【GP京都ベスト8】スペル抜きアグロナイトメア【エボルヴ 黒銀のバハムート 環境】
前書き
はじめましての方ははじめまして。
1ro (いちろー、Twitter:@1roTK)です。
以前バーン抜きナイトメアの記事を書いた者です。
この度、GP京都に向けて社会人3人で1週間ほど調整し、50枚同じデッキリストを持ち込みました。
結果は
筆者 8-2 ベスト32
こーくえさん(@koukue777)11-1 ベスト8
シノさん(@kino_sino)3-3 予選落ち
計22-6の勝率79%で惜しくも全国には届きませんでしたが、《ルシフェル》1枚《次元の超越》2枚を獲得することができました。
デッキリストは公開済みなので、こちらでも公開します。
バーン抜きアグロナイトメアから更に調整が進み、《ソウルコンバーション》が抜けたことでスペル抜きアグロナイトメアになりました。
今回記事を執筆するにあたり、バーン抜きアグロナイトメアの記事に加筆するか悩みましたが、
環境と共に構築が大幅に変わりミッドレンジに近い別のデッキになってしまった為、別の記事として執筆することにいたしました。
ブースターパック2弾「黒銀のバハムート」環境終盤ということで次の弾が出るまでに大型大会も無い為、
無料部分にできるだけ記載いたしますが、バーン抜きアグロナイトメアの記事をご購読いただいた方が損をしないよう善処いたします。
この記事を読んでいただく前に、バーン抜きアグロナイトメアの記事を無料部分だけでも読んでいただけると、
スペル抜きアグロナイトメアの土台がどのようにしてできたのか書いている為、この記事の内容が理解しやすいかと思います。
(専門用語の補足等、バーン抜きアグロナイトメアの記事で説明した事は、この記事では省略しています。)
ここから本格的に解説していくにあたり、
以下のルールで執筆していきます。
では解説に移ります。
無料部分では、調整過程に沿って考え方やや採用カードの変化を順に追って書いていきます。
調整過程
▪︎〜GP京都 10日前(当落発表)
・現環境の分析
▪︎〜GP京都 8日前
・GP京都の環境予想
・《ソウルコンバージョン》
・《ベルエンジェル》
・《ギルガメッシュ》
▪︎〜GP京都 7日前
・《ソウルディーラー》
・《裁きの悪魔》(1)
▪︎〜GP京都 6日前
・《スペクター》
▪︎〜GP京都 5日前
・未開拓のカードの模索
▪︎〜GP京都 4日前
・《裁きの悪魔》(2)
▪︎〜GP京都 2日前
・プレイングの詰め込み
▪︎〜GP京都 前日
・最後の準備
・〜GP京都 10日前(当落発表)
GP横浜でアグロナイトメアが準優勝してからアグロナイトメアが環境レベルで認知され始め、
各デッキが対アグロナイトメアを意識して構築されるようになり、徐々に向かい風が強くなっていきました。
GP横浜1週間後はまだ対アグロナイトメアへの研究が進んでおらず、筆者がバーン抜きアグロナイトメアを使用してcsで優勝することができました。
更に1週間後のGP福岡や、その後csにバーン抜きアグロナイトメアで参加しましたが、
アグロナイトメアへの対策が進み、戦績は芳しくありませんでした。
対策のされ方は軽量除去の採用が中心であり、
主に《変化する魔術師》や《ベルエンジェルE》の採用が目立つようになりました。
これらによりアグロナイトメアは序盤に盤面から打点を稼ぎにくくなり、その分終盤に打点が足りないことが増えました。
この環境の変化にどう対応するかが課題であり、スペル抜きアグロナイトメアのメインテーマとなりました。
GPの当落発表がまだだったため、この時点で対面調整はしていませんでした。
GPの当落発表が行われ、調整メンバー3人が全員当選したため、ここから本格的に調整が始まりました。
・〜GP京都 8日前
GP当落発表直後、筆者がエボルヴを1週間触れない事情があり、他の2人に案だけ投げて筆者は環境分析などのカードを触らなくてもできることを考えていました。
この段階でGP福岡の結果を踏まえてGP京都の環境は以下の様になると予想していました。
GP福岡で優勝したことによりロイヤルの増加、
目立った結果は残せなかったものの、ロイヤルに有利を取れるアグロナイトメアがプラスマイナス相殺で横ばい、
