第一話、完結。
シルバーウィーク、
すいぶんと活気が戻ってきたような感じで、
なんだかとても嬉しい気持ちになりましたね。
自身は期末決算セールス?で、
札幌と名古屋で過ごしていましたが。。
名古屋の宿泊先は栄のど真ん中の定宿。
昼も夜も若者中心に賑わっていましたが…
この観覧車だけは、いつもながらガラガラな感じで。
もともと観覧車のビジネスモデルは優秀、
そんな評価があるのですが…
さすがに乗客が全然いなければ…
それでも人件費はかなり少なく済むし、
初期投資以降の投資はさほど大きくないので、
ある意味、リゾートビジネスよりは利益が出易いかも。。
リゾートは装置型産業であり、労働集約型産業ですからね。
週末や大型連休だけ稼働率が高くても利益が出ない。
スタッフをすべて週末だけとか、連休だけというわけにいきませんからね。
その人件費負担がすごく重たい。
なのであまりに初期投資を大きくするとニッチもサッチも…
となりかねないわけで。。
というわけで前回の続きとなりますが…
平日の高稼働を見込める!!
そう目論んでいた愛犬家専用リゾートも、
極力初期投資を抑えるよう厳しい目が向けられたわけです。
新たな施設をつくるなんて許されるはずもなく、
すべて既存施設の再利用の厳命。
その材料は…
☆老朽化して修繕が必要なプチホテル&レストラン。
☆雑誌LEEと「週末の家」というコンセプトで建築したハイグレードなコテージ。
☆ブームが過ぎ稼働が落ちていた2面のテニスコート。
新しい施設をつくることもいろいろ経験してきましたが、
古びた施設を蘇らせるのも楽しいよね!
そんな感じでプロジェクトは進行。
実際バブル経済崩壊後、何百億円もかけた施設を、
二束三文で手に入れて事業を伸ばした人もいるわけですから。
早期の資金回収の必要性もあり、
当初の立ち上げは会員制とすることで負担軽減を狙おう!
ということで…
愛犬家に人気の高いコテージを核に会員制の仕組みを組み立てることに。
もともと雑誌LEEとコラボで建築したコンセプトコテージ。
貸別荘としていたものの、
特殊過ぎて宿泊商品としては売りにくく、収益も無かった建物。
国内?いや世界初??
週末タイムシェアという仕組みでコテージ利用権を50口に。
※タイムシェア、1週間の利用権利ですが、欧米でも平均3泊4日といのうが利用実態でしたので、あえて金土日の2泊3日のみの権利に。
さらに閉鎖していプチホテルを改装、予約先着順の利用権化。
特に、コテージの利用権はクチコミで一気に…
愛犬家のネットワークの凄さをこの時にまざまざと、実感。
この会員権は投下資本の早期回収に役立ちましたが…
そこにはもう一つの狙いが!
なにせ初めての取組み。
どんなことが起きるかわからないし、
いくらルールを決めても世の中は守らない人も大勢いる。
だから、会員制にすることで、客層を安定化させて、
利用者のモラルを高めて運営を円滑にしようという考えから。
プチホテル併設のレストランも当然ワンちゃんOKに!
当時はこのエリアでもワンちゃんと食事できる場所がホントに少なくて。
一緒に泊まれるペンションはあっても昼間の食事