玄米にしたら食卓の嗜好が変わった。
家のごはんを白米から、玄米に変えてみた。
と言っても、完全に玄米ではなく、玄米:白米が1:1の比率である。
最初は、それまでの食卓の中に、玄米が入ってきた感じだったのだが、気づけば玄米ありきの食卓になった。
目に見えて変わった訳ではないのだが、細かい所(味付けやテクスチャー、バランスなど)が玄米に合わせるようになった。
・玄米とは?
そもそも、玄米ってのは米を精白する前の物。
米ぬかがついているので、独特の香りや味、栄養や歯応えがある。
鉄やマグネシウム、カリウムなどのミネラル、ビタミンB1、食物繊維など様々な栄養が豊富で、スーパーフードと言っても良いと思う。
白米より硬いので、浸水時間が比較的長く、通常より炊く時間が長かったり、圧力をかける必要があったりする。
・白米との差
最大の差は歯応え。
ボソボソしていて、粘りは弱い。
噛み応えがあり、咀嚼回数が増える。
噛んでいく内に甘味や旨味がでてくる。
味の面は、白米は甘味が強いが
玄米は旨味が強いといったところだろう。
・なんで食卓が変わったのか?
さっきも言ったように、目に見えて変化ってよりかは、細かく変化してきた。
・減った物
脂の多い物、土系の根菜、穀類、芋類、甘い物
玄米って主食だけど、おかずにもなるんです。
甘くて、歯応えがあって、旨味が強くて、香りが強くて、、、
だからそれと被るもの(土っぽい根菜、穀類、芋類、甘い物、など…)は出番が減りました。
シンプルな調理(茹でる、蒸すなど)をした同系統は、被るんですよね。
もちろん、合わせ方によって有用性はかなりあるんで使いますが、玄米があれば良いかなってなる事も。
被ってるものを作らないからって、他のを足すんじゃなくて、無くても十分満足するから楽だしね。
脂の多い物については、なんか相性が悪い感じがするんですよね。
白米と食べると柔らかく粘りが強いのもあって、口内で油を吸ってくれる感じで食えたのが、玄米にすると別々に感じる。
その結果、脂の多い物やくどい物は玄米と合わせ辛い。
・増えたもの
漬物、汁物、水分の多い物、塩分の多い物、歯応えのある物、など。
玄米の特徴、噛み応えがある。
口内時間が長いので、歯応えのあるご飯のおかずが欲しくなる。
野菜の漬物や、干物、味噌系など、塩っぱくて噛み応えがある物があると、それと玄米だけでかなり満足できる。
でも、歯応えあるものばっかり食べてるとアゴが疲れるので、汁物や水分の多い物でバランスをとる。
これは個人的な好みなのだが、玄米は硬めに炊くのが好きなので、水分系は必須。
味噌汁と玄米の相性は抜群。
・玄米食のすゝめ
玄米にしてしばらく経って、振り返ると変化がある。
なんだか和食が多くなったし、噛むこと多くなったし、余りご飯も美味しいから炊く回数減ったし。
何より、食卓の品数を減らしても
満足できるようになった。
普段の食事では、主食と主菜と汁物をベースに、副菜でバランスを取っていたのだが、その副菜にかける工数が減った。
ご飯のおかずにはならないけど、栄養バランス的に出していた副菜が無くても満足できちゃうことが増えた。
いや、そーゆー料理も大好きだから作るけどね。
でも、忙しい日とかに無理して作らなくても良くなった。
・玄米は混ぜるのが好き。
最初にも話したが、俺は玄米と白米を混ぜている。
理由は色々あるけど、美味しいのが最大の理由だ。
玄米のみで炊くのも好きだけど、癖が強めで合わせる料理が限られたりするし、好みが分かれやすい。
なにより炊飯器で炊くのが難しい。
一方、白米と混ぜると炊飯器で普通に炊けるし、癖はそこまで強くない。
あと、お財布に優しい。
玄米意外と高い……
オススメは玄米1:白米1で、若干水分少なめ。
水分を減らすことで、米の粒が立ち、玄米の歯応えがしっかり分かる。
柔らかめの玄米は独特の粘りが出て好みが分かれやすい。
だがしかし、水分少なめの問題は、減らしすぎるとふっくら感が弱くなる事。
そんな時は、少しのもち米を加える事。
これだけでかなり変わります。
ほんのちょっと、大さじ1杯でいいから混ぜるとかなり変わる。
冷めた時の美味しさも段違い。
更に余裕があれば、玄米を発芽させるのをおススメしたい。
水に漬けておくと、玄米が発芽して体内での栄養吸収率がグンと上がるんです。
余裕があれば一日、数時間でも良い。
浸水を冷蔵庫で行って、冷たいまま炊くと更に美味しく炊きあがって良い事尽くめ。
前にも話したけど、いつもの物をひとつ変えると、周りも少しずつ変わってくんですよね。
ダイエットって、元々は『常食』的な意味だったんですけど
常の食事をしっかりする
↓
健康的にする
↓
痩せる
ってなったんです。
日本人が常に食べている代表格が、米。
その常の食を変えれれば、身体への影響はかなり変わるのでは無いだろうか?
たまには玄米もいいさ。