データ・アプリケーション(3848) 取材(2024/3 3Q後)書き起こし
3Qの全体感について教えてください
上期ほどの勢いはないですが例年に比べると元々計画してたより上回っている感じですかね。
上方修正の数値目標に向けて順調に進捗しています。
すでに利益面で計画を超過しています。通期予想の通りであれば4Q単体では赤字になるという認識であっていますか?
そんな感じです。
元々3Q自体が他のクウォーターと比べると利益が重いのですが、今期は移転費用がかかりました。
4Qでは広告費や採用費も増えます。採用に関しては4Qだけで10名ぐらい入ります。
なので見立て通りの数字になるのかなっていう風に思っています。
採用10人っていうのは中途採用ですか? また配属先としてはどういったところがメインになってきそうでしょうか?
はい、中途です。
営業やマーケティングが多いです。
次期以降のことを考えて営業人材を少し多めに採っています。
ただ、技術系の人材の獲得に関しては相変わらず少し苦戦をしています。
移転費用は3Qでどれくらい計上されたのでしょうか?
ほぼ8割~9割が3Qに計上されています。
今回の大規模な広告費の大部分は4Qに計上される認識なのですが3Qで消費された部分はどれくらいありますか?
3Qはあまり大きくなくてほぼ4Qに乗ります。
4Qに関しては採用費よりもやはり広告戦略の方が大きいです。
利益的には厳しいんですけど、中計や今後のことを考えると今戦略的に投資していく必要がありました。
中計ってお話も出ましたが、年内に中期経営計画が出るのではないかと期待してる人も多いと思います。
社内で計画を進めている状況でしょうか?
そうですね。(出す場合は)本決算と同じぐらいの時期を想定しています。
リカーリングの売上がかなり順調で四半期で2,000万円ほど伸びていますが、3Qも好調だった要因を教えてください。
営業努力です。
当社の場合、実際の販売は代理店経由がほぼ100%ですので、いかに代理店さんに営業の中で働きかけることができるかっていうことなんですよね。
そうすることで代理店さんがサブスクリプションの提案をいの一番にしてくださり売上に繋がっていくのだと思います。
もう一方は、お客様の意識が明確に変わってきてると思いますね。
なのでこの両面かなと思っています。
お客様の意識の変化というと、買い切りよりサブスクの方が今の時代に合ってるという考えでしょうか?
IT全般にいわゆるオンプレミスが減っていてサービスの利用、活用っていうことをどのお客様もやってらっしゃいます。
お客様の購買に対するコンセプトというかアプローチが変わってきてるのは確実だと思いますね。
リカーリングの中身として「運用」「保守」など色々あると思うのですが、その中で今回も「サブスク」が好調に伸びてる認識でいいでしょうか?
はい、そうですね。サブスクリプションがメインですね。
それ以外の「運用」「保守」とかも若干積み上がっていますが、伸びとしてはやっぱり「サブスクリプション」ですね。
リカーリングはこのまま伸びていくのではないかと投資家的には期待があるのですが、
来期リカーリング全体で四半期6億円という数字も見えてきていますか?
どうでしょう。
もちろんそこは営業戦略上だけでなく会社の経営戦略上もかなり重要視してる部分になりますから
あらゆる手段を講じて最優先に活動は継続しています。
パッケージ売上は巡航速度だと1億円~2億円弱ぐらいという認識でいいでしょうか?
上期のようなビッグディールがない時はそうですね。
オフィスを移転して何か変化はありましたか?
社内が活気づいたのはあると思います。
今までは技術(エンジニア)は固定席だったのですがと営業とのコミュニケーションがしづらかったのですが
完全にフリーアドレスになったので、いろんな人と話しやすくなったという声を聞きました。
技術の人間ってどうしてもマーケットの距離が遠いのですが、コミュニケーションが活性化することによって刺激みたいなものも受けてるんだろうなと思います。
営業も製品について話もできたりお客様から聞かれたことや、要望も話したりしているのだと思います。
あとは、景色が綺麗ですので採用の部分で印象がより良くなってきてるんじゃないかなと思います。
BSの有形固定資産の増加はオフィス移転に伴う備品などですか?
はい。内装などがメインですね。
新規事業(Placul)の進捗はいかがですか?
ターゲットとリリースする時期はほぼほぼ決めている状況までは来てるので、あとはそこに向けて粛々と準備をしています。
今ちょうどパートナーの企業さんに使ってもらいまして、忌憚なきご意見をいただいています。
Placulのコンセプト自体は面白くて、響くところでは響くだろうなと思っていますが、売れるかどうかはまた別問題です。あとはどう売るかっていうところだと思っています。
新規事業(Placul)を売るときの宣伝費は4Qとは別で来期の予想に計上される?
はい、来期に入る予定です。
投資家から多く聞かれる質問はありますか?
個人投資家さんから「上方修正しないんですか?」といった問い合わせは多いです。
還元の部分でDOEを導入されていますが、いつの株主資本を参考に計算されるのですか?
DOE3.5%はできるだけ固定しています。
基本的にはその時の想定BSを作成し、配当を計算しています。
ただし、DOE3.5%が適切かどうか議論をしていて、次の中計の中で考えないといけないところの1つであるという話にはなっています。
その他、投資家に伝えたいことなどありますでしょうか?
今回、戦略的投資で広告を打ちましたが、どちらかというとメインは採用やIRの認知度向上という長期的な投資を目的にしています。なので売上に直接寄与するかというと短期的にはそうは言いがたいというところをお伝えしたいです。
来期以降も特需的に利益が出た場面では認知度拡大を目的とした投資を行っていきますか?
その時に合わせてなんらかの継続的な認知度向上政策は打っていきたいです。
今回みたいに大規模なものをやるかっていうと次の状況もあると思うのでわかりませんが、せっかく作ったCMもあるので活用していくことは当然考えないといけないと思っています。
また、データ・アプリケーションのnoteでも決算解説を公開しているので、参考にしてみてください。「2024年3月期第3四半期決算概況ポイント解説 ~売上・利益ともに順調に進捗~」https://note.com/dataapplications/n/na86c7e5ee630