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自己責任は自分勝手

「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざ。

風が吹く

砂埃が舞う

砂が目に入って失明する

瞽女さんになる人が増えるため三味線が必要

三味線は猫の皮から作るので猫が減る

猫が減るとネズミが増える

増えたネズミが桶をかじる

桶屋が儲かる

ということらしい。

このことわざをビジネスに絡めて、「相関」と「因果」の関係なんて論じたり、そもそも「失明するほどの突風ってどんなん?」「失明してもみんなが瞽女さんにはならない」

な〜んてナンセンスなことは言いっこなし。些末なことにこだわることが、このことわざの本質ではないだろう。

こんなことわざを引っ張り出してきたのには、ここ最近「自己責任」についての捉え方に疑問を持つことがあったから。

「何が起こっても自分がやったことには責任を持つ」
「私は我慢できますから、良いですよ」

どちらも一見、良いことに聞こえるけど、自己満足という閉じた空間にいることにお気づきだろうか?そして、これは裏を返すと「自分さえよければ良い」ということにつながっていることにも。

自分が発した言動は、大なり小なり周りに影響を与える。それは、風が吹いたら桶屋が儲かる、そんな形で思いもかけないところに波及する。

だから自分がやったことが自分だけで完結することはないし、他者があっての自己の存在である以上、自己責任なんてものも存在しない。

これは自分勝手

自己責任という考え方は、ともすると無責任で自分勝手で、閉じた思考に陥りがちだ。気をつけないと「だから好きにして良いでしょ!」「私は良いけど、周りのことまでは知らない」という他者を受け入れない、関係を断ち切る形になる。

良かれと思ったことが必ずしも良い結果を生むことはないし、災い転じて福となすということもある。

自分の言動がどういった影響を与えるかを想像して行動したいと思うし、自分も他者から影響を与えられて行動していることは常に心に留めておきたい。

決して傲慢にならないためにも。

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Ya-saka
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