ダメ出しはダメじゃない、愛だ
友達のマッキーから「オンラインで30分くらい話したい」とメッセージが届いた。
久しぶりにおしゃべりできる、ルンルン、と楽しみにしていたら、おしゃべりの内容は2人が参加しているエッセイ教室にわたしが提出したエッセイについてだった。
共有してくれた画面には赤字がたくさんあった。
内心、ヒヤヒヤした。まあまあよい出来だと思っていたけど、ダメだったかな?
顔は笑っていたけど、こころがギューっとかたまってきた。
ひぇぇぇ、ダメ出しだ。わたしはダメ出しがとても苦手。
できれば、放っておいて!そのまま無視して!と穴があったら入りたくなる。
その反面、ダメ出しは真摯に受け止めよう、アドバイスをくれるなんてありがたいじゃないの、というオトナなわたしもいる。
マッキーは、赤字について、とても落ち着いた声で説明してくれた。
わたしはメモをとりながら、ゆっくり、ゆっくり、理解していった。
そして、マッキーの言うこと全てに納得できたとき、これはマッキーの愛だと分かった。
愛じゃなかったら、わざわざ時間を作ってわたしのエッセイに赤字を入れて、オンラインで話そうと思うだろうか。
興味がなかったら、文字を追うだけで終わるだろう。わたしには「おもしろかった、ありがとう」とありきたりな返信をしておけばいいだけだ。
これからはダメ出しなんて言うのもやめよう。
ダメ出し=良きものにするための愛の作業、だ。
今までのわたしの文章は、独りよがりだった。
「別に誰にも読んでもらえなくてもいいんだもーん」
「わたしが楽しければいいよねー」
という具体性に欠けた内容になっていた。時には、書いた本人が読み返しても全く状況がわからない文章もあった。
「伝わりやすくする工夫」を怠っていた。だから書いても書いても、すっきりしなかったし、自信はどんどんなくなっていった。
わたしは、本当は伝えることが好きなんだと思う。好きだからこそ、その思いがつのって、視野が狭くなってしまい、何が言いたいのか、何を伝えたいのか分からないものが出来上がっていた。
今日は、そのこんがらがりをほどいてもらえた。
マッキーにもらった「良きものにするための愛の作業」のアドバイスは、わたしのこころにしまっておく。これからのエッセイで表現してお返ししよう。
今日はマッキーの愛を受け取って、とてもいい気分だ。こころの中がハートで満たされているような感じ。
オンラインで話した後は休日出勤だったけど、いつもよりゆったりと仕事ができた。