2023北海道サマーセール、雑感
もう秋に突入しておりますが…
8月21日㈪~8月25日㈮の5日間開催されていた北海道サマーセール。
1426頭もの上場馬のなかから自分なりの着眼点のもと5頭をピックアップ、簡潔に書き留めてみました。
サットーの2022♂
上場番号415番
父 タワーオブロンドン
落札価格 2,300万円(税抜)
~母の半兄にリュウノユキナ。3代馬母ナギサからなるファミリー図を漠然にみるとサウンドザビーチやスマハマの名があり、地方重賞での活躍がそこそこに目につく。
が、この肌馬に新種牡馬タワーオブロンドンをかけたことで母方のサンデーの血が思わぬ相乗効果をもたらす可能性も?!
全体的に張りがあり、特に上腕三頭筋の発達には勝手ながら魅惑的な印象を思い抱く。
ペイシャフェリスの2022♂
上場番号549番
父 モズアスコット
落札価格 2,600万円(税抜)
~母はアネモネS勝ち。やや時計のかかる馬場で自前の先行力を生かし、中山芝マイルを主体に活躍。
Sadler's Wells4×5のクロスがあり重厚感が高そうな配合ではあるが、芝とダートのマイル王の仔として持続性あるスピード能力が生かされれば…
そんな大物へと成長していくことに期待したい。馬体にもその風格が漂っているように映り、距離の融通性も効きそうにも思える。
レッドリップスの2022♂
上場番号614番
父 ミスターメロディ
落札価格 1,450万円(税抜)
~今回のセールでビットされている印象がどことなく強く感じた新種牡馬ミスターメロディ。同産駒からは当馬を抜粋。
父系母系ともに米国血統で2代3代前にメローフルーツやオレンジティアラと、ところどころにそのスピード能力の側面を覗かせている血流といった感じか。
Deputy Minister3×3の濃さはあるが、馬体の張りやバランスの良さは即戦力の様相を呈しているようにも見える。
ダブルアクセルの2022♀
上場番号1040番
父 シャンハイボビー
落札価格 1,900万円(税抜)
~3代前に桜花賞2着のホクトビーナス。近親に函館スプリント勝ちのビーナスラインがいるが、パークリージェントがかけられたことでダート色の強い牝系が芽生えらたように覗える。
半姉ノアヴィグラスは大井ダ1000mのレコードホルダー。父のシャンハイボビーからさらにパワーの要素が受け継がれれば海外でも通用するスプリンターへと成長する可能性も。
毛ヅヤ、バランス良さそうな青鹿毛の馬体にはそんな大物ぶりが如実に醸し出されている?!
スペランツァーレの2022♂
上場番号1304番
父 ノーブルミッション
落札価格 820万円(税抜)
~半姉に岩手競馬で活躍中のアップテンペスト。この他に国内で目立つ近親は見当たらないが、筋肉の張りや尾花栗毛の馬体に風格漂う印象を画面越しに抱いた。
母父にSinispiel。この肌馬にFrankelの全弟ノーブルミッションを当てた配合から見据える先には、"凱旋門"への秘めた思いが或いはあるのかもしれない…
Galileoへの国内成功例が少ないなかで意外性の秘めた血流がどう進化していくのか、そんな観点でも注目してみたい一頭。
おわりに。。
円安や物価高の影響で見方によってはスタグフレーションの兆候をも匂わせる景況感をも感じるご時世だが、そんな事とはつゆ知らずで売上額売却率は昨年とそう変わらずの盛況ぶりで幕を閉じたように窺えた。
来年から始まる全日本的な3歳ダート路線に向けても、このセール出身馬から羽ばたく姿というのも見てみたいところ。
諸々、期待したいですね🐴
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?