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シャッターチャンスはそこじゃない

先日の大崎上島の旅は最高だった。

たくさん撮った写真を見返してみると、海の写真ばかりだった。船か造船所か島が写っているか、ほぼ海と空。確かにフェリーから見る海は素晴らしかった。でも、あとで写真フォルダを見返しても、コメントすることがない。

自宅に戻って来て、わたしはどんな写真を撮ればよかったのだろう?と考えた。

Mちゃんちの門の両脇にはシーサーがいた。これは沖縄で買ったものなのか?大崎上島も門にもシーサーを置く風習があるのか?それとも個人的な趣味なの?いろんな疑問が一瞬浮かんで「おお、シーサーがいる!」と声に出た。

ここがシャッターチャンスだ!

Mちゃんのお父様のSさんちで、人生初のイチジクを食べた。イチジクは母がアレルギーなので、食べ方も知らないくらい縁のない果物だ。皮を食べるか食べないか、という話になり、Sさんが皮ごと食べるというので、わたしもそうした。くし形に切られたイチジクは美しかった。「うわぁ!イチジクって甘くて美味しい!!!」

ここもシャッターチャンスですよね!

いよいよ石川へ帰る日。Mちゃんちの向かいに果樹園があることに気がついた。「あの実は何?」と聞くと、Mちゃんは「デコポン」と教えてくれた。えーーーっ、こんなに無造作に高級な柑橘がなるの?!(ビックリ!!)

ここよ!

旅の中にシャッターチャンスはたくさんあった。

それは、わたしが見たものに対して、言葉を発していたり、こころを動かされたもの。あとで見返したいのは、そういう写真だったに違いない。

じゃあ、海はなんなの?ということになる。海は、スマホの待受画面にしたかった。だから海の写真ばっかりあるのは、いいのだ。後半は景色を撮るというよりも水平に撮る練習みたいになっていたけど。

さらに、こころが動いたものをたくさん撮ればよかっただけ。

今回の旅の写真の中で、気に入っているのは、二日酔いでほぼ一日横になっていたベッド、夕食のアジの南蛮漬け、見送ってくれているMちゃん。

 今度行ったら、こころ踊る場面にシャッターを押したい。また行きます!!

船か造船所か島が写っているのが何枚も
ほぼ海と空というのも何枚も
くつろいだ部屋
好きなものしか置いてない。最高


Mちゃんのアジの南蛮漬け
本当は昼食だったんだけど、二日酔いで食べられず。
夕食に体調が回復してから食べた。
これまた最高
見送ってくれているMちゃん
このときわたしは別れたくなくて泣いていた
この写真は好き


一番上の写真は、釣りをしている後ろで素潜りしている2人がいたので撮った。
「もしかして、海に入れるかも!」という期待が膨らんだ。
これもいい写真。

旅に出る前に気づいておけばよかったとは思うけど、これも含めてこの旅は、本当に良かった。




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