愛猫 逃走 8日目
9月28日 月曜日
午前5時前。
現地について、餌とカメラの回収へ向かう。
懐中電灯を照らしながら登っていくと、何やら人の声が。
昨日の中高生だ。
どうも夜中ずっと話をしていたらしい。
不安がよぎる。
猫は音に敏感だ。
やはり・・・
4箇所置いた餌のうち、3箇所は手付かずだった。
1箇所だけ、一番声から遠い端にある餌を食べていた。
幸いカメラの位置でもある。
どんなに怖かっただろう・・・
人の気配を感じながら、飢えと戦っていたのだろうか・・・
突然 「 ギャニャー 」
「 ギャー ガー ・・・ ギャー ニャー 」
懐中電灯を持って、走って声の場所へ行く。
何もいない。
しばらく静けさが続く。
・・・なんだったのか・・・
無事カメラと餌を回収し、山を下りることに。
途中また、「ギャニャー」という声が聞こえる。
まさか、みやこじゃないよね・・・
そんな不安で頭がいっぱいになった。
が、山の中は広く、どこで何が起こっているのか知る由もない。
カメラを確認する為、自宅へ急ぐ。
・・・・自宅でカメラを確認すると、
誤作動か、3時間弱分しか撮れていなかった。
午後21時半までの記録。
まったく何も写っていない。
バッテリー切れなのか、初期不良なのか・・・
10時間録画できるはずなのに・・・
再度カメラの操作をやり直すことになった。
目一杯落ち込む。
夕方17時頃。
初めて、チラシを見た人から電話をもらった。
希望の光が見えた。
どうも住宅街の一角にみやこらしい猫がいたらしい。
本当にみやこかはわからないが、
小さめ、首輪がないなど、条件は当てはまっている。
電話をもらって、すぐ車でその場所へ向かう。
30分後、近所には見当たらないが、
その区画の住宅すべてにチラシを配る。
以前は山側だけ配っていたが、今回は反対側も配った。
一軒ずつ挨拶をしながらチラシ配り。
留守のところは仕方ないのでポストに入れた。
この住宅街にみやこはいるかもしれない。
そう考えると以前みやこが居た住宅街に少し似ている。
もしかして・・・
ただ、住民の方に迷惑をかけることもできない為、
山の上で捕まえられることを優先に、
再度車で帰宅し、夜カメラを仕掛けることにする。
21時頃。
日も暮れて、星が綺麗に瞬いている。
今日こそ、必ずカメラに何が写っているかリベンジだ。
真っ暗な中、人は誰も居ない。
山の中、ほぼオカルトに近い雰囲気。
こんな真夜中にみやこはいるんだろうか・・・とふと思う。
とりあえず、餌とポータブル充電とカメラを設置後、
早朝回収するために、足早で家へ戻る。
今日は三度目の山。
毎日10000歩以上歩いている。
精神的に追い込まれないように、
おまじないの言葉を読み、必ず会えると心に念じる。