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「夫婦note・親のお金について」妻編
今回は、親のお金事情について、書いていこうと思います。
私の父親の話になるのですが。
一人暮らしで、定年を迎え、同じ会社で再雇用として働いています。私の大学費用も一生懸命稼いで、今は自分の生活のために働いています。生活費と家賃と少しの遊ぶお金と言ったところでしょうね。幸い、借金はなく、格安アパートに暮らしていて、再雇用といっても生活に困らない分のお金は稼いでいる。正直、高収入ではないので額面で年間400万以下だろうか。
まあ、生活に困らない程度としておくとして。
「借金がない親なら、何も心配要らないじゃない。子どもを大学まで贅沢出来なかったんだから、あとは好きにさせてあげたら?」という声が聞こえてきそうです。
そうですね。よその家庭では、親のお金なんてそのようなところでしょうか。それに、育ててもらった子どもが親のお金に口を出すなんて!と批判の声もあるかもしれません。
そうですね。まず、親のお金に口出しする理由から説明をしましょう。私が何不自由なく、育ててもらったのは確かなことですが、一言申し上げるとしたら、
“裕福”ではなかった。加えて、燕子花 コジと一緒になって、お金の勉強をしたら、親のお金の管理はできているのだろうかと心配になったので手を出し、口を出すようになりました。
ですが、“伝え方”は本当に!最善を尽くしました。なぜなら、お金=労働の対価、だからです。言い換えれば、人生の中で労働に費やす時間の多いこと。大袈裟かも知れませんが、労働=人生になり得るからですね。
お金の使い方を否定することは、人生や人格の否定のように感じることがあるからです。
だから、なぜ父のお金の使い方を一緒に考えたいのか自分に説いてみました。「父は人生の時間を対価に変えて、私たちが生活するお金へと変えてくれたことへの、お礼は何ができるだろう」
自分ができることは、知識知恵を恩返しすることだと思いました。
けど、私がいきなり実家に帰って、「お金とは・・・」と説き始めたら、こんなに親にとって失礼で腹立たしいことはない。
帰った時に、何かお金に関して、悩みがないか雑談程度に話してみた。そしたら、電話代が高いんじゃないかと相談された。親にお金の話をするなんて、「金の無心か?」と疑われるかと思ったが、案外話はすんなりいった。気にしていたのは、自分だけだったのかもしれない。
相手が話してくれたのを皮切りに、お金に関するハードルが低くなったのを感じ。「私が大学をでて、お金かからなくなったから、貯金するようになった?」と質問を投げかける。「ない!全くしてない。借金ないから、いいだろう!」
以前、生命保険と死亡保険の話を聞いていたので、合わせて聞いてみた。「保険はまだ、入っているの?」「うん」
まじか。自分たちがお金の勉強をするようになって、まず手を付けたのが保険の解約だった。家の火災保険と、車の保険以外は、健康な自分たちには必要ないと、Youtuberの両学長の話を聞いて知っていたので、結婚式のドレスを借りるために入った共済も解約した。
そこでまでで、その時は帰った。今度帰って話したい題材について手紙を書いて出した。できるだけ、丁寧な言葉で、「親が一生懸命稼いだお金だから、大切に使う手伝いをしたい」と。合わせて、両学長の本を父に送った。
それから、電話で保険についてどう考えているか。高いと思ったケータイ代をどうしたいか、何度か電話で話をするようになった。父からの要望はこうだ。
まず、ケータイ代を安くして、もらいたい。それから、(生命。死亡)保険の見直しでネットに変更して、安くできたらいい。
というお願いをされた。電話代は地元に帰った時に、大手キャリアドコモから、楽天モバイルに変えて、ネットもたくさん使えるようになり、電話もかけ放題をつけた。それと、兄妹個々で払うように言われていたケータイ代に、兄がまだ父の支払いの中に入っていることに気づくこととなる。父自体のケータイ代は8千円ほどから、5千円程度にすることができた。それに、使用はじめの1年は1千円で使用できるキャンペーンがついていて、5千円の支払いは来年からである。
ケータイが2万円もかかっていた理由もわかり、ケータイ代も安くなり、YouTubeの視聴もできるようになった父は、以前より私を信頼してくれているようになった。お金の正しい、使い方ができると相手に信じてもらえると、こんなにも話しやすいのかと思った。私は営業マンに向いているのか?は置いておいて。