ロイヤルに微不利のドラゴンの減少を予想していました。
下位3クラスにも一定数の使用者がおり、合計20〜30%くらいで、ビショップ>=ウィッチ>エルフの分布で予想していました。
この環境予想からドラゴンとロイヤルに比較的有利を取れるバーン抜きアグロナイトメアに絞って調整が始まりました。
(結果は予想よりナイトメアが少なくビショップが多かったです。
それ以外はかなり近い値で予想できていましたが、6クラスしかない為当然であり、むしろ不利対面のビショップの増加を見抜けなかったのは反省するべき点でした。)
環境予想するだけでは時間が勿体無いため、他の2人に案を投げていきます。
真っ先に案を出したのが、
《ベルエンジェル》と《ソウルコンバージョン》の要否についてです。
と言ってもこれは私がCS優勝直後にバーン抜きアグロナイトメアを回していた段階から考えていたことで、
《ソウルコンバージョン》の評価が下がり、《ベルエンジェル》の評価が上がっていました。
・《ソウルコンバージョン》
《ソウルコンバージョン》の評価が下がった理由としては
以上から《ソウルコンバージョン》は本来再現性を上げるはずのドローソースであるはずが、テンポロスが目立ち終盤まで弱いため、序盤の再現性を損なう原因になっており、
再現性の為に抜いたはずのバーンと似たような特性があることに改めて気がつきました。
《鋭利な一裂き》《デモンストライク》《ファントムハウル》の3種を既に抜いた経験があるので、更に1種抜いても何も怖く無いという気持ちで、抜くことも考えながら調整を進めました。
・《ベルエンジェル》
《ソウルコンバージョン》に代わり、《ベルエンジェル》の評価が上がった理由は
等があり、バーン抜きアグロナイトメアでは1枚でしたが2枚、3枚と調整が進むにつれ増えていきました。
《ソウルコンバージョン》と《ベルエンジェル》の採用については、下記の理由から、どちらかのみの採用では無く両方の採用も検討していました。
これらの採用枚数は調整終盤まで議論の対象になりました。
《ベルエンジェル》と《ソウルコンバージョン》についての検討が進む中、
軽量除去が増えた環境変化にどう対応するかというメインテーマについて向き合うことになります。
序盤に盤面から打点が稼げない分、何かしらの手段で補う必要があるのですが、盤面で妨害されないバーンを安直に入れてしまうと再現性に影響する為、そこまでするならアグロナイトメアを捨てる覚悟で調整をしていました。
まだスターターデッキとブースターパック2種しか出ておらず、
少ないカードプールから何か無いか探していると、あるカードを見つけました。
《アルカード》
7/4/4と貧弱なスタッツですが、盤面に4ダメージ、リーダーを4回復と試合を長引かせながらフィニッシュに向かえるカードであり、
ネクロチャージ10を達成すると7/6/4になり、バーンスペル2枚分の打点が出ることから採用候補に上がりました。
しかしあまりにも貧弱なスタッツであることから覚醒時の《ブレイジングブレス》1枚で取られてしまう点が致命的に弱く、クイックで除去されてしまうとそのまま負けに繋がります。
ネクロチャージ10を達成しないと7pp払って3ppの《ファントムハウル》と同じ打点しか出ないこともネックでした。
バーン抜きアグロナイトメアの記事でネクロチャージ10は達成可能と書きましたが、毎回7ターン目までに達成できる訳ではありません。
《トリックデュラハン》や《レッサーマミー》と違って7ターン目まで使用できないのに、
必死に抱えてやってきた7ターン目でネクロチャージ10が未達成だと弱く、強く使える状況が限定的なカードであり、
フィニッシャーとしての不安材料が目立つカードでした。
《アルカード》には見切りを付けて他のカードを探していると彼に出逢います。
《ギルガメッシュ》
嘘じゃないです。真剣です。
《アルカード》と同じ疾走持ちでありながら、7/6/6のスタッツが確約されています。
流石に《ダークドラグーン・フォルテ》(4/5/1or6/7/3)には総合的に劣りますが、全クラスが使用できるニュートラルとしては十分なスペックを持っています。
アグロナイトメアに《ダークドラグーン・フォルテ》を入れたいと誰しも思ったはずです。
