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美学
女性の職場にはあるあるな話で、自分と意見が違ったり、感情的に反りが合わなかったりすると、無視をしたり、露骨に嫌味を言ったりする人がいる。
初めて就職した保育所にもそんな先輩がいて、非常勤として働いていた人に対してとても嫌な態度を取っていた。
その非常勤職員が、別の保育園に就職をしてそこで働いているアルバイト学生が、私の保育所へ実習として行くこととなったと聞いて、その元非常勤職員が「あそこは大変よ。こういうことがあったから」と言っていたという話を聞いて、とても嫌な気持ちになった。
元非常勤職員が体験したことは、本当にひどい話だと思う。だからといってその学生が同じように嫌な思いをするかはわからないし、その行為は学生にとって嫌な先入観を与えているだけに過ぎない。何より志を持って保育の仕事に携わろうとしている学生に、それは言って欲しくなかった。
職場の悪口を言って欲しくないということではなく、よし頑張ろうと思っているであろう学生の出鼻を挫くような行いにガッカリしたのだ。
社会に出たらいろんなことがある。場所や構成している集団も変われば、大事にしていることも常識も変わる。自分の考えと合わないことだって多々ある。
友達同士の内輪で「こんなことあって、腹立つわ〜」という捌け口は誰しも必要だ。それを否定しているのではない。
社会的立場を伴い、その立場として発信したり受けたりする存在がある時、その発した言動の行き先もしっかり見据えること。その言動が、与える影響力も考えたい。
自分が嫌なことをされたからと言って、自分を嫌な人間に貶めることだけはやめよう。私が生き生きとしていることが最大の復讐(この時点でかなり黒い)もとい、応援してくれている人への最大の恩返しと思い直し、胸を張って生きようぞ!と思った20代前半の出来事だった。
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