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金融業界御用達の資格、「銀行業務検定試験」


 皆様お疲れ様です。「雲行情報誌」です。

1. はじめに

 この記事では、金融関係の資格では、切っても切り離せない「銀行業務検定試験」について解説しようと思います。
 これから金融業界に飛び込もうとしている人は、今後、必ずといっていいほど目の当たりにする資格だと思いますので、ぜひご覧ください。
 すでにこの資格群をお持ちの方は、「あー、こんなんあったなぁ」くらいでサッとお目通しください。

2. 「銀行業務検定試験」とは

2-1. 銀検の概要

 まず「銀行業務検定試験」とは何ぞや。聞いたことのない人の方が圧倒的に多いと思います。
 「銀行業務検定試験」、略して「銀検」と呼んだりしますが、これは、金融業界で働く人間の知識の習得とその視覚化を目的とした、「銀行業務検定協会」(もとをたどれば㈱経済法令研究会)が運営する民間の資格です。
 
 当協会のホームページには、このように書かれています。

「銀行業務検定試験」は、主として銀行・保険・証券等金融機関の行職員を対象に、業務の遂行に必要な実務知識および技能応用力についてその習得程度を測定することを目的に、さらには実務能力水準の向上に寄与することを願って1968 年2月からスタートした公開の検定試験です。

https://www.kenteishiken.gr.jp/

 「実務知識」「技能的応用」「習得程度の測定」、、、
 もっと分かりやすく説明をしてほしいものです。

 私のイメージですが、何やら難しそうな金融の世界で、そこで働く人間がどのくらいの知識を有しているか、そんなものが対外的にアピールできる資格だと思っています。
 金融機関での昇格・昇給なんかに密接に関わっており、すなわち金融マン御用達の資格となっています。

2-2. 銀検の種類

 銀検の種類は実に豊富です。ジャンルで分けても、法務、財務、税務、年金、投資信託、融資、相続、などなど。とにかくまあ多いです。
 そこから各ジャンルで2級だの3級だのと分かれているので、非常に多岐にわたります。
 一応、全ジャンルを引用しておきます(誰得)。

法務・財務・税務・外国為替・金融経済・証券・信託実務・法人融資渉外・個人融資渉外・窓口セールス・年金アドバイザー・営業店管理・融資管理・デリバティブ・投資信託・保険販売・金融リスクマネジメント・経営支援アドバイザー・預かり資産アドバイザー・金融商品取引・相続アドバイザー・事業承継アドバイザー・事業性評価等の23系統36種目

https://www.kenteishiken.gr.jp/guidelines.html

 多くの金融機関では、このなかから昇格要件として数種類が指定されており、その会社のなかで出世したい人は、その指定された資格を取らざるを得ないという仕組みになっています。

3. テキストと勉強方法

3-1. テキスト

 銀検のテキストは、私の知る限りでは、経済法令研究会が出版している「公式テキスト」と「問題解説集」しかありません。
 ※これらの分野について解説した一般書などは多数存在しますが、銀検の出題範囲や過去問に特化したテキストは、上記の2つだけです。

 これらテキストは、試験の都度、○○年度〇月受験版として新しい版のものが出版されており、受験者は、試験を受けようと決めた最も近い試験期日の対策テキストを購入し、勉強することになります。

3-2. 勉強方法

 そして、肝心の銀検の勉強方法ですが、「とにかく過去問を解く」です。これに限ります。
 そもそも試験の目的が、金融マンの業務遂行にかかる一定レベルの知識習得となっているので、基本的には、過去に出題された問題が出されます

 ですので、勉強方法の基本としては、公式テキストをとりあえず一周して、一通りの用語や数字と顔見知りになっておく。そして過去問を解きながら問題のパターンをつかんでいく。これが一番丁寧で確実だと思います。

 ネットに転がってる合格体験記や職場の先輩の合格譚などでは、テキストには一切触れずに、ひたすら過去問を解いた、なんて台詞も見かけますが、個人的には、知識の土壌がないなか、チンプンカンプンの状態で問題を解いても頭に入りづらいですし、なにより訳が分からないのでモチベーションが保てません。

 過去の問題に忠実な試験だからこそ、変に近道せず、正攻法が一番安心だと思っています。どの試験にもいえることかもしれませんが。

4. おわりに

 銀検について、概要から簡単な勉強方法まで、つらつらと書いてきましたが、いかがだったでしょうか。
 なんとなく銀検ってこんなものなんだぁと、少しでも身近に感じていただけたなら幸いです。
 私自身の合格体験記なんかについても、今後発信していこうと思っていますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
 それでは。


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