「ワーホリは帰国後就職に不利になる」の真実
こんにちは、こんばんは、なえちゃんです:)
今回のタイトル「ワーホリは帰国後就職に不利になる」という話聞いたことはありませんか?また聞いたことがなくても勝手にそうなのかなあ...と不安に思う人もいるのかなあ、と思ってこんなアンケートをツイッターでしてみました。
価値観ってほんと様々だと、この回答をみてもわかります。よっ、ダイバーシティ。でもやっぱり多少なりとも不安に感じている人が多い模様。
私の話をすると、新卒でラッキー入社した安定的な会社を辞めてまで、選んだワーホリ。自分の中では納得の決断だったし、希望もあった。幸い周りの友人も背中を押してくれる人が多く、その決断を「カッコいい」という人までいてくれました。
自分の決断をカッコいいとは思わなかったけど、それなりの理由と自信を持っていたし、帰国後の不安といえば
全て
だってワーホリを決めたのは25歳。同じように友達はキャリアや未来に迷い、あーだこーだと今後のことを話していたのに、気づいたらみなさん仕事はやめるは転職するは結婚するは子供産むわで、え、日本なんかあった??
というわけで私と同じように「ワーホリ後の未来がなんだかんだ心配」という人に、帰国後の転職活動を通じて感じた、リアルなワーホリへの反応と、それについてポジティブな言葉を送りたい、みたいな感じの話です。
※これはあくまで一度就職したアラサーと言われる少数部族が、日本に帰って中途採用で就職活動した時のお話で、新卒についてはまた別のポイントがあると思います、ご了承くださいな※
◆ワーホリは間違いなく「ブランク」
転職活動を通じてひしひしと感じたのが「ワーホリは社会人経験のブランク期間」であるということ。これはどんな言い訳があっても事実で、例えこの間に学校に通ったり、仕事についていても「社会人としての空白」というのは避けられません。(仕事によるという部分はありますが)
特にこれが顕著になるのは何より書面上です。ブランクが書面上で明白になることのデメリットは、特に転職サイトや、LinkedInなどのオンライン上に掲載する履歴書に穴が出来やすく、書類審査通過やオファーの可能性が低くなりやすいことにあります。自分で作成する職務履歴書はまだ工夫の余地がありますが、オンライン上のものは定型が多く、ブランクを上手くカバーしにくいのです。
確実に記載できるスキルや実績があればまだ救いですが、あまりにも短い社会人経験や、具体化できない成果がないと、ファーストステップである書類選考でつまづく可能性があることは把握しておきましょう。
私の場合、社会人経験は浅く、スキルも特別ないものの、ワーホリでブログ運営に重きを置いていたのでその戦略やスキルについて実績をまとめられたことが功を奏しました。(それでも書類が通らないことは多々あったが)
もしブログ運営をせず、毎日Tim horton'sでコーヒー飲んで、夏はビーチで現地っ子のガチバレーボールを遠くから眺めて、冬はシェアハウスでルームメイトとチルって、なんて生活をしてたら、おそらくその部分に記載することなんてひとつも出てこなかったでしょう。(しかしそういう生活最高だよね^^)そうなった時の転職活動、仕事が見つからないことはないと思いますが、まず自分が理想とする仕事にはつけなかったと思います。
個人的には「目的もなくワーホリに行く」ことについても賛成派なので、あまりまじめに生活しすぎるのもどうかなと思いますが、【日本に戻ってきて就職をし直す】というゴールが明確であるのならば、なにかしらこのブランクに対して考えておく必要はあるのかなと思います。そこらへんの詳しい話はまたどこかで。
◆必ず聞かれるのは「ワーホリで頑張ったこと」ではなく「なぜワーホリに行ったのか」
新卒の就活では「大学時代になにを頑張ったのか」という質問が必ずありますし、そこから話を広げること、自分をアピールすることが醍醐味でもあるかと思うのですが
中途採用では、だれもアラサーの海外ライフに興味を持つ人はいません。
そもそもワーホリという時点で「何かを頑張っている」なんて発想は多くの人にありませんね(笑)そんなもんでしょう。実際行ってみても、あれが最後の「弄ぶほどの自由な時間」だったなあとも思うし。
