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Subcamp 2025 at The Frog Cabana, Thailand🇹🇭 ツアー日記

近年タイで行われているサウンドシステムフェス、Subcamp 2025にゲストアクトとして参加してきました。今回はBim One Productionとしてe-muraさんは欠席のもと一人Bim Oneセットでの遠征となりました。

Mixmagマガジンにも紹介された本フェス


あまりアジア諸国に縁がなく、初めてのタイ入国。久々行ったことがないところに行くワクワク感と、年を重ねて感じる移動の"おっくう"さが同居して出発。

7時間のフライトからバンコクのDon Mueang空港に到着。
今回のイベントでプロモーターと間に入ってくれたkeykoことYella Sky Soundが迎えに来てくれた。

彼はタイではなくインドネシア人/ジャカルタ在住だが、近年盛り上がりを見せるタイとアジア諸国のアーティストと積極的に交流を深めている。
今回、Gonja Hi Fiクルーとしてもこのフェスに参加。Gonja Hi Fiはタイとインドネシア、マレーシア人で構成される連合型サウンドのようだ。

1日目は夕方過ぎにバンコクに到着、明日会場にバスで出発ということで市内の宿に一泊。少しだけカオサン通りに立ち寄った。

いたるところにヘッドショップがあった
たまたま旅行に来ていたnewdubhallチームとカオサン通りで合流

翌日AM10:00頃宿を出発して、出演者/関係者を乗せるマイクロバスの場所まで移動。会場のThe Frog Cabana Resortはバンコクから車でスムーズに行って約3時間半くらいの場所にある。湖が隣接していてリゾート感満載の宿泊施設/キャンプ場だった。

UKチームとも合流。(L) Green King Cut (Chris) (R) Sinai Soundsystem (Huw)
会場到着。なんやかんや到着まで8時間くらいかかって腰が死んだ
今回Subcampで出していたサウンドシステムたち
(L) 46000 Bwoy Soundsystem | (C) Gonja Hi Fi | (R) Blue Shaka Soundsystem

すでにイベントはスタートしており、今回は上のそれぞれのサウンドシステムを別々に鳴らす趣向で、まずは46000 Bwoyサウンドから爆音を鳴らしていた。

初日からいい感じの盛り上がり
Million Cat Hi Fi from Thailand
Bangsaen DubのMC Fatty & Bimjo
(L/U) Yella Sky Sound 🇮🇩 | (R/U) Sister Zine 🇹🇭
(L/D) Langkawi Dub Club 🇲🇾 | (R/D) Dave Baransano 🇵🇬

タイだけではなく、アジア諸国やヨーロッパからも多くのアーティストも参加。インドネシア、マレーシア、フィリピン、パプアニューギニア、バーレーン、スイス、ドイツ、UKなどなどDubに特化したサウンドシステム・コミュニティのサミットのような雰囲気だった。


お客さんもアジア諸国はもちろんヨーロッパ、東欧などから来ている人もすごく多く、このフェスを楽しみに来ている人が多数いました。

上の人物がSubcamp首謀者の一人、Bimjo。彼は今回のサウンドシステムのビルダーであり、今回のフェスのサウンドシステムを担当。彼はこの他にもいくつかのサウンドシステムを作っており、タイのサウンドシステムシーンには欠かせないスーパーサウンドマン!彼には別でタイのサウンドシステムについてインタビューをしたので、別の機会で紹介したいと思います。

Bim One Productionの時のフロアの光景 (画像粗め失礼)

Bim Oneは2日目のメインとして21:15から22:30までのセットでプレイ。
Dub plateから新曲、過去リリース作など80%、他日本のdub関連リリース曲と既リリース曲20%くらい混ぜてBlue Shaka Soundを鳴らしました。

このBlue Shaka Soundが安定してレンジのある帯域で鳴っていたので満足でした。間に入れていたミキサーがOMNITRONIC TRM-422で、丸みある音の混ざり具合が面白かったです。
Bim Oneの曲もかなり知っている人がいて歌ってくれたりでビックリ!
プレイが終わってから多くの人に良いフィードバックをもらえて年甲斐もなく嬉しかったです。

日本語の曲でも、ヴァイブスがよければ楽しんでいたのが印象的でした。
音楽とサウンドシステムカルチャーには国境はない!的な。


自分のプレイ以外でも、Ariwa (Asound)の曲や知らない日本語のDubをプレイするサウンドがいたり日本のレゲエ/Dubもチェックするサウンドもかなりいるようでした。
レゲエの中でも厳格なステッパー、ルーツレゲエのみという感じはなく、デジタルダンスホールや80's、90'sダンスホールものからラガ・ジャングル、ダブステップも取り入れて鳴らされてました。

アジア各国のアーティストやカメラマン、クルーの人と話していて、なぜタイに集まるのか聞いたところ、サウンドシステム/爆音に対して寛容な土地柄であることと、渡航費や距離もちょうどよくヨーロッパからのDubファンも集まりやすくなっていると言っていました。あとは"ホッコリ"が公然と手に入れれることもでかいと申してました。これに関しては、欧州諸国の企業が目をつけてビジネスの起点にしているケースもあるようです。
*タイでは合法。ただし、治安が悪化して今後取り締まりを戻す話し合いも行われているとか

The Frog Cabana Resortエントランス
野犬がいたるところにいた

インドネシアやマレーシアのチームに各国の音楽事情を尋ねたところ、レゲエ/Dubに関しては小さいコミュニティだがそれぞれ情報交換して良い関係を築いて繋がっているとのことで、こういう機会でさらにリンクを深めて向上していく気概を感じれてとてもよかった。

レゲエ/Dub、サウンドシステムミュージックを通じて様々な近辺諸国の人がサウンドシステムを介して集まる。ラグジュアリーな要素はほとんどなく、ローカルに根ざしながらコミュニティやネットワークを広げる様にとても感動しました。

今回とても貴重な機会をいただき、国境を超えてDub/サウンドシステム愛ある人たちに沢山出会うことで大変有意義なツアーになりました。東京もがんばらなきゃ。

可愛い箱乗りタクシー?がなぜか会場にポツンとあったので、オブジェかな?と思い写真をパシャパシャ撮っていたら、自分の帰りの空港までの送迎車でズッコけた。(これで会場から空港まで約4時間のロングライド!)

出演者でもあったBangsean Dubのクルーの一人が普段これでタクシー運転手をしているということで高速でかっ飛ばしてTikTokながら見しながら(死ぬかと思った)、タイのヒップホップを爆音でかけながらDon Mueang空港まで送ってくれたのはいい思い出になりました。

Subcampは年に2回(夏はDub Canyonというタイトル)ほど行うとのことで、もしタイにタイミングよく合う方がいればDub、サウンドシステム好きはもちろん特別な体験をしたい人にオススメのフェスなので興味があればぜひチェックしてみてください。


SUBCAMP THAILAND instagram
https://www.instagram.com/subcamp_thailand/



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