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私のコリアンネーム、선영。留学最初の2週間🇫🇷どん底から学ぶこと
Bonjour!
今回は、フランス留学中のお話。
私は2023年2月~6月までの4か月間、フランスのLyon(リヨン)という街に留学していました!
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フランス留学を決めた理由
そもそもなぜフランスに留学することになったのか、まずはその経緯から。
私は単位制の高校に通っていて、外国語としては英語の他に中国語とフランス語を履修することができたんです。
高校に入るまでバレエをやっていてフランスを代表するパリ・オペラ座バレエ団が大好きだったことから、フランス語の授業をとってみることに。
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憧れのオペラ・ガルニエで
そこからフランス語という言語そのものにハマって、大学でもフランス語を勉強することを決めました!
ただ他にも学びたいことがいくつかあったので、フランス語学科ではなく別の学科を、、!
そういうわけで、大学では第二外国語としてフランス語を選択し勉強していました。
自分が既習者であることやコロナ禍で家で過ごす時間が長かったことから、年に2度のフランス語検定をベースにフランス語学習としてのメインは独学。
留学はしたいな〜とぼんやり思ってはいたけれど、裕福な家庭ではないので親には言い出せず、、、
そんな時に!フランス語検定準2級を取得していれば大学の単位認定留学として留学できることを知ったんです!
私はフランス語学科ではないから大学の単位認定留学ではあっても単位認定される科目は無し。
教職課程を取っていることや卒業が遅れてしまうこと、他学科からのフランス留学は前例がないとのことで、とてつもなくcomplicated!笑
事情聴取のために大学内を行ったり来たりしていました。笑
可能かどうかわからぬまま、어쨌든(とりあえず-韓国語。最近覚えた^_^)フランス語検定準2級に向けて必死に勉強。
「これ合格したら大学の認定留学で留学できるらしいよ〜」と、それくらいしか母には伝えていませんでした。
この仏検合格が、夢の「フランス留学」への大きな一歩となったんです🇫🇷
とても私らしい道。笑
努力でチャンスを掴むのは得意です😌
リヨンでの辛かった思い出
1人になって大泣きした初日
留学前の手続きも実はいろいろなトラブルがあって、とてもストレスフルでした。(ここでは省略!笑)
それを乗り越えてやっとフランスへ辿り着いた私。
2022年9月にパリを旅行したので、4ヶ月ぶりのフランス。
「ただいま〜」と笑みを浮かべたのは一瞬で、旅行の時とは全く異なる感情、不安と心細さでいっぱいでした。
リヨン、サン=テグジュペリ空港に着いてから寮までの移動は地獄。
なぜなら大荷物を持ち運んでいたから。
そしてインターネットがなかったから!!
4ヶ月過ごすなら現地の携帯ショップでsimカードを買うのがベストだと聞いていたため、不安ながらもネットなしで電車を乗り継ぎ中心街へ向かいました。
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大きなスーツケース2つと背中にリュック。
計50kgにもなる荷物で両手が埋まってる中、十何人もの人に声をかけて道を聞いて、、
人の優しさだけが頼りでした。
私の大荷物を考慮して、本来歩いて行ける距離(急な坂道)をバスで案内してくれた駅の警備員さん。
merci beaucoup😭
バス乗り場まで私を連れて行ってくれて、運転手にまで状況を伝えてくれました。
これ以上優しくされたら泣いてしまうってくらいウルウルの目で、精一杯ありがとうを伝えました。
なぜかタダでバスに乗らせていただけて、寮の最寄りのバス停に着いた時「ここだよ」と運転手さんが教えてくれました😭😭
その日はsimカードを買いに携帯ショップ(FREE)へ行って、寮に帰って1人きりになった瞬間部屋で大泣きしました。
心身ともに限界、、、
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2週間の孤独生活
友達ゼロの状態から始まった寮生活。
約60人が暮らす中で、私を含め日本人は3人。
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1人は同い年の女の子。
英語での留学で、私とは違う大学へ。
そして私が着いた時彼女はパリを旅行していて、1ヶ月くらい経ったころ初めて会いました。
もう1人は日本で同じ大学出身のコウキ。
元々全く知り合いではなくて、大学側から連絡先を教えてもらっていた程度。
正直仲良くならないタイプだろうと思ったし(笑)留学先の学校も寮も一緒だから、そんなに深く関わる必要はないだろうとお互いあまり頼らずにいた。
今ではベストフレンドなんだけど😂
そんなわけで友達ゼロからスタートした私。
外国語を使って友達を作ったこともないし、その時英語もフランス語も全く十分なレベルではなかった。
日本では友達作りに困ったことなんてないし、友達大好き人間なのに!!
