代弁

高く、高く積み上げたモノ程崩れる時は大きな音をたてて、大きな影響を与える。

強く、強く結んだモノ程柔らかくするには力も時間もかかり、結び目を傷付ける。

固く、固く築いたモノ程小さな亀裂で綺麗に壊れる。

言わなきゃ伝わらない?そんなの全員分かってる。
分かっているけれど言えない。
だって本音を言えば元には戻らないことを知っているから。
良く動くこともあるかも知れない。
ただ、言えない人っていうのは、本音で、自分の気持ちで何かが壊れた経験をしている人だから。

だから自分に嘘をついてまで装う。
そうすることで壊れない方向へ向くことを知ってしまっているから。
そうやって本音を言える口が無くなっていく。

私は、愚痴こそが本音だと思っている。
それを吐ける相手、心という袋で受け止めてくれる人が友達であると思っている。
受け止めてくれた上で肯定なんてしてくれたなら生涯かけて誇るべき親友だろう。
更にギュッと抱き寄せてくれたなら、それはもう全てを懸けて守るべき存在になる。

嘘に溺れて嘘で浮いている
こんな世界で本当なんて見えるはずもなく
ただ自分を探すばかり

さて、この先私には、愚痴を吐ける存在が現れることはあるのだろうか。

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