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■vol.276【7/3~PS新機種の振り返り】

前回の新機種リリースから2週間が経過しています。
新機種の事前事後評価振り返りをしておきたいと思います。
対象となるのは「PAクィーン」「S織田信奈」「S戦国恋姫」の3機種です。

【PAフィーバークィーンⅡV】
以下は‘事前評価’です。
スペックは突入率100%、継続率68%。右打ちの出玉は平均520個、期待値は約1625個。遊タイムなし。8個保留。初動~4週目程度まではかなり低い数値で推移することが予想されます。また価格は比較的安い部類ですが、利益面は望めるタイプの機械ではありません。

しかしながら歴代、かならず固定ファンが存在する機種であり、低単価~低貸部門、また高年、シニア層に刺さる機種であるため、長期的な視点で運用していきたい機種です。

そのため、課題は利益確保と稼働のバランスです。機種単体で減価償却を狙うタイプではないため、店内滞在時間アップ、顧客ロイヤリティアップを狙う目的の機種といえます。

ただし、今回は販売台数が多いように感じます。そのため、長期的に使える機種ではありますが、あくまで適正台数程度に抑えておきたい機種です。

以下は‘事後評価’です。
2週間経過後の貢献予測は「6週~9週」となりますが、それ以上に動く可能性も十分にあります。過去、貢献している甘デジ機でも同じような推移となっているケースも散見されるため。

玉利や利益率に対して、勝率が比較的高いことも特徴的です。

今後はこのような機種の有効活用が、長期的、結果的に自店に利益を残すことになっていくため、顧客ロイヤリティアップ対策の一環として、同機は長期的な運用を行っておきたいと思います。

続いてスロット新機種です。
【S織田信奈の野望 全国版TA】
以下は‘事前評価’です。
【総合評価】
萌え系コンテンツのニーズによりますが、基本的に少台数の機歴対策としての購入を推奨します。理由は「ありきたりのスペック」「TYが低く、複数回の大当りを要するタイプ(6.5号機以降、このタイプに貢献機なし)」「繁忙時前なので低単価機のニーズは下がる」などとなり、稼働に対する不安要素が多いためです。

【販売台数と導入前後の競合機種】
8000台はコンテンツの話題性やスペックニーズとしても多いと思われます。

【コンテンツ】
若中年層を中心に一定の認知があるコンテンツ

【スペックとメーカー実績】
C単価2.9円、MY2517、TY389。C単価とTY、MYが低く、引戻しの機会も多いタイプのため、「小出玉×複数回」で楽しませるタイプとなりますが、現在このような低TYで当たりやすいタイプ(S盾の勇者、Sミルキィホームズ、S俺の空)などは市場ニーズが低いと推察されます。過去には(S黄門ちゃま、Sこのすば)がある程度貢献していますが、この2機種はリリース時期が良かったと思われます。

製造メーカーのスパイキーは同タイプの6.2号機「S絶対衝激」で一定の実績がありますが、市場のニーズが異なる現在においては参考にしにくい(スペックバランスが異なれば参考になるが…)。

以下は‘事後評価’です。
「6週~9週」の貢献予測となります。コンテンツはある程度認知度があり、遊技のキッカケとなるように思いますが、出玉力の弱さが目立ちます。主に(±0~2000枚の出玉ゾーン)が主な出玉分布です。しかしながら、それぞれのゾーンにおいて、吐き出しよりも吸い込み比率の方が高いため、お客様の打感としては(出にくいが、負けやすい)といった印象を持たれやすいのではないでしょうか。またこのような±0~2000枚ゾーンが主な出玉分布となっている競合機種は多い(Sカバネリ、SバイオRE、S新鬼武者なども)ことも同機の貢献を短くする要因ではないかと考えられます。

【S戦国恋姫FC】
以下は‘事前評価’です。

【総合評価】
一定期間経過後はガチ勢のみの遊技となることが想定されるため、減価償却は極めて困難ではないかと思われます。メーカー実績、販売時期、機歴要素などから極力台数を抑えておきたい機種となります。
【販売台数と導入前後の競合機種】
2000台は少なく、また高単価高射幸機が多い中で稀少性がある。しかしながら7月8月は同タイプのような低単価低射幸タイプのニーズは低くなる傾向が強くなる
【コンテンツ】
P業界のコンテンツとしては長く、若年~中年層に一定の認知度があるコンテンツ
【スペックとメーカー実績】
C単価2.3円、MY2126。「Sミルキィホームズ大収穫祭(ネット)」と近いゲーム性とスペックバランスとなります。また同社のスロット機の実績からも期待ができるとは言えません。
技術介入の目押し成功率は80%で算出しており、赤字にはならないが、一定期間経過後はガチ勢のみの遊技となることが想定されるため、減価償却は極めて困難ではないか。

以下は‘事後評価’です。
「25週以上?」の貢献予測となります。
比較的ゲーム性が近く、長期貢献が予想される「SコードギアスCC」を若干下回る程度(同タイミングのSディスクアップ2やSマッピーの数値を超えている!)で推移しています。長期貢献に期待できる機種といえます。

もちろん仕様上、出玉力が低く、利益は取りにくい機種ですが、勝率が極めて高く、遊びやすく、リピート遊技や、人気機種の遊技待機などのニーズが見込めるのではないでしょうか。

今後は新台ニーズとともに、同機のような‘低単価低射幸向け機種のニーズ’の上昇が見込まれるため、同機のような機種にも注目しつつ、顧客ロイヤリティアップを目指していきたいと思います。

では本日もさっそく行きましょう!
(スロット新機種)

新台リリース8日目のLバイオハザードヴェンデッダの比較

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