であれば、それに変わる物があるか探すべきで、私は《ギルガメッシュ》に辿り着きました。
体力6が優秀で《ブレイジングブレス》(4点)に加え竜の怒り(5点)ですら取られない為、守護さえいなければ基本的に攻撃を通すことができるので、《ココ》の攻撃力+2の当て先として1番信頼できます。
(《ココ》を当てたフォロワーをクイックで狙われて+2点分損することがよくありますが、それをケアできます。)
《ケルベロスE 》(4+2=6pp)から繋がるのも強く、縦置きした《ケルベロスE》の処理を要求し、仮に処理できたとしても盤面が弱いことが多い為、
続けて《ギルガメッシュ》を出し《ココ》を2回使って7/10/6で体力を半分削ります。
(守護も《ベルエンジェル》程度であれば《ミミ》で退かせられます。)
《ギルガメッシュ》の攻撃でそのまま勝てることも多いですが、
勝てなくても6/6(,8/6,10/6)を処理しながら守護を出したり回復をするのは難しく、次のターンにリーサルを狙えます。
この処理のしにくさと、進化枠を食わない点は《ダークドラグーン・フォルテ》に優っており、
特に進化枠の窮屈なアグロナイトメアにとって、進化枠を使わないフィニッシャーの《ギルガメッシュ》はまさに救世主でした。
《鋭利な一裂き》《デモンストライク》《ファントムハウル》の3種のバーンスペルは複数枚引いていないとリーサルに届かないことがあり、
多く採用したいにも関わらず、序盤に複数枚引くと事故率が跳ね上がるというジレンマを抱えていました。
《ギルガメッシュ》であれば1枚でバーン2枚分の打点が出せることから、少ない枚数の採用で済むため再現性を維持して構築することができます。
アグロナイトメアと言いながら7ppは重すぎるように見えますが、バーンも終盤まで弱い為、ネクロチャージ10と同じくあまり気になりません。
むしろ終盤抱える必要があるカード枚数がバーンなら2枚以上なのに対し《ギルガメッシュ》であれば1枚で済むため、やはりバーンを多く採用するよりも事故率を抑えることができます。
また、バーン抜きアグロナイトメアのデッキリストがバレており、既にある盤面以外から突然出てくる打点には限りがあると相手に考えてもらえる為、
それを逆手に取って相手の意識外、ケアの範囲外から攻めることもできるこのカードは本来のカードパワー以上の力を発揮できると期待しました。
調整を進めていくにつれて、採用前に考えていた上記の内容が実際にも通用することがわかりました。
環境の変化で打点が足りない問題が少し解消されましたが十分ではなく、引き続き課題として向き合っていくことになります。
・〜GP京都 7日前
筆者がエボルヴに触れない1週間の所用から解放され、対面での調整に加わることになります。
既にほか2人に回してもらっていたため、その時点でのリストを見せてもらうと、《裁きの悪魔》→《ソウルディーラー》になっていました。
《ソウルディーラー》が強いという話は聞けたものの、なぜ《裁きの悪魔》→《ソウルディーラー》になったのか言語化できておらず改めて分析することになりました。
これについて分析していくと、《裁きの悪魔》が環境の変化で弱くなり、《ソウルディーラー》に頼らざるを得なくなっていることが分かりました。
・《裁きの悪魔》(1)
バーン抜きアグロナイトメアの時は《裁きの悪魔》>《ソウルディーラー》の評価でしたが、前述の通り環境が変わり、序盤の打点が処理されやすい環境になりました。
《裁きの悪魔》は横に打点が残っている時に、有利トレードを仕掛けて盤面有利を保ちながら横の打点を通せる点が強かったのですが、
横に打点が居ないと自身の効果ダメージで1,2点入る可能性がある代わりに縦置きが殆どできない為、自身でそれ以上の打点が稼げない弱さが目立ってしまいます。
環境の変化にマッチしておらず、代わりに《ソウルディーラー》を検討することになりました。
・《ソウルディーラー》
このカードが環境の変化で強くなったわけではないのですが、
元から先4縦置きが通りさえすればゲームを破壊するだけの性能を持っています。
ドラゴンに強そうな見た目をしているのですが意外とそうでもなく、《変化する魔術師》や《ウルズ》、進化前限定ですが《竜の怒り》で取られてしますし、
1番回復したい《ダークドラグーン・フォルテE》の返しのタイミングではオーラで選択できないため使えません。
