せにするエネルギーを持つことができる。私たちは、そう信じています。

でも、それに気づくきっかけ機会が少ないのが、今の世の中だと認識しています。人々は「どうやればいいか」(手段)は考えるけれど「なんのためにやるか・なぜ自分がそれをやるのか」(目的)「そもそも自分はそれがやりたいのか」(自分の軸)は考えることがない。
思考停止になっている社会に、モヤモヤを抱えています。

だから、私たちは「自分なりのwantを見つける力を持ち、輝く人が増え
そうした人と出会うことで自分の旗印は何か?考える機会を生み出し、
さらにワクワクした人が増える。 」そんな循環を作りたいと思っています。

カフェに置いた夢note。これに書いた夢を自分の力で追いかけられる人を増やしたい。

転んでも止まっても問題ない。”我がまま”であること。

私は、どうしてもmillenniumがやりたかった。
やりたいことに挑むことなく、自分に嘘をついて進むことができなかった不器用な人間です。ある意味”ワガママ”だけど、”我がまま”でいる道を選んだのです。

その分、険しい道を歩くことになりました。道を切り開くって本当に本当に難しい。外から綺麗に見える道は、実はぬかるみだらけなのです。加えて、進もうとすると障害物ばかり見えてくる。

でも、私は今、とても幸せです。その理由は、自分の心に素直でいることを決めたから。何か大きな成功をしたわけではありません。

もし、今、目の前で背伸びして頑張って、もがいて、苦しんでいる誰かがこのnoteを読んでくれていたら、「あなたの心のままで、我がままでいいんだよ。」というメッセージを伝えたいと思います。

ここでやりたいことがあればまずは、millenniumに遊びに来てください^^

長くなってしまいごめんなさい(笑)
最後までお読みいただいた方、ありがとうございます。

もし、皆さんの周りに”今の自分に嘘をついているぞ!”という方がいましたら、millenniumに連れてきてください。私たちがパワーを与えます。🔥

そして、millenniumは想いを実現する仲間、そして私たちの活動を応援してくださる仲間を探しはじめます。私たちに力をください…!
(今までは、この一言が言えなかったのです…笑)

小さな組織ではありますが、今はワークショップを中心として、企業/団体とコラボレーションする形で学生が商売実践を通じて社会を学び、自己理解を深める機会を作っています。週末はcafe.millenniumで現役の学生メンバーがお店を守っています。

どなたでも、「人の意志」を一緒に育てる機会を作るぞ!という方はまずは下北沢にいらしてください。



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