それに面接担当者のことも考えてみましょうや。大切な業務時間を割いてまでしてくれる面接30分のなかで「カナダで何を頑張りましたか?」なんて聞いて「毎日カナディアンとセカンドカップ通ってました」とかいう回答でもきたら、こんな奴の相手辛すぎワロタ状態です。(例えが極端)
それよりも彼らが興味を持つのは「なぜ一回就いた職を辞めてまで、リスキーなワーホリに踏み切ったのか」という決断の理由です。
特に大企業や、安定した専門職についている人ほど、相手の関心はこれにあるし、いかにここで説得力のある回答ができるかが、ワーホリのイメージをポジティブにするか否かの分かれ目だと個人的には思います。
◆ワーホリが足枷になるタイプの人
ここまで聞くと「ワーホリってやっぱりいい印象を持たれないのでは?」と思ってしまうのですが、結論から言うと【不安になるほどネックになることもない】が正解だと思います。
ただ自分が面接を受けている中で、また同時期にワーホリを終えて転職活動する友人に話を聞く中で、ワーホリが足枷となるタイプの人がいるのも事実かなと思いました。どんなタイプかというと、
1)ワーホリに謎のプライドを持ちすぎている人
2)ワーホリに行った理由をうまく言語化できていない、説得力がない人
3)結局自分は何が「できる」「やりたい」がわかってない人
逆にいえば、この3点をバランスよくクリアしていれば、ワーホリがマイナスイメージに結びつく可能性は少ない!
この3点については、新卒もたぶん同じことがいえるんじゃないかなあ、という気もしますね。
ワーホリは行動力や計画性を反映するし、英語力がしっかりと伸びていれば間違いなくその期間は誇れるもの。中途採用においてはポジションによって、即戦力やポテンシャルなど、重要視される項目が、そもそもワーホリという経歴に関係しない場合もあります。
ただワーホリという選択肢、やはり一般的ではないので、中には「変わり者?」「価値観が独特?」という印象を与えかねないということも理解しておくべきだと思います。だからこそ、きちんとその動機や経験を、“就職”という視点に昇華させることが大事です。
ワーホリに引け目を感じて自信をなくすよりも、ワーホリをトリガーとして自分のアピールポイントを明確に!
◆日本の仕事に興味がないからこそ、日本の仕事につくという選択肢
最後に、ツイッターアンケートでも数人いた「日本での仕事に興味はない」という選択肢。これ、私もそうなんですよね。欲をいうと将来は海外で働きたい。だからこそ帰国での再就職を決めたと行っても過言ではありません・・・!
というのも縁あって仲良くしてもらったカレッジでエンジニア選考だった年上の日本人お姉さんから現地就職の難しさを教えてもらったわけです。
「経験がすべて」
英語じゃないんです、いや英語もなんだけど。それなりの仕事に就きたいと思ったらこのご時世、いかにスキルとキャリアを持っているかってほんと大事。その友人は日本でのキャリア歴が5年あったので在学中に現地でエンジニア職としてオファーをもらっていましたが、カレッジの同期は半年以上仕事にたどり着けない人が大半だと・・・転職活動1ヶ月でも長いと感じたのに。
もちろん生き方や仕事の選び方にはいろんな価値観がありますし、最低限食ってけるだけのお金でのんびり過ごしたいなって人にはこんな話、毛頭意味もないんですけどね。ワーホリの中で現実的な視点は常に持っておいたらいいのかなと思います。
◆ワーホリは帰国後就職に不利になる、は思考停止からでる言葉
というわけで少し話それましたが「ワーホリが就職に不利になる」というのは必ずしもみんなに言える一般論ではありません。企業によっては理解されない要素を多く持っているのは確かですが、だからと言って門前払いされるような出来事でもない。
今回の帰国後転職をした私から言えることがあるとすれば
「どんな未来にワクワクして、そこにたどり着くにはどんな選択肢があって、そのためにどんなアクションを実行したのか」
という自分の中の”芯”を、説得力を持って言葉にすること。
ワーホリは人生で絶対価値ある経験です。もしも、周りに「ワーホリに行って将来どうするの?」と言われたら「思考止まってるよ」と教えてあげましょう。何をするにも自分次第で状況は変えられます。自信持っていきましょ:)
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