しかし、ロイヤルやアグロナイトメアミラー等、他のデッキに強く出ることのできるカードではあります。
対ロイヤルは《ロイヤルセイバー・オーレリア》や《白銀の騎士・エミリア》の4点では倒されない為、4ターン目の縦置きを咎める手段は《剣豪》が絡むパターン等要求値が高く、結構な確率で通ります。
対アグロナイトメアミラーでは《ケルベロスE》か《ソウルディーラーE》の攻撃が通るとゲームがほぼ終わる為、終盤は縦置きに対して回答が無いと負けます。
終盤の攻防で最もバリューの高いカードであり、《ソウルディーラーE》を投げ合って、最後に残ったプレイヤーの勝ちという試合展開もよくあります。
アグロナイトメアが環境の変化で向かい風になり打点が足りなくなった結果、小回りは効かないが自身で打点の稼げる《ソウルディーラー》に頼る必要が出てきたと言う感じです。
ポケ⚪︎ンで例えると「かえんほうしゃ」じゃダメージが足りないから命中不安の「だいもんじ」を使うみたいな感じでしょうか。
また、6ターン目付近に使用することで、相手に処理を要求して後続の《ギルガメッシュ》を通す動きもあり、
アグロのフィニッシャーとしても、ミッドレンジの中継ぎとしても役割が持てる為、3枚採用でこの後の調整を進めることになりました。
・〜GP京都 6日前
対面調整を進めるにつれて、負ける時のパターンが明確になってきました。
事故や相手の過剰な上ブレを除くと1番多かったのはリソース切れです。
1,2ppのカードばかり引いて1ターンに複数枚のカードをプレイし続けていくと、手札が枯渇し中盤から終盤にppを余らせてテンポを維持できず、盤面を取り返されて負けるパターンが散見されました。
今までであれば序盤の打点が通りやすかったため、打点が足りていましたが、環境の変化で足りなくなっていました。
(この問題については終盤まで悩み続けることになります。)
特に2ppエボルヴ可能フォロワーが打点を稼げないシーンが目立ちました。
打点が稼げないということはゲームが伸び、必要なカードの枚数が増えます。
先2で出して先3進化を狙っても、後2で除去されたり、
後2で進化して縦置きしても先3で除去されたりと、
2ppエボルヴフォロワーを今まで1番強く使えていたタイミングで使っても、役割が果たせる確率が下がりました。
また、アグロナイトメアミラーやロイヤル等、先1で出した1ppフォロワーで先2に攻撃するプレイヤーが減り、後2での役割が薄くなったのも価値が下がった理由の一つです。
また、1ターンに1度しか進化が切れないのに3/3にしかならない為、中盤以降有利トレードを仕掛けにくく進化をしないとほぼ2/2/2バニラになってしまいます。
2ppエボルヴフォロワー自体は他の2ppフォロワーと比較すると弱くはないのですが、
エボルヴデッキの枠は10枚である以上、採用できる数は限られています。
活躍できるターンが短いカードになってしまった為、
バーン抜きアグロナイトメアで考えていた進化前3種9枚の考えを捨て、2種6枚、1種3枚と削っていく方向で調整を進めました。
真っ先に抜く候補に挙がったのは《享楽の悪魔》でした。
やはり有利トレードを仕掛けられる盤面が限られており、2(3)/3/3突進、攻撃時お互い1ダメージとして運用せざるを得ない盤面が多かったです。
手札入れ替えが魅力的ではあるのですが、
「有利トレードを仕掛けることができない」
=
「出したターンは他に自傷するカードを合わせないと手札入れ替えができない」
点が弱く、入れ替えても手札が強くなる保証が無い、入れ替える為に役割の薄いカードを場に出す必要があり、結果としてリソースが減る等の点が目立ちました。
次に抜きたいと考えたのが《レッサーマミー》です。
《享楽の悪魔》と異なりエボルヴすると4点出せることから《ベルエンジェル》に攻撃した無傷の《ドラゴンウォーリア》4/4や秘術ウィッチの《防御型ゴーレム》3/4等を1枚で処理できる点は悪くなかったのですが、
やはり有利トレードはできず、進化枠1枚を使って4点盤面に飛ばすカードになることが多かったです。
(残る2ppエボルヴ可能フォロワーである《吸血鬼・ヴァイト》については抜くイメージが湧かないくらい最強カードなので、調整中ずっと3枚採用でした。)
