見出し画像

■vol.42【営業提案】市場予測と見通し、考察など

本日は今年の市場客数の推移傾向から、市場の未来を予測していきたいと思います。


―市場総客数と4パチ、20スロ客数

市場総客数と4パチ、20スロ客数

4パチは2021年1月から徐々に客数が増えており、2022年2月に20スロ客数に並び、よく3月に4パチ客数が20スロ客数を逆転していることがわかります。その後しばらく両部門の停滞が続き、2022年7月「6.5号機」の登場を皮切りに徐々に客数を増やし始めた20スロの客数が8月に再度4パチ客数を上回り、逆転しています。しかしながら、ここで注目したいのは市場全体の”PS総客数は減少を続けている事”です。つまり、4パチと20スロは互いの客数を取り合っているだけの新台シーソーゲーム状態となっています。
このことから、以下大きく3つが市場総客数推移における仮説となります。
・市場総客数は減少傾向
・4パチは今、ダウンサイクル
・20スロは今、アップサイクル



―4パチ総客数とタイプ別客数

4パチ総客数とタイプ別客数

「4パチ総客数」は1月、5月、8月の繁忙期にそれぞれピークを作っていますが、「6.5号機」登場以降右肩下がりを続けています。また「4パチ総客数」は「ハイミドル」の上下動に比例して推移しています。さらに「6.5号機」登場以降、「ミドル」は急激な減少傾向、「ライトミドル」は9月「Pシンフォギア3」の登場で一時的に客数を増やしていますが、右肩下がりに客数減少となっています。

このことから、以下大きく3つが4パチ客数推移における仮説となります。
・今年12月(繁忙期)にも一時的なピークを作る
・スマスロ、6.5号機に影響を受け客数減少傾向が続く
・ハイミドル客数の増減が4パチ全体に大きな影響を与えている


―20スロ総客数とタイプ別客数

20スロ総客数とタイプ別客数

7月「6.5号機」登場以降、「20スロ客数」は右肩上がりに上昇を続けています。11月までは「6.5号機」の上昇幅=「20スロ客数」の上昇幅だったが、「スマスロ」登場後は「スマスロ」に影響を受け、「6.5号機」は減少傾向となっています。

このことから、以下大きく3つが20スロ客数推移における仮説となります。
・20スロは7月以降客数上昇傾向が続く
・スマスロは今、アップサイクル
・ARTATは今、ダウンサイクル


―仮説まとめ

一旦ここまでの仮説をまとめてみます。
【市場全体】市場総客数は減少傾向
【4パチ】4パチは今、ダウンサイクル
【4パチ】ハイミドル客数の増減が4パチ全体に大きな影響を与えている
【4パチ】スマスロ、6.5号機に影響を受け客数減少傾向が続く
【20スロ】20スロは今、アップサイクル
【20スロ】スマスロは今、アップサイクル
【20スロ】ARTATは今、ダウンサイクル

上記より4パチダウンサイクルはこのまましばらく続いていくことが予想されます。

4パチ減少の大きな要因は「スマスロ、6.5号機」登場の影響により「ハイミドル」が減少していることであり、次いで「ミドル」「ライトミドル」が減少しているためです。

そして20スロアップサイクルはこのまましばらく続いていくことが予想されます。20スロ上昇の大きな要因は「スマスロ、6.5号機」登場の影響により「スマスロ+ARTAT」が上昇しているためです。

これらのことから
●「20スロ」の客数が増えれば「4パチ」客数が減る
●「スマスロ+ARTAT」の客数が増えれば「ハイミドル+ミドル+ライトミドル」の客数が減る
●いずれにしても市場総客数は減少が続いていく

ことがわかります。


―それぞれの(客数シェア/売上シェア)を可視化してみる

中心となる項目の(客数シェア/売上シェア)はそれぞれ
「ハイミドル」15.0%/33.6%
「スマスロ」3.4%/7.2%
「6.5号機」13.1%/21%
「上記以外の項目合算」68.5%/%38.2%

となります。そしてこれらをさらに“射幸性”と“射幸性以外”で大きく括ると
【射幸性を求める遊技層】31.5%/61.8%
【射幸性を求めない遊技層】68.5%/38.2%

となります。ここで注目しておきたいことは

”射幸性を求める遊技層と求めない層はほぼ相関していないこと”

です。これは先に述べたように、現在のアップ/ダウンサイクルは「4パチ⇔20スロ間」「ハイミドル⇔スマスロ+6.5号機間」で完結しており、お互いの行き来だけを繰り返していることからもわかります。

売上規模が大きい【射幸性を求める遊技層31.5%/61.8%】が営業の中心になるのは理解できますし、商売上のトレンドに乗っていかないと消費者に取り残されます。しかしながら【射幸性を求めない遊技層68.5%/38.2%】も存在します。そしてそれぞれの遊技層はほぼ干渉していないと考えることができます。またそれぞれの遊技層はホールに求めるニーズが(射幸性/射幸性ではない)異なっているため、当然ホール側のアプローチ方法は異なって然るべきです。

しかしながらどうでしょう?今われわれは
「射幸性を求める遊技層にも、求めない遊技層にも一律に”射幸性を訴求するアプローチ”」
を行っていないでしょうか?それはベジタリアンに肉を食べさせようとしている行為であり、ダイエットをしている人にポテトチップスをすすめる行為です。勧められた人はどのように感じ、どのように行動するのでしょうか?

「我々の仕事は市場のニーズを見つけ、それらを満たすことで利益を得ることである」

P業界の准教授@Pラボラトリー
―――――――――――――――――――――
Twitterフォローと(記事へのいいね!)も良ければお願いいたします。
(P業界の准教授@Pラボラトリー@1Q841978)
定期購読サブスク、有料noteの販売も開始予定です。
最後までご覧いただきありがとうございます。
今後も応援していただけると嬉しいです!

よろしければサポートお願いいたします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!