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そんな私は人と会うのを避けることしかできなかったんです。
共同キッチンに行くのも共同シャワーを使うのも極力避けました。
外出するのも怖かったので、日本から持ってきたカップラーメンやサトウのご飯でやりくりしてました。
ひどい話、キッチンにお湯を沸かしに行くことができなかった私は部屋の水道水をお湯全開にしておにぎりを作りました。
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私は普段家族に弱みを見せませんが、心細くて電話をして妹にもたくさん元気をもらいました。
4ヶ月もここで生きていけないと思うと同時にちょっとした心の成長に日々喜びを感じながら、授業が始まるまでの2週間を過ごしました。
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私の留学生活で欠かせない存在
선영という名前
私はnoteにもInstagramにもいくつかの言語で自分の名前を表記していますが、それら全てに思い出があって、一つ一つが私にとってすごく大切なんです。
そのうちの一つである「선영」という名前。
これはフランスで出会った韓国人の友達がつけてくれました。
「そにょん」と読みます。
話は戻って、リヨンについて2週間。
授業が始まると、キッチンでたまに見かける韓国人の女の子3人組も同じ語学学校なのだと知りました。
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学校から帰って、共同キッチンで未だドキドキしながら夜ご飯を作っていると、その子達が私に声をかけにきてくれました。
私の英語力・フランス語力的に、その時は彼女たちの質問に答えるだけで精一杯でした。笑
⬇️当時の私のメモです。笑笑
ところどころ間違ってるけどこう覚えるしかなかった😂
見分けが付かなくて!笑笑
ユンへ めがねの子 21 Décembre ヨネキュン
ジイン 前髪なしの
ジイン インスタ海外系
ハンスン 3人組の細い子 18 avril
インヘイ メガネのお喋りの子 5 janvier ティティセ
その日の夜、このうち同じ大学出身だという4人が私ともう1人の日本人(コウキ)を誘ってくれて、寮のリビングでたくさんお話ししたんです。
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私の留学生活に明かりがついたのは確実にこの日。
今でも思い出すと泣きそうになるくらい、私は彼女たちに感謝しています。
そしてそのうちの誰か(2人くらい笑)が私につけてくれたコリアンネームが「선영」なんです。
正直に、誰だったかはよく覚えていません。
けどそれもその時らしい思い出としてあえて聞かずにいます。
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「韓国」との出会い
私の日本人の友達に韓国好きはたくさんいるけれど、彼女たちに申し訳ないくらい私は韓国について何も知りませんでした。
私たちは寮の小さな図書館で夜中まで一緒に勉強するようになり、私は0からハングルを教わりました。
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彼女たちと過ごす中で日常的に使うフレーズもどんどん覚えました。
発音が似てる単語があるとお互いに興奮しながら!
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一緒に学校へ行って買い物に行って、一緒に夜ご飯を作って食べるのが当たり前になり、家族みたいな存在でした。
その日にあった出来事も絶対に伝え合うし、恋バナや将来についての悩みもたくさん共有しました。
1番仲の良かったインネという子の部屋には何回もお泊りして、小さなベッドで2人反対向きになって寝ました。内緒です。笑
韓国料理と日本食を交互に振る舞いあっていたので、辛いものも食べれるように^_^
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フランス国内もヨーロッパの他の国も、一緒に旅行しました。
日本人との旅行となんら変わりない安心感と楽しさ。
お互いに外国人だということさえ気づいたら忘れてる。
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私に寄りかかって寝るインネとコウキ。^_^
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インネが書いた私たちの名前❤️
神様ありがとう、、素敵な出会いを
こんなに私たちが意気投合して仲良くなれたのは文化が近いことももちろんあります。
お互いの文化がお互いの国でかなり浸透しているし、ヨーロッパで過ごす同じアジア人としても共通するものも多くて。
でもその他に私たちの性格がマッチしたこと、英語・フランス語ともに言語レベルがほぼ同じだったこともかなり大きいです。
私たちは普段、英語・フランス語・韓国語・日本語の4言語をミックスして話しますが、片方が知らない単語ばかり使っていたら心の距離を縮めるのは難しいし、逆に心で通じ合えなかったら4言語も器用に使いこなせないと思うんです。
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クラスは違ったけれど授業で扱うフランス語の難易度は同じだったので、その日に習った単語を使って会話をしてみたり。
同じ日本人のコウキとも日本語以外で話すことを楽しんでいたし、学習者同士なので「恥ずかしい」という感情は全くありませんでした。
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そして、寮の影響もあったよねと私たち自身でよく話すんです。
ご飯を食べたければ必ず誰かに会って話すことになるし、パーソナルな時間を作るのは割と難しめ。
そして人数が少ないので仲良くなりやすかった。
この環境、言語レベル、性格、何もかもが、遠く離れた西の国で同じ留学生という立場の私たちを出会わせてくれたんです。
神様、ありがとう。
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これはフィンランドでの写真🇫🇮
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こんな大事な存在であった彼女たちがくれた名前だからこそ、「선영」という名前を大事にしているんです。
才能がない私で生まれて
皆さんの周りにも1人や2人、何をやっても最初からなんとなくできてしまう人っていると思います。
才能のある人、センスのある人といえばいいのかな。
私はよくそのうちの1人だと勘違いされるけど、その全く逆の人間です。笑
習い事でやっていたバレエ、高校の部活動でやっていたダンス、高校受験、大学受験、英語学習、教育実習。そして留学生活と海外旅行も。
私の人生の成功体験は、全てどん底からスタートしているんです。
小さい頃ものすごく負けず嫌いだった私はそんな自分が嫌で嫌で仕方なかったし、才能のある人に比べて「自分は劣っている」と思っていました。
でも違うんです。
「才能のない自分」こそが私の才能なんです。
最初から何もできないからこそ私は努力することを学び、努力する人間になって頑張る楽しさを学びました。
私はきっと誰よりもどん底からスタートして誰よりもやり遂げる力を身につけて、その度に大きな大きな人間になっています。
元からある道を辿って大人になるだけじゃ人生もったいない。
楽な道と大変な道があったら絶対に大変な道を選ぶ。
そこにはいつも大きな学びがあるので。
そして、どん底を知ると人は優しくなれます。
自分がいつもどん底からスタートするからこそ私はどんな人でも受け入れる力があるのだと、今書いていて気づきました。嬉泣
だから私はこれからも道なき道を突き進んで、生涯チャレンジし続けます。
才能無くして生まれた自分に感謝!
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