2ppエボルヴ可能フォロワーを減らすのであれば、他の2ppを模索する必要があります。
ここで2ppフォロワーがいくつか候補に挙がったのですが、1番可能性を感じたのはこのカードでした。
・《スペクター》
デフォルトで必殺を持っており、
自傷することで突進と1枚墓地肥やしを得ます。
この自傷が任意という点が肝です。
2ppエボルヴ可能フォロワーで相打ちせざるを得ないフォロワーの処理を進化枠を使わず処理できるどころか、必殺でほぼ全ての寝ているフォロワーをたった2ppで取ることができます。
このカードの採用により《ロイヤルセイバー・オーレリア》のケアを行わなくて済む盤面が発生し、対ロイヤルの勝率が向上しました。
似たようなカードとして同じく2点自傷でダメージを飛ばせる《鋭利な一裂き》がありますが、序盤にプレイするとテンポロスで負けが近づきます。
《スペクター》は2ppフォロワーとして殆どテンポロスをせずに序盤から運用でき、終盤には大型フォロワーと1:1交換をしかけることができるため、強いタイミングが多いので強いです。
《ベルエンジェル》に攻撃してきた無傷のフォロワーを取ることができるため、《ベルエンジェル》のテンポロスを補うこともできます。
また、相手の《ベルエンジェル》を突進で踏みに行くことも可能です
自傷が任意であることも強く、アグロナイトメアミラーでは自傷しなかったり、《スケルトンファイター》を3/3にする為に突進が不要でも自傷したりと柔軟に動けます。
2ppエボルヴフォロワーは減ったものの、
《スペクター》の採用で序盤の盤面形成はある程度補えた為、進化枠が1つ余った状態で色々なカードを検討することができるようになりました。
・〜GP京都 5日前
この時点でGP京都で使用したデッキリストにかなり近づいていました。
《ギルガメッシュ》や《スペクター》といった新たな発見に続く何かが無いかと少ないカードリストから検討していきます。
バーン抜きアグロナイトメアの頃から色々検討していましたが、今回更に範囲を広げました。
(バーン抜きアグロナイトメアで1度検討したものは軽い再確認をしたので△をつけておきます。)
アグロナイトメアとしてだけでもこれだけあります。
(ミッドレンジナイトメア、コントロールナイトメアで検討したカードなら更に多いです。)
私達は真剣に《ゴリアテ》の採用を検討しました。
貴方は《ゴリアテ》の能力を知っていますか?
採用検討カードの理由をそれぞれ書くと長くなるのでここでは割愛しますが、(有料部分で書きます)
ここで伝えたいのは、
「自分でカードを探して試そうとしないと、誰かが使ってその結果を見るまで自分は使えない」ということと、
「カードリストは脳内に思い浮かぶものだけではない」ということです。
誰かが結果を残している頃には次のメタゲームへ進み始めていますし、今回スペル抜きアグロナイトメアの構築を見て貴方が使おうとしても、次の弾まで公式の大型大会はありません。
次の弾がくれば環境が変わり、構築も変わってしまいます。
今回《ギルガメッシュ》と《スペクター》の発掘に成功したのは、自ら試す意思があり、それを探そうとしたからです。
結果的にそれ以外は不発に終わりましたが、十分な成果と言えるでしょう。
・〜GP京都 4日前
引き続き未開拓のカードを模索しつつ、
前述したリソースが足りなくなる問題に向き合います。
この時点で《ベルエンジェル》の採用はほぼ決まっており、《ソウルコンバージョン》は検討中でした。
リソースが足りない→ドローソースの採用と考えがちですが、
《ソウルコンバージョン》にはテンポロスと再現性の低下という欠点を抱えており、他のアプローチを探していました。
そこで改めてリソース不足になる状況下を検討していると、3pp以上のカードを引いてる枚数が少ない時に起きていることが分かりました。
それもそのはずで3pp以上のカードを引いている枚数が少ない=1,2ppばかり引いているということで、
テンポロスをしない=ppを埋める為、1ターンに2枚以上カードを使うということであり、
1ターンに1ドローしかできない以上、手札は減っていきます。
《ベルエンジェル》は手札を減らさずppを埋められますが、その程度ではリソース問題は解決しません。
