ごあいさつ
先日、「あなたの文章は読んでいておもしろい。自分の経験を通して言葉があなた自身の中に入って、そこからスッと出てきている感じがする」と、とても嬉しい言葉を頂いた。
子どもの頃から、書くことが好きで、日記や手紙は日常的に書いてきた。
また、小説でも新聞記事でも対談でも、はっとした言葉はノートに書き連ねている。記事を切り抜いたり、写真で保存ではなく、自分の文字に落とし込むあたり、やはり自分を一度通したいのかもしれない。
ホロスコープの中で、[言葉、知性、学び方、思考回路]は水星が支配する。その水星はしばしば逆行を起こし、出生児に水星が逆行している人は「知能が低い」と言われることがあるらしい。その問いに対して石井ゆかりさんの返答が素敵だ。そして水星逆行中に生まれた私は、とても納得した。以下引用。
・文章を書くことが得意
(はなし言葉のように「いきなり出ていき、出ていきっぱなし」ではなく、書いたものが否応なく一度自分の目に入る、という反芻・咀嚼作業をともなうので)
・「自分の言葉に」置き換えて発信する
・ケアレスミスや記憶違いが多い
・ユニークなコミュニケーションを行う
少し個性的な出方になる
このユニークさが表現をするときに人に伝わりやすくなる助けとなるのなら、尚うれしい。
そんな私が文章を書くときに気を付けていることは
・人に読んでもらうことを想定した文章は、なるべく昼間、特に午前中に書く(これは、夜に書いた文章はどうしても自分に酔いしれがちになるから)
・多少誤字脱字があっても、書きたいという勢いで書く
(これは推敲しすぎてかっこばかりが良い文章になりがちになるから)
自分の言葉に心を込めたいと思っている。
人の思考、行いは言葉が作っているとはよく語られる話で、自分が発した言葉は自分が一番に聞くことになるのだから、発した言葉に気をつけなさいよ、とも。だからといって、上部だけのきれいな言葉に私は魅力を感じない。
心が伴わない言葉なら表に出さないくらいの潔さがあってもいい。
ここ数年、年賀状が苦痛で仕方がなかったのも、おそらく全ての年賀状に心が込められない自分へのジレンマだったように思う。
書くと言う媒体は、紙に文字を書く時代から格段に種類が増えた。毎日やり取りするメールや、LINEやSNSでのメッセージ、あげたらキリがない。
元々筆まめで、暑中見舞いを書くのは好きだし、旅先からのハガキや手紙なども今でも書く。
今更年に一度の年賀状に固執することもないだろう。
と言うことで、年賀状やめます。
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