そして、保険に手をつけるようになった。ネット保険に今の保険の内容から、移行したいといった悩みだったが。私は、(生命・死亡)保険は必要ない!と言いたかったが、父は30年近く払っていた保険自体をやめることに抵抗があったのだろう。どこかに説明の糸口が無いかと、保険会社の友達に父の加入している保険について説明してもらった。保険の契約書は、専門書のようで素人の私には全く理解できるものではなかった。そして、60歳をすぎた1人の父に必要な保険かどうか、加入対象者に父が該当しうるのか、聞いてみた。答えは、ノーだ。お金を残す家族、学生に対して、支払われる保険内容であった。父に、扶養してる家族も、お金を残さなくはいけない者もいない。私を含む兄たちは、自分たちの生活を宜しくやっている。そして、父が重度の介護状態に陥っても、十分なお金はおりないということがわかった。有料老人ホームに入るのも、無理な金額だ。それに、社会保険に加入で、定年まで介護保険をしっかり払っていた父だから、頼るのはまず行政のサービスで、保険会社ではない。
父は、私が大学に通っている時には、保険加入に該当しうる立場であったが、子どもが育った今は、適していない保険だと説明した。
長くなってしまったが、ここからが本題だ。私の意見は、老後の貯金をして欲しかったのだ。だから、保険をやめて、保険に支払っていた分を貯金に回し、貯金で備えをしようという提案をした。だが、父は難色を示した。
「俺は、貯金はいらない。何があっても、子どもに迷惑をかけないように保険に入っている。」と言い出した。それでも、こちらも引かない。話の方向性を変えて、話を続けた。
「今の保険の内容は、有料老人ホームに入る足しにもならない。それに、今の会社でいつまで働くの?」「働くのは楽しいから。会社でやめてくださいと言われるまで働きたい。」「会社で父さんより、再雇用で年上の人いるの?」「いる」
しめたものだ!幸い、父はもう数年少なくとも2年ほどは働いている。65歳まで、いけるだろう。それに、父は健康体質で病気もないし、常時飲む薬も無い。
再雇用だろうが、労災は使える。働けない場合でも、給付金や手当がつく。それに、3割負担の保険がある。何かあった時も保険金に変わる蓄えを今のうちに準備するだけの時間の余裕がある。それでも、子ども迷惑をかけたくないと、話す父。
それでは、落ちに話は入ります。
「保険を解約して、2万円の余裕資金ができる。それと、ケータイ代いが1万円以上も安くなる、計3万円だ。それと、兄が2人まだ結婚していない。(父はとても子煩悩で、自分より子どもだ。)そして、兄たちの祝儀のために、月2万円をあわせて、貯金をしよう。この前わかった話だが、保険を解約したら戻り金が68万ほど戻ることがわかった。68万をスタートに、月5万の貯金をしたとしよう。年間で、60万。68万と60万を足して、1年後には128万になる。兄たちの祝儀も少しは出せそうだ。もし、兄たちが結婚しなかったとしよう。65歳まで貯めたお金を自分の老後の足しにするでもいい。1人で、海外旅行をすることもできる。保険を払っていたら、自分に不幸がないとお金は入ってこない。遊びためにお金はでない。」
この話が終わると、彼女がいる兄に父が電話をして、「お前たちのために貯金をする!!!」だけ、言って電話をきった。
のちに、兄から私連絡があった。
「俺は、自分で頑張って、生活しているんだから、親の援助はいらないよ!!!なんの話なんだ!」と言われた。
「父さんのあの性格わかるでしょ。あにいが結婚する時のお祝いのお金を貯めるって目標ができて、貯金する励みになったんだよ。夢を壊さずにいておくれ。」
がちゃ。
そして、今月父の貯金は100万円を迎える。今月の入金が確認できたら、お祝いに父の日も兼ねて、お酒でも送ってあげよう。
私のできることは、毎月父の入金を確認して、「お疲れさま(^ ^)」とラインを送るくらいだ。
話がよくできている、と思うかもしれないが。実話で、日頃は物分かりが良くない、怒りっぽい父である。
どんな切り口から話しをしようと考えあぐった。それに、保険のこと、ケータイ会社のこと、契約のことと時間を要した。事前に1人で店舗に出向き、説明を受けてたこともあった。私ができることは、お金を出すことじゃない。知識や知恵を少しの勇気を持って伝えることだ。
これが愛だ。大袈裟だ。ははは。
昨年の頑張ったことは、父と向き合って、貯金をしてもらう仕組みを作った。思い出と大きな成果が今年実って、これからも成長を遂げてくれるだろう。
世界旅行に行く時の、心配事が一つ減った。はなまる