ドローソースの採用以外のアプローチとして、1ターンに1枚しか手札からカードを使わなければ手札は減らないということから、1枚でppを埋められるカードの増量を検討します。
理想は《吸血鬼・ヴァイト》や《トリックデュラハン》のような1枚からトークン等別のカードを持ってきて柔軟にppを埋めることのできるカードなのですが、
与えられたカードプールには《リリム》程度しか残っておらず、《享楽の悪魔》や《レッサーマミー》を差し置いて入るカードではありませんでした。
そこで原点に立ち返り、《裁きの悪魔》を再度検討することにしました。
《裁きの悪魔》→《ソウルディーラー》に変更した時は進化枠が余っておらず、
バーン抜きアグロナイトメアの頃にも《裁きの悪魔》と《ソウルディーラー》の両刀を検討しましたが、環境にあっていなかったことや4pp過多によるマリガンの厳しさから見送った経験から、両刀で調整ができていませんでした。
今回、序盤に打点が稼げない場合は中盤以降に打点を稼ぐ必要があり、ミッドレンジに移行する必要がある環境であること、
《ソウルコンバージョン》→《ベルエンジェル》により、マリガンの基準がマシになっていることから、両刀に踏み切りました。
バーン抜きアグロナイトメアより重いカードが増えた分、序盤の盤面形成の再現性は落ちる形になりましたが、
リソースを維持して体力を詰め切るという観点では再現性が向上しており、今の環境にマッチしたアプローチだと考えました。
《裁きの悪魔》の採用枚数を2か3で迷いましたが、進化枠の兼ね合いで2枚にすると、
3×12+2×2=40枚の美しいデッキリストがそこにはありました。
ここから大きく逸脱するのは残る時間の関係上難しいと判断し、構築よりもプレイ重視の調整に移行することになりました。
・〜GP京都 2日前
3日ほど前から構築が動くことはありませんでした。
3人とも構築にはある程度納得し、各対面の相性の確認を含め、プレイの検討を行っていました。
最終的な対面相性の認識としては以下のようになりました。
当初目標としていた上位3クラスのドラゴン、ナイトメア、ロイヤルに有利がついていました。
秘術ウィッチとイージスビショップには不利を抱えており、特にビショップにはかなり絶望的な勝率が出てしまったのですが、
対面の練度がそこまで高くない、全体の1/10程度で予選で1回あたるかどうかという予想のもと、割り切ることに決めました。
・〜GP京都 前日
私は前日に京都のホテルに泊まり、スリーブ入れ替え等の準備を行いました。
この時点でやれることはやりきったと思っていたのですが、筆者は調整段階で《スペクター》の墓地1枚肥やしを忘れることがあまりにも多く、それが1番の心残りでした。
なんとかならないか考えた結果、
アプリ版シャドウバースを起動し、《スペクター》のファンファーレボイスを何度も聞くという奇行に走りました。
(当日は1度も忘れることが無かった為、意味があったのかもしれません。)
長くなりましたが調整過程は以上になります。
中間地点
社会人3人で1週間程度しか時間が取れませんでしたが、十分な結果を残すことができました。
バーン抜きアグロナイトメアに続き奇抜な構築になりましたか、
何事も試してみるという姿勢が結果に繋がったと思います。
大会で結果を残した記念にと、ここまで書きたかったことを書いてきました。
以上が無料部分になりますが、有料部分ではいつか採用されるかもしれない不採用カードの具体的な理由や、各対面のプレイ方針等を書いていきます。
新弾が近いのでこのデッキリストの寿命は短いですが、今後も役に立つように書いたつもりなのでよろしければご購読いただけますと幸いです。
また、バーン抜きアグロナイトメアの記事を未購読の方は合わせてご購入いただけると、この記事では書いていない《狂気の処刑人》等の各カードの採用理由まで網羅していますのでよろしくお願いします。
合わせてワンコインなので是非。
購入者に限り質問等あれば、
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ここまでご清覧いただきありがとうございました。
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