「どもり」と「治療」と「シェアハウス」

自分は、過去に吃音を抱えていました。

多少マシにはなりましたが、今でも予期せぬタイミングで話しかけられたりすると話す準備が出来ないまま話すことになるので、話す内容が滅茶苦茶になったり、酷くつっかえたりします。それでも一番酷かった中学の頃に比べると随分マシになりました
主な理由として、話す練習をしたからというのもあるのですが、その他の大きな要因は環境の変化と自分の話し方に対する考え方の変化です。

私は滋賀県の小学校に通っていましたが、中学からは京都府の中高一貫校に通っていました。通う学校が県ごと変わったので周りは当然知らない人間しか居ませんし、孤独感に襲われます。そうなると、普段話せる様なことも急に「音」が詰まって話せなくなります。それがきっかけで孤立していた時期もありました。


しかし、高校生になり周りが自分の話し方に慣れた、というのと、自分があまり気にしなくなっていったことで少しづつですがどもりはマシなものになっていきました。

もちろん発音練習もしていましたが、こういった心理的な要因も、自分の中でのどもりを解消する方法として重要なのだと考える様になったのです。

この考えを元に、1つのアイデアが生まれました

吃音や、その他何らかの要因で話すことが苦手な人達が集まって、自分の好きなことや悩みを話し合って暮らしたり出来るシェアハウスの様な場所があれば、悩みの解消や治療に繋がるのではないだろうか、というものです

「吃音は気持ちの問題で何とかなる」と言いたいのではありません。 ただし、同じ悩みの人が話し合える場所はあって困らないですし、それが解決の元になるのではないかと考えたということです。

調べてみたところ、似たような企画をしている人たちが居ました。

NHKの「バリバラ」という番組内にて、「吃音と向き合う」というテーマの回がありました。
その回では、「吃音川柳」といった普段の吃音による悩みを川柳にして茶化し笑い飛ばそうというユニークな企画や、過去に吃音を抱えていた方、また吃音を抱えながらも自分の夢に向かって励んでいる方のドキュメンタリー等が放送されていました。 

私にとってこれはとても嬉しい発見でモチベーションの増幅につながりました。自分と同じ様な考えを持って企画を開いている人がいるということは、自分の考えはそこまで間違ったものでもないという証明でもあると思ったからです。

今でも予期せぬタイミングでどもってしまったりすることはバイト先等であります。 しかし、自分の考え方によって生活するにあたって例えどもってしまっても何ら支障は無くなるんだという考えが広まれば良いなと思います

http://www6.nhk.or.jp/baribara/lineup/single.html?i=325&s=1#top

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?