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旭川中学生凍死問題 旭川市教委会見 第三者委は教職員や生徒の聴き取り調査「未着手」と判明

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中学校の入学式当日の廣瀬爽彩さん(遺族提供)

 旭川で中学2年の女子生徒が凍死し、背景にいじめがあった疑いがある問題で、旭川市教育委員会が、30日午後4時半から会見を開きました。会見で、第三者委員会は、現時点で、関係する教職員や生徒への聴き取り調査に、まだ着手していないことがわかりました。

 この問題は、今年3月、旭川の公園で中学2年だった廣瀬爽彩(ひろせ・さあや)さんが凍死しているのが見つかったものです。
 廣瀬さんの遺族は、旭川市教育委員会の調査について「情報が極端に少ない」と訴え、文部科学省と道教委は、幹部を旭川市に派遣。適切な対応を求めていました。

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 会見で、旭川市教委は5月以降、第三者委員会を6回開催したことや、その出席人数、議題を配布資料として公表しましたが、その大部分はホームページですでに公表されたものと同じ内容にとどまっています。
 また、会見では、第三者委員会による関係する中学校の教職員や生徒への聴き取り調査も、まだ行われていないことがわかりました。  調査が進んでいないことについて、旭川市教委は「膨大な資料があること、関係者や学校が複数にまたがること、さらには保護者サイドからの資料の提出等もあるので、第三者委員会は基礎的資料の読み込みをしたうえで調査の組み立てをしている」と答えるにとどまりました。

 また、調査結果の報告について、旭川市教育委員会学校教育部の石原伸広次長は、当初、今年11月をめどに調査結果を報告する予定だったが、聞き取り調査の相手の都合もあり、現時点で、報告までのスケジュールを示す段階ではないと説明しました。

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 一方、廣瀬爽彩さんの遺族が、手記を公表し、市教委や第三者委員会に対し不信感を示していることについて、旭川市の黒蕨真一教育長は「(手記は)一通り読ませていただいたが、本当に真摯に私どもで受け止めてこれから対応していかなければならない」と述べ、遺族との連絡調整のルールづくりをしていく方針を明らかにしました。

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