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読書感想文#27 「バビロンの大富豪」 ジョージ・S・クレイソン

第一章
・”お金持ち”というのは「お金の増やし方を知っている者」
・収入の10分の1を貯金すること
・サラリーマンの生涯年収は平均で約3億円
・収入の10分の1を貯金することで、定年までに3000万円を貯めることができる。
 共働きなら6000万円貯めることができる。
 10分の2なら1億2千万円貯まる。
・年金支給額に加えて、あといくらほしいのかを決めておく。
 老後を60歳から90歳(360ヶ月)として、月1万円がほしいのであれば、360万円。月10万円ほしいのであれば3600万円が
 老後に必要な資金となる。
・まずは平均的な年収を得られる職業につくこと。
 老後にいくら必要なのかを決めること。
 収入の1割2割を貯金すること。
 あるいは貯金して3%で運用する。

第二章
・人間の欲望に際欲はない
・給料の10分の1を貯金して、残りの10分の9を使わないと決めれば、自分に本当に必要なものはなにか考えるようになるだろう?
・お金がなくなるのは宝石や装飾品など必ずしも必要ないものまでも欲しがっているからだ
・”欲望に優先順位をつけよ”
・「定期的にお金が入ってくる仕組み」こそ本物の財産なのだ
・”貯えたお金を働かせよ”
・”危険や天敵からお金を堅守せよ”
・“より良きところに住め”
・家というのは住むだけのものではない。住居への支払いは心を豊かにする投資とも言える
・”今日からの未来の生活に備えよ”
・”自分こそを最大の資本にせよ”
・黄金に愛される七つの道具
 1.収入の十分の一を貯金せよ
 2.欲望に優先順位をつけよ
 3.貯えた金に働かせよ
 4.危険や天敵から金を堅守せよ
 5.より良きところに住め 
 6.今日から未来の生活に備えよ
 7.自分こそ最大の資本にせよ
・実際のお金持ちは、フェラーリの保有率は少なく、靴や家具は修理して使い、中古物件に住み、家族との時間を大切にする、という結果が得られた。
・億万長者はお金の使い方が合理的

第三章
・商売は相手の身になって考えることが重要
・金と知恵、どちらか一方を手に入れられるとしたらどちらを望む?
・金を選んでもその先の安心までは買えない
・困っている人たちを助けられるような大富豪になりなさい
・弱音吐いたら本当に殺すわよ!
・「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
 1.家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう
 2.黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くだろう
 ※懸命=力の限り努めるさま・全力を尽くすさま。 賢明=かしこくて、物事の判断が適切である様子。
 3.黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金は離れることはないだろう
 4.自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でたものが否定する商いに投資をしてしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう
 5.非現実的な利益を出そうとしたり謀略家の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を盲信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう
 ※謀略=人をおとしいれるはかりごと、たくらみ。はかりごと=工夫、計画 盲信=わけもわからずに信じ込むこと
・5に対して、早く試験を終わらせたいと思い、俺は手軽な手段で金貨を二倍にしようとした
・4に対して、金貨を使うことしか頭にない人間と一緒に自分がよく知りもしない商売を始めてしまった

第四章
・世の中のほとんどの人は大富豪にはなれないと諦めている。けれど知恵を持ち、その通りに行動すれば誰だって金持ちになれる
 ※夥しい(おびただしい)=非常に多い、ひどいはなはだしい。
・アマゾンの企業理念は「地球上で最もお客様を大切にする企業」
・実際、こうしている今も世界は格差が拡大する方向に動いていて、
 世界で最も裕福な8人が所有する資産は、世界の人口のうち経済的に恵まれない下から約36億人が保有する資産とほぼ同じだったとう報告が2017年にありました。
・「超優秀な人間にとっては最高の時代だ。しかし平凡な人間にとっては最悪である」
・現代においては、だれでもかんたんに資本家になる方法があるからです。それは極めて優秀で貪欲な彼らに投資することです。

第五章
・「守るべき者を持つ屈強な壁となれ」
・人は自分を守ってくれるのを慈しみ応援する
 頼れる「友人」愛する「恋人」信頼の置ける「家族」何かひとつ「守りたいもの」を持てそれこそが自分を成長させてくれる礎となる
・※慈しむ(いつくしむ)=かわいがり大切にする。いとおしむ 礎(いしずえ)=物事の土台
・礎さえあれば人な何度でも戦える
・賢明な投資先は「外国株式のインデックスファンド」の長期運用」を推奨します
・株というのは単純に言うと会社の一部です。すべての株を取得すれば、会社の一部があなたのものになります。
 そして、会社というのは利益を上げるために、経営者や社員たちが日々努力を重ねています。その努力の結果、会社の株価が何倍にも伸びることがあります。
・株を分散して投資することをおすすめします。
・なるべく多くの優良企業に投資して、世界経済全体に投資することができれば、20年後、30年後には資産が上がっていくだろうと考えることができるのです。

