波のカナタ 高3_12 最終話 旅立ち
柚子 晶 功 最終話 旅立ち
新幹線を降りて電車に乗り換える。辺りがのどかになってくる。窓の外に妖精が飛んでくる。晶の座っている座席の窓をドンドンと叩く。晶の他に、そのことに気づく乗客はいない。晶は、列車の窓を開けて妖精、柚子を引き入れる。晶、妖精の柚子をドキドキと見つめる。500mlのペットボトルくらいの柚子が、フィギアスケート選手の様なヒラヒラした可愛い衣装を身にまとい、その上にスポーティなパーカーを羽織っている。晶は思った。か、カワイ過ぎんだろ……。破壊力ヤバい! あと、なんかエロい!!
「柚子。__妖精になったの?」
「フフ。夢叶ったね。ホラ見て」そう言って、柚子がトンボのように素早く飛ぶ。
晶「怒ってる?」功くんとのコト……
佐々木 功です。え。ありがとう。晶ー!なんか挨拶だって。晶です。え? えっと。え。柚子です。お金は大事だよ〜♪お気持ちだけで。