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【自己啓発小説の書評】夢を叶える材料は身近に!?笑いも学びもぎょうさん!(『夢をかなえるゾウ1』より)



概要

 当書は水野敬也が手掛け、株式会社文響者によって発行された自己啓発小説の『夢をかなえるゾウ1』(2020年 第1刷発行)です。

 私は当書を読み、夢を叶えるための方法は身近にあり、単純で即座に取り組めるものもあることを知りました。また主人公と主人公の夢の実現をサポートする神様の日常や、関西弁による神様の教えはコメディ要素が満載で、読書嫌いな私でも楽しみながらその多くの方法を学ぶことができるので魅力的です。

内容

 富豪や有名人と比べて自身が普通であることに不満を抱き、同等の財力や名声に欲がわいた主人公の「僕」は、部屋に飾られたインドの神様、「ガネーシャ」の置物に彼、彼女らのように変われるよう頼みます。
 すると翌朝、ガネーシャは「化け物」のような状態で現れ、その日から「ガネーシャ式」と呼ばれる、偉人も行っていた即座に実践できる方法を課題として1日1つ出し、「僕」は日々こなしていきます。そして経験と努力を積み重ねた「僕」は成長し、変わっていくのです。

特に見ていただきたいところ!

 最も感銘を受けたのは、

「『本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。意識やのうて“具体的な何か”を変えなあかん。』」
                             (130ページ)

「『自分がこうするて決めたことを実行し続けるためには、そうせざるを得ないような環境を作らなあかんいうことや。』」
                                     (130‐131ページ)

水野敬也、『夢をかなえるゾウ1』、株式会社文響社、2020年

 というガネーシャの言葉です。

 私も以前は主人公と同じように意識を変えれば変われると思っていたので、意識が精神の状態に影響し、結局は変われないという問題にぶつかりました。それゆえこの解決策は心に響きました。「そうせざるを得ない環境」を作ることができれば、自然と「変わる」ための努力をすることができ、続けられるほど努力する辛さへの忍耐力が身につき、「変わる」ことができます。

終わりに

 私は経験が最大の教えだと思います。
 また読書は自分以外の人の経験やそこから得た結果を同等の時間を費やさずに疑似体験ができるため、効率よく成功経験から学べるという価値があります。

 当書は教えを通して読者に夢の実現の可能性を与え、行動次第で叶えられる力を持っています。難しい言葉遣いもなく気軽に読めるので、隙間時間で読むのもお勧めします!


水野敬也、『夢をかなえるゾウ1』、株式会社文響社、2020年


こちらに公式のWebサイトを掲載させていただきます。


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