第六章
・借金には利息というものがある。収支はすぐに追いつかなくなり食べるものにも困った。
・奴隷は宦官にされる
※宦官(かんがん)=去勢された男の役人。 去勢=繁殖を防ぐのが目的で生殖腺と取り去ること。生殖腺=ちんこ
※滑稽(こっけい)=おもしろくおかしいこと、ばかばかしくておかしいこと
・借金で返さなければいけないのはお金だけではない、「恩」もだ
・お前は今日まで水だけを飲んで生きてきたのか?その身体に育ててくれた親にその知恵を授けてくれた師(もろ)に「恩」は返せたか?
・現在では、リスクを取らずとお金を増やす方法はありません。
・リスクを取るということに大きな抵抗がありますが、「リスクを全く取らない」という考え方の固執すると、賢明な投資をする機会を失うことになってしまうのです。

第七章
・収入から借金を返済する割合を決める(収入の10分の2を返済額として貯めるなど) 自戒:そして継続する

第八章
・「仕事」を通じて建物が立ち水路が流れまた、それれを管理する新しい「仕事」が生まれる。「仕事」は経済を回し「営み」を築く。
 そのことに比べたら「お金」なんておまけだ
・「開き直る」今の状況を嘆いていても前には進めないなら、先ずはお金持ちになることよりも今、を懸命に働こう!そんな風に思った
 (自分のできることからやる)
・(どのように使うかを)想像しながらやっていく。するとどういうわけか武器は少しずつ売れ始める。なぜか分かるか?そういう思いで作られたもの、こなされた作業は
 お客さんにとってとても質のいいものになる。お客さんは、そのことに対する「感謝」を「お金」というものに形を変えて支払っているだけなんだ。
 だから人に感謝されるように、今、懸命に仕事をする。そのことが一番大事で…それさえ続けていれば必ず光が差す。 
 その光はお金だけじゃなく心をも満たす。だから金持ちになった者も仕事を続けるんだ
・信じられなくてもいい。はじめは「お金」を集めることを目的に生きたっていいしお金を使い切るまで働かなくたってもいい…
 ただ感謝を忘れちゃいけないぜ。いま手にしているお金はそれが銅貨一枚でも誰かが働いたことで世の中に出回ったんだ
・億万長者は92%が結婚していて、家族を作ることが大切であるとアンケートに答えています。
 また「仕事で必要な能力は?」と問うと、「大学時代の成績よりも、まわりの人とうまくやる能力」と答えています。
・「社会的なつながりを持つ人は、持たない人に比べて早期死亡リスクが50%低下する」とする結果を発表しました。
・我々の脳は、人に何かを与えてあげることで満足感を得るように出来ていて(好意の返報性)、人を欺(あざむ)いたり、裏切ったときには罪悪感が生まれるようになったと考えられます。
 お金がなければ不幸ですが、お金があればあるほど幸せになれるのではなく、人とのつながりを持たなければ幸せを実感することはできないのです。
・バンシアが借金まみれになり、身動きが取れなくなったとき、自身の職業である武器職人の市議とを懸命にこなしながら、誰かに喜んでもらうことを第一に考え、「お金はおまけ」という結論にいたりました。
 もしあなたがいま、お金や仕事のことで悩みや迷いを抱いているのであれば、まずは家族や同僚、お客さんに喜んでもらうことを目的に仕事に向き合ってみてはいかがでしょうか。
・そして得られた収入の一部を貯蓄し、現代の発達した金融機関商品ンであるインデックスファンドを購入し、世界中に分散投資を行う。その投資に時間はかかりませんから、
 開いた時間で(お金をかけずに)家族や友人との絆を深める。
 そのような生き方が、バビロニアの人々が残した知恵を受け継いだ、「富」と「幸福」を生み出す生き方と言えるものではないでしょうか。

エピローグ
・朝早く起きて弁当と作っれくれた、喧嘩した日だって帰りは笑顔で迎えてくれた。いくら払っても返せない…尊いものだ

自戒
・「仕事」とは人々を幸せにする「手段」である
・どんな幸せを与えたい


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