吹奏楽コンクールはどうなる?
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、全国高校総体や全国中学校体育大会などが中止が決まりました。
そこで元吹奏楽部員だった私が特に気になっているのが、
全日本吹奏楽コンクールの開催可否です。
全日本吹奏楽コンクールを主催する全日本吹奏楽連盟は、
5月11日までに吹奏楽コンクールの開催可否を判断するとしていますが、
数多くの大会が中止になっている現状から考えると、吹奏楽コンクールの
開催は難しいように思います。
ただ、元吹奏楽部員だった私としては中止にしてほしくないというのが本音です。
そこで、新型コロナウイルス感染予防という点を第一に、
吹奏楽コンクールの開催を安全に行う方法について考えていきたいと思います。
※あくまでも個人の意見であり、ぶっとんだ考えもございます。そのことを踏まえてご覧ください。
案Ⅰ 無観客開催(審査員を除く)
コンサートホールには、一般の観客は入れず審査員のみでコンクールを
開催する。
・ホール内の密閉空間を出来るだけ避けるために各団体の演奏が終わったらその都度、ドアを開き換気をする。
・各団体の演奏準備で人が密集しないように、ホール外に入れる人数制限を行う。
・結果発表は、ホール内で行わずインターネット上で吹奏楽連盟のサイトで行う。
利点
・通常開催とは言えないが、ステージ上で演奏することが出来る。
課題
・密集を避けるためステージ上の演奏者たちは、2m以上の距離を取りたいが演奏者の人数やステージの大きさから難しい。(演奏者の人数制限も検討する必要がある。)
・各団体の演奏準備で人が密集しないようにホール外に入れる人数制限を行う場合、綿密なスケジュール調整、コンクール当日に大規模な混乱が起きないように各団体に広く周知しなければならない。
案Ⅱ オンライン開催
各団体の学校で演奏し、録音する。審査員は、録音された曲を基に審査し、評価が高かった上位の団体はさらに上の大会に進むことが出来る。
利点
・学校の体育館などを使えば、演奏者の距離を広く取ることができるので
密集を避けられる。
・コンサートホールに移動する必要がなく、他の団体とも会わないので
人との接触が減らせる。
課題
・録音機器の違いや録音技術の差により、公平な審査が難しい。
(プロの業者に頼む方法もあるが、プロでも技術にばらつきが出る懸念が残る。)
・細かな音の表現などが録音では失われてしまい、間近で演奏した曲を聞くのとでかなり差が出る。
・各団体が同じ場所で同じ日に演奏したとは限らないので、公平なコンクールとはいえない。
案Ⅲ 通常開催を延期し、別の時期に行う。
新型コロナウイルスによる感染がある程度収束した時期、またはワクチンや治療法が確立した時期に再度開催する。
利点
・通常開催と同様にステージ上で演奏を披露し、審査することが出来る。
課題
・明確な開催時期が分からず、主催者側・出場団体側の準備が難しい。
・受験を控えた3年生たちを参加させられるのかといった問題、1年間の延期をした場合、進学や就職の関係上、去年の出場メンバーを全員集めることが難しい。
まとめ
自分で提案しておいてなんですが、どの案も実施するとしたら課題が多く、かなりぶっとんでいます。
ただ、私がここで一番言いたかったのは実現性のことではなく
今まで頑張ってきた成果を発表する機会を与えてほしいということです。
それは、吹奏楽コンクールに参加する人のみならず
全国高校総体や全国中学校体育大会が中止になってしまった
運動部の人たちも同じです。
新型コロナウイルス感染拡大を防止するために行う大会自粛は、当然必要であり、仕方のないことですが、
同時に大会を目標に頑張ってきた人たちが輝ける舞台についても、
私たちは考えていく必要があると思います。
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