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1月6日にボーロ・レイを食べた話 〜 ポルトガルのお菓子たち
毎年恒例・新年に「王様のお菓子」を食べる会。
2025年はポルトガルの「ボーロ・レイ(Bolo Rei)」を食べました!!
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当たりくじとハズレくじの二種類を入れるのだ。
fava:ポルトガル語でソラ豆
brinde:ポルトガル語でプレゼント、景品
「王様のお菓子」とは?
1/6の公現祭にキリスト教圏で食べられる、お祝いの伝統菓子。
公現祭とは、キリストの生誕を知った3人の賢者が東方から祝いに駆けつけ、「キリストが公に現れたことが知られた」日。
(宗派によって顕現節や神現祭など、呼び名や内容が変わる)
キリスト教圏のさまざまな国に、それぞれの「王様のお菓子」がある。
👇「ガトー・デ・ロワ」……フランス南部
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「ロワ」は王様のこと。この場合は東方の三賢者。
👇「ガレット・デ・ロワ」……フランス全土
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👇「エピファニータルト」……イギリス
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13種のジャムのタルト。「エピファニー」は公現祭のこと。
購入したお店は京都のポルトガル菓子店
「Castella do Paulo(カステラ・ド・パウロ)」
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2024年に食べたガトー・デ・ロワよりもどっしり感があって、「パン〜!」てかんじ。
ドレンチェリーは初めて食べた(と思う)けど、覚悟していたほどに甘くはなく、コリコリの食感が面白かった。ナッツがぎっしりですごくリッチ。
ブリオッシュ自体も見た目から想像していたよりは甘くなく、意外と軽い食感でモリモリ食べれました。が、ものすごく腹持ちがいいので後から「食べすぎた…」と苦しくなったり。
やはりこれ系のお菓子はちょっとずつ食べるものなのだ…
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ポルトガルの幸福の象徴「バルセロスの雄鶏」
https://shop.castelladopaulo.com/?mode=f4
ゲーム感覚で楽しむお菓子
今から十数年前までのポルトガルでは、ボーロ・レイの生地の中にブリンデ(※)(当たり)と乾燥ソラマメ(はずれ)1つを入れて焼き上げていました。
※金属製の人形や動物の形をしたペンダントトップなどの小さなプレゼント
切り分けたボーロ・レイの中ににブリンデ(当たり)が入っていた人には幸運が来るとされ、乾燥ソラマメ(はずれ)が入っていたら、来年のボーロ・レイを買う係になるのだとか。
ポルトガルでは、クリスマスは家族だけで静かにイエス・キリストの誕生を祝い、大晦日は、恋人や友人、家族が集まり、明るく楽しく新年を迎えます。
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後日、私が雄鶏を・家人Aさんがソラ豆を引きました。
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一度に食べ切れない場合は、カットし冷凍していただいても大丈夫です。また、焼き上がってから4、5日経過して少し固くなったボーロ・レイは、5ミリくらいにスライスして溶かしバターを塗り、シナモンシュガーを少し振って約130℃くらいのオーブンで、20分乾燥させます。そうすると、とびっきり美味しいラスクが出来上がります。ぜひ、お試しください。
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この写真ではよくわからないけど、ドレンチェリーの断面はビー玉みたいで綺麗。
イートインも楽しかったです
注文する時「バルセロスの雄鶏」の呼び鈴を鳴らすのも楽しい。
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寒かったので野菜スープ(ケールとじゃがいも)。
いろんなポルトガル菓子や料理を楽しめます。
お菓子はどれも濃厚で甘かった!ので追加でコーヒーも頼みました。
私が特に気に入ったのは、「プディンデジェーマ」(白いお皿の左上)。今まで味わったことのないなめらか食感と「たまご〜!!!」感がすっごい濃厚。
それとニワトリの焼印がかわいい「パウロのカステラ」(キャベツ?皿の下側中央)。底面のザラメがザクザクで楽しい!
お菓子はどれも甘味が強かったけど、気持ち悪くなるようなどぎつさではなくて…コーヒー(ポルトガルではコーヒーといえばエスプレッソらしい)といっしょに食べるのが前提の甘さなんだろうなぁという印象。
苦い抹茶といっしょに食べることが前提の和菓子みたいに。
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日本の蔵を改装したっぽい店内には、民族衣装や調理器具、ポルトガルのお菓子マップなどが展示されていて、博物館みたいでした。
座布団の刺繍も綺麗だった〜
来年は何を食べよう???
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