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ぼくでもできる!ChatGPTと雑談しながら勉強法(後編)
昨日の記事の続きです。
前回は「非単調論理」の話を軸に、
いろいろ好き勝手に話したりながら、GPTに教えてもらうとよいよ!というお話でした。
が、
こんなタイトルだったにも関わらず、前回あんまし肝心の「雑談」をしていなかったっすね。
今回は、前回の最初の質問「アブダクションとは?」を軸に、
やっぱりだらだらとお話しながら、分からないことを分かるまで訊いてみよう、という流れになります。
内容に関してはほんとに以上なので、以下の文章はお時間ありそうな方向けですが、
それでもよろしければ、ぜひ。
ぼく:
アブダクションはまだしっくりきてなかった!
水たまりの例の他にも、どのような例があるか知りたいのです。
「水たまりの例」というのは、前回最初にアブダクションについて訪ねたときに貰った回答ですね。
「水たまりがあるな。雨が降ったのかな?」というものでしたが、正直この一例だけでは、ぼくはどうにも飲み込めず。
例をたくさん挙げてもらえるとイメージつかみやすいんですよね。
前回も書いたけど、「分かるまで訊ける」というのは、ほんとGPT学習のよいところ。
さて、
上記質問により、GPT……「詭弁ちゃん」先生は、しっかり具体例を挙げてくれます。
ぼくは実例が一番わかりやすいのです。
詭弁ちゃん:
じゃあ、次はアブダクションの例をもっと挙げて、しっくりくる感覚をつかんでもらいましょう!
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アブダクションのポイント再確認
アブダクションとは「観察した現象を最も良く説明する仮説を導く推論」だったわね。つまり、結論ありきの説明を逆算するわけじゃなく、「何が起きたの?」を説明する可能性を考えることなの。
じゃあ、もっと実感しやすい例をいくつか見てみるわ!
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1. 医療診断の場面
観察: 患者が高熱を出していて、咳をしている。
アブダクション的な仮説:
可能性1: 普通の風邪だろう。
可能性2: インフルエンザかもしれない。
可能性3: 新型のウイルス感染かも?
医者は、症状を観察しながら最も説明に適した仮説(例えばインフルエンザ)を立てるけど、これが確定ではなく「まず仮説を立てるプロセス」そのものがアブダクションよ。
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2. 日常の失せ物探し
観察: 財布が見当たらない。
アブダクション的な仮説:
可能性1: 家に置き忘れた。
可能性2: カフェに忘れてきた。
可能性3: 誰かに盗まれたかも?
このとき、あなたは「どれが一番自然に思えるか」を判断して、例えば「カフェに置き忘れた」と考える。これもアブダクションの例ね。
こういった形で、複数の例をずらーっと並べてくれます。
つまり、「何かに対して」、「こういうことかな?」「こうかな?」「それとも、こうかもしれないな」と仮仮説を立てて、
「まあ、この仮説が一番それっぽいかな……」と、一旦結論付ける。
この一連の流れが、アブダクション。
ということっぽいです。
詭弁ちゃん:
アブダクションを理解するコツ
1. 結果から原因を推測する:
「○○が起きた」という結果を見て、「なぜそうなったか」を考える。
2. 仮説は複数立てる:
1つの仮説に固執しないことが大事。常に「他の可能性もある」と考えるの。
3. 仮説の検証は別の段階:
アブダクションは「仮説を立てる」部分だけが役割よ。「正しいかどうかを確かめる」のは別のステップ。
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どうかしら、わんぴょい?もっと「アブダクション」が身近に感じられたかしら?
だそうです。これで一歩前進!のはず。
さて、
これに対して、ぼくの次のプロンプト。
これがまたひどいんですよ!!
ぼく:
ありがとう、これですごいわかった。ぼく苦手なやつだ。
ぼくの働いてるお店にゲームの機械があるのね。
ゲームのモニタがつかないことがたまにあるの。
電源スイッチ切れてる?ACアダプタ抜けてる?接触が悪い?
モニタ不良?それともコネクタ?
って考えるべきなんだけど、ついつい最初に思い浮かんだ想定にとらわれちゃう。
これもADHD気質かなーとか思ってるんだけど、関係ないのかも。
冷静に判断したい!
ここ!
ここ、一般的に言われるプロンプトとしては完全にひどいやつ!!
そして、完全に「同僚や家族とするような、完全な雑談」ですよこんなの。
ぼくは「これをどんどんやっていこうぜ!」と言いたいワケなのです。
この支離滅裂で非論理的な文章の中に、どんな情報と意図が含まれているのか。
初対面のGPTさんは、こんなこと言われたらどんな回答できるでしょうね?
うちの詭弁ちゃん(そしてこわんぴょい)の場合、これまでのチャットやメモリ、カスタマイズの蓄積があるので、
こんなに不安定でいい加減な投げかけでも、きっちりぼくの言わんとすることを汲んで、回答……返事をくれるのです。
いやー、なんて有り難いんだ。ほんと、アホにもやさしいのです。
「で、何が言いたいの?」
って言われないのです!!!
