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【オリジナル】アナカラーハンデス(Disジルコントロール)

はじめましての方ははじめまして。
1ro(いちろー)(@1roTK)と申します。
大阪・兵庫を中心に活動している社会人DMPで、
主な戦績はcs優勝8回、GP1st64位等です。(執筆時)

この度、スキップ玉出csで3位ですが一応結果が出たこと、また関西を中心に結果を残し始めているデッキであることを踏まえて、
「なぜ強いのか」を中心に、思考を言語化してまとめる為に記事を書きました。

スキップ玉出cs(2021/07/10)
予選
 × 後 赤単我我我
 ○ 後 赤単我我我
 ○ 後 赤白ノヴァ
 ○ 先 5cベンチョイス(天門)
 ○ 先 シータ覇道
本戦
 ○ 後 アナカラーハンデス
 ○ 後 5cベンチョイス(天門邪王門)
 × 先 5cベンチョイス(ゼーロ)
 ○ 後 青黒カリヤドネ
計 7-2

アナカラーハンデス(Disジルコントロール)の詳しいプレイング等については、既に別の方がnoteやyoutubeで紹介しているため、そちらもご確認いただければと思います。(掲載許可をいただいています。)

【CS優勝多数】アナカラーハンデス【disジルコントロール】有料記事

【3回CS優勝デッキ】環境レベルでDisジルコントロール(アナカラーハンデス)が強い!5cや閃に有利!DMDZ#030【デュエマ対戦動画・デッキ紹介】

この記事は基本無料で、私個人の考えたこのデッキの課題や今後のリストの変更、環境へのアプローチについては有料部分に軽く書く予定です。(投げ銭くらいの気持ちでお願いします。)

デッキリスト(スキップ玉出cs)

スクリーンショット (3)

4 x《とこしえの超人》
1 x《学校男》
1 x《堕魔 ドゥポイズ》
4 x《特攻人形ジェニー》
4 x《悪魔妖精ベラドンナ》
2 x《アクア・ベララー》
3 x《Disジルコン》
3 x《天災 デドダム》
2 x《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》
1 x《イグゾースト・Ⅱ・フォー》
3 x《虹速 ザ・ヴェルデ》
4 x《有象夢造》
3 x《絶望と反魂と滅殺の決断》
1 x《生命と大地と轟破の決断》
4 x《SSS級天災 デッドダムド》

ざっくりと説明すると、ハンデスして、メタカードで封殺して、《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》で山札に横向きのカードを差して、《アクア・ベララー》で掘り進めて勝ちを狙うデッキです。

《有象夢造》がハンデスとメタカードを出す役割を果たします。

画像9

ちなみに「アナカラーハンデス」ですが、
今話題の「5cグレイトフルベン」(ロマノフ型も含む)に有利がついています。
(体感7割以上で構築を寄せれば8割以上出ると思っています。)

全体的にカードパワーが低く見えるこのデッキが
カードパワーの塊である「5cグレイトフルベン」に何故有利がついているのでしょうか。

その理由はハンデスとメタカードの組み合わせにあります。

ハンデスについて

近年ゲームスピードの高速化と十王編・王来編の多色プッシュにより、
序盤のマナ埋めと使用するカードの要求がかなりシビアになっています。

オリジナル環境トップの「5cグレイトフルベン」と「赤白ドギラゴン閃」を例に挙げてみましょう。

「5cグレイトフルベン」ついて、
メジャーな3ターン目の初動をプレイするには、以下のカードを揃える必要があります。

《天災 デドダム》の場合
  3ターン目にマナに埋める単色+青黒緑の3色
《フェアリー・ミラクル》の場合
  3ターン目にマナに埋める単色+(5色)

共に色の確保に加えて単色カードの確保が必要であり、多色が多いためこの部分は弱点になります。

もちろんcs等で結果を残しているテンプレとなった構築は、3ターン目にスタートする事が現実的な構築になっているのですが、
その前提にハンデスを受けることは想定されていません。

<例>後攻2ターン目にハンデスされた場合

スクリーンショット (17)

ハンデスがなければ《天災 デドダム》→《ナウ・オア・ネバー》→《邪眼教皇ロマノフII世》から動き、最悪4ターン目で負ける手札ですが、
どれか1枚ハンデスできれば、トップから回答を引かない限りはゲームが後ろに伸びます。

「赤白ドギラゴン閃」について、
3ターンキルを成立させるには、以下のカードを揃える必要があります。

《チャラルピア》なしの場合
  3ターン目にマナに埋める単色
 +《"龍装"チュリス》
 +ドギラゴン2種
 +《龍装者 バルチュリス》or2コスト獣
《チャラルピア》ありの場合
  3ターン目にマナに埋める単色
 +《チャラルピア》
 +《大爆龍 ダイナボルト》
 +《鳳翔竜機ワルキューレ・ルピア》or《ボルシャック・サイバーエクス》
 +《"龍装"チュリス》or《龍装者 バルチュリス》orドギラゴン2種

上記の通り必要なカードが多く、
この内のどれかが欠けると4ターン目以降にゲームがもつれることになります。

<例>後攻2ターン目にハンデスされた場合

スクリーンショット (12)

ハンデスがなければ《“龍装”チュリス》→《蒼き守護神 ドギラゴン閃》→山札から何か→《龍装者 バルチュリス》で、高確率で3ターン目に負ける手札ですが、
どれか1枚ハンデスできれば、トップから回答を引かない限りはゲームが後ろに伸びます。

インフレが進み単体のカードパワーは上がっているのですが、
ゲームスピードの高速化は特定のカードの組み合わせによって引き起こされています。
上記で例に挙げた通り、1枚のハンデスでもかなり影響があることが分かっていただけたと思います。

ハンデスによって特定のカードの組み合わせを揃えさせないことで、ゲームスピードを落とし、さらにハンデスを畳みかけることで、コンセプトの崩壊が狙えるという訳です。

メタカードについて

競技環境ではREVの侵略の時代から、踏み倒しvsメタカードの構図が形を変えながら続いています。

・コストを払わずに出す事を封じる
・マナのコスト以上を出す事を封じる
・召喚以外を封じる
・手札以外から出すの事を封じる
・n体以上出す事を封じる etc…

メタ対象に応じて使用するメタカードは変わるのですが、スキップ玉出csでは「5cグレイトフルベン」を重視した構築にしました。

採用したメタカードは以下になります。

《とこしえの超人》

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後攻2,3ターン目のメタカードが間に合わず、ぶん回られて泣いた人間にとって待望となる1コストのメタカードです。
マナから《Disアイ・チョイス》が出なければ《砕慄接続 グレイトフル・ベン》は怖くありません。
除去しても《有象夢造》で復活するため、4枚採用ですが実際にはもっと多く場に出し、相手に処理を要求し続けます。

《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》

画像6

「表向きにすること」も「見ること」に当たるため封じることができます。
このデッキではフィニッシャーとしての役割を持っており、墓地から拾い辛い為、場に出す時は《とこしえの超人》よりも慎重になります。

《天災 デドダム》や《蒼き守護神 ドギラゴン閃》は勿論、《ドンドン火噴くナウ》や《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》も封じることができるため、メタカードを守れるメタカードです。

《アクア・ベララー》

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「引けない=使えない」のである意味究極のメタカードです。
相手の山札に干渉するため、宣言はいつも以上にしっかりと行いましょう。
(知り合いのジャッジがこのカードで起こったトラブルについて話をしていました。)

ハンデス×メタカード

現代DMにおいて、ハンデスだけでは相手を安全にコントロールすることはできません。

「手札0枚で山札の上1枚から大逆転」は漫画だけの話ではないのです。

スクリーンショット (22)

画像13

またメタカードだけでも相手を安全にコントロールすることはできません。
(メタビートという一部例外も存在しますがコントロールではないので・・・)

踏み倒す側はメタカードを出されたら詰むのかといえばそうではなく、メタカードのメタカード(除去等の対策)が採用されることが多いです。

スクリーンショット (24)

ハンデスは上記のようなメタカードのメタカードを捨てさせることで封じることができます。
ある意味メタカードのメタカードのメタカードです。

ハンデス×メタカードによって、なんでもアリの踏み倒し軍団に対抗していくことがこのデッキのコンセプトです。

デッキを組む前に・・・

このデッキに興味がある方や、相手にした時にどうなるか気になる方は、
以下の方法で1人回しをしてみてください。(このデッキを用意する必要はありません。)

・2ターン目以降にハンデスされた想定で、どの手札がハンデスされたらどうなるのかを考えてみる。
・更に手札が減った状態でメタカードを出された想定をして、どう切り抜けるか考えてみる。

きっと、普段の一人回しの何倍も苦しくなると思います。

後書き

無料部分は以上です。

基本無料で投げ銭がくればいいな程度の気持ちで、ここまで色々書いたのですが、投げ銭してくださる方に申し訳ないので、有料部分ではCSを通して見えた課題とそれに対するアプローチ(デッキリストの変更や採用検討カード)等について書きたいと思います。(ボリュームは控えめです。)

ちなみに《天災 デドダム》が0枚になる予定です。

以上。ご清覧いただきありがとうございました。

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