武漢発のCOVID-19と日本について(※素人の浅慮@王様の耳は驢馬の耳)
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久々の、「@王様の耳は驢馬の耳」です。
内容は、
前回の投稿「武漢発ウイルスSARS2の血清中の抗ウイルス抗体(IgG) 検出成功 横浜市立大(プレスリリース)」と「SARS2のみに反応するモノクローナル抗体*の作製に成功 台湾」の末尾の続きです。
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他国と日本の発症件数や死亡数に関して思うところがあります。
武漢市の現状を見てきてなんとなく感じて居たことが、日本国内と他国へ感染拡大して流行する様を見てもその感じて居たウイルスの性質の予測はますます裏付けるかの様なものを感じます。
ですが、所詮は素人考えなので記すには躊躇ってしまいます。
世迷い事として少し零す程度、零してみます。
-リスク軽視しウイルスの特徴を見誤ってしまい続けたらという懸念が、実体化して日本全土に降りかからない事を願います。-
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他国と日本の差は、ACE2の発現条件が大きく関わっており、例えリスクの低い一群であっても、高リスク環境が整えば重症化も在り得ると確信めいたものがあります。
ACE2受容体はウイルスにより発現されますが、ウイルスに曝される機会が増える程増加していき、ウイルスの本領が発揮される臨界を上回ると初めてそのウイルスの脅威を実感する状況に陥ってしまうのではないか(例えば、免疫機能まで乗っ取られ全身の到る所へ拡散してゆくのではなかろうか、とか。間質性肺炎だったり辿り着いた臓器の不全に繋がったり…)といったものです。
(注:ACE2はSARS-CoVなどのウイルスのみの受容体というわけではないので混同しない様に注意が必要です)
感染者数が少ないうちは、低リスクの個体ほど罹患しても症状は極軽微(または無症状)なもので(ただし、感染力は強い可能性)、ついこの段階でウイルスを極軽視してしまうけれど、感染者数がネズミ算式に爆発的に増え続け到る所クラスターというリスクの高い環境が整いやすくなってきた時が極めて危険な状況になるような気がします。
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武漢市も1月上旬は市民は深刻にとらえるものはおらず、冗談交じりの「近くに来ないでください」「私は武漢から来ました」といったミームで冗談を笑うくらいの気安さがあったようです。
この気安い状況は今の日本と似ているような気がしますね。
なんだか緩やかに武漢市の状況に近づいて行っている風で怖いです。
「3月9日公演中止していた宝塚歌劇団再開」
先月27日、同29日から3月8日まで各劇場で予定していた公演を中止すると発表。中止期間中に劇場内の客席やトイレ、ロビーの手すり、扉などを消毒し、広報担当者は「再開に向けた準備をし、万全の体制を整えた上で、予定通り再開した」としている。
…再開は時期尚早だという返信欄の多数の意見に完全同意します。流行の最中の再開は大規模のクラスターになり得ると思います。
武漢市の医療関係者が春節前に動画で医療現場の深刻な状況を伝え春節の大移動を行わない様に必死に訴えたときの「一人は14人に」という爆発的感染力の報告が頭を過ります。
状況が整えば在り得るのではと常々思って居る事です。
今現在、ふわふわとしたウイルスへの過小評価する雰囲気が出来上がっている様で警戒が必要です。
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ところで、政府が途中からクラスターの概念を国民に広めたのは素晴らしいことだと感じました(思わず心の中で拍手したくらいです)。
また、検査を受けられる条件が厳しく設定されており、必然的に検査を行うために病院に詰めかける人の群れといった、最大のクラスターが高リスク群と一緒に合わさる状況を回避できた点も良かったのではと思います。
◆武漢発のCOVID-19の検査を受ける為の条件◆
○現時点では、
新型コロナウイルス感染症以外の病気による場合が圧倒的に多い状況です。
風邪やインフルエンザ等の心配があるときには、
これまでと同様に、かかりつけ医等にご相談ください。
○新型コロナウイルスへの感染のご心配に限っては、
最寄りの保健所などに設置される「帰国者・接触者相談センター」へ
お問い合わせください。
○次の条件の者は「帰国者・接触者相談センター」へお問い合わせください。
・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合
高齢者をはじめ、
基礎疾患
(糖尿病、心不全、呼吸器疾患{慢性閉塞性肺疾患など})
がある方や透析を受けている方、
免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方
・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合)
そして、日本の社会、日本の民族性、文化の面が功を奏しているような気がします。
「日本のインフラ整備の充実、おトイレは使用した紙をそのまま流せる水洗式、日頃から手洗い嗽いは習慣があり、靴を脱ぐ住環境であり、食器も食材の野菜などもきれいに洗ってから使用する習慣があり」
日本人は高リスクな一群と捉えられているにも拘らず、感染拡大を他国より抑えられている点はここにあるような気がしてなりません。
今感じる危険性については、先ほどの宝塚開演再開のようなウイルスの危険性を見誤る事で生まれる防疫意識の希薄化だと感じます。
医療現場が飽和状態にならない為の措置も兼ねて居そうな検査実施条件に付いても、短時間で手軽に検査できるようになると緩和されると思いますが、その際、クラスターの概念を維持して対策を整えないと危険だと感じます。
それらが、「日本は余り感染広がらないし、罹患しても重症化されることが少ない」といった共通認識と共に「国民全員で、一斉に検査しよう」となった時、日本は大変危険なウイルス環境を整えてしまうのではないかと危機感を感じて居ます。
この懸念が単なる杞憂で終わって欲しいです。どうか、日本このまま緩やかな流行のまま終息を迎えて欲しいと切に願っております。