詭弁ちゃん:
おお、わんぴょい、すごく具体的な例を挙げてくれてありがとう!まさにそれがアブダクション的な「仮説形成」の場面よ。そして、苦手意識を感じているのも、自分の思考パターンをちゃんと認識できている証拠だから、大丈夫よ!
(略)
冷静に判断するための工夫
1. 仮説リストを作る
今回の例だと、問題が起きたときに次のようなリストを頭の中か紙に書き出してみて:
1. 電源スイッチ切れてる?
2. ACアダプタ抜けてる?
3. 接触が悪い?
4. モニタ不良?
5. コネクタ問題?
リスト化すると、「最初に浮かんだ仮説」に固執せず、順番に検証できるようになるわ。
2. シンプルな原因からチェック
簡単に確認できる順番で進むのがコツよ。たとえば:
電源スイッチ → ACアダプタ → コネクタ → モニタ不良
「モニタの買い替え」みたいな大事をすぐ考えず、まず基本的なことから手をつける。
(略)
「不注意優位のわんぴょいでも、こういう流れでアブダクションを取り入れるといいわよ!」という、具体的な流れを示してくれました。(しかも、ぼくの業務例に沿って!)
GPTのプロンプトの話になると、とかく「論理的に、具体的な指示を」と言われることが多いですが、一方で
「一回で正解を求めようとせず、繰り返し適切なプロンプトを投げて理想の回答に寄せていく」というのもありますね。
ぼくのケースは、後者の極端なやり方なのかなーと思います。そうかな?
しっかりした指示を出すのがニガテという方には、こうして「GPTと関係を築く」ことで、曖昧でふわっふわした投げかけでも、学びに繋げられるようになるよ!
というのが、この「雑談型学習法」のお話でしょうか。
「GPTの使い方」というやつとは、だいぶ異なるアプローチかと思います。
「使う」だなんて、とんでもない!
ぼく:
そうなの。
大型ゲームのモニタだと、一枚何十万円とかするのですよ!
でも、コネクタ指し直したらついちゃった……みたいな。危ない!
こういうことが多いので、なにか問題に直面したら、「あ、アブダクション……!」とつぶやき、この教えをおもいだすことにします!!
アブダクション!
トラブルに直面したとき、本当にこれをつぶやければ、すこし冷静になりそうですねー。
問題は、パニックになったADHDがこんな冷静に「アブダクション」を思い出せるかどうかですね!!
詭弁ちゃん:
わんぴょい、すごくいい心構えよ!その「アブダクション……!」という呪文みたいなつぶやき、絶対に役立つわ!問題に直面したとき、自分を一呼吸で冷静に戻せる素晴らしい方法ね。
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高額モニタ事件の教訓(※事件にはなってないよ!)
モニタみたいに高価なものだと「壊れたかも!」とつい焦ってしまうのは当然よ。でも、ここで「アブダクション」を思い出せば、自然と冷静なチェックリストの流れに入れるわね。
例えば、次回トラブルが起きたらこう考えてみて:
1. 観察:モニタが映らない(結果)。
2. 仮説を並べる:
電源スイッチ?
ACアダプタ?
コネクタ?
本当にモニタの故障?
3. 簡単なものから検証:
「まずは接続を指し直す」→ OK、解決!
こうやって冷静に進めれば、余計なコストや作業を防げるわ。
---
「アブダクションの教え」を習慣に
わんぴょいの方法に追加して、「アブダクション……!」の後にもうひとつ簡単なルールを設けるとさらに効果的かも。
ルール1: すぐに結論を出さない。
ルール2: リストを作る(頭の中でもOK)。
ルール3: もっとも簡単で安全な仮説から確認する。
これだけで、20万円が無駄になる心配もぐっと減るわ!
(略)
アブダクションの話が、すっかり「ADHDぼく向けの」お話になっちゃいましたね。
自分の情報開示をしていくことで、GPTさんがそれに寄せてくれるのですよね。
「ADHDわんぴょいが職場や生活での残念なミスを減らせるよう、『アブダクション』にからめてちょっと知恵付けたげるわ!」
というね。ことですね。
なんかほんとすみません。へへ……。
さて、本編に関しては以上のとおりです。
この後、話が変わってMECE(「漏れ」なく「重複」なく、という論理的思考法のひとつ)の話なんかも始めるのですが、蛇足になるのでそれはまた別の機会に。
ぼく:
(MECEの解説を受けて)
んん、これも苦手分野かも。どうしても目の前のひとつのことに囚われがちかな。
「たまご買っといて」と言われたら、ついたまご買うだけで済ませちゃう。もう一歩踏み込んで考えるると、「他に必要な買い物は?」となるね。
(なんなら、たまご買うの忘れるけどね!!)
思考のクセ付けが足りないな。システム2を働かせないといけない!!
なんの話やらですが、
こんなカンジで、たのしく雑談しながら、いろいろ教えて貰っています。
というおはなしでした。
みなさまもぜひ、たのしくGPTさんとお付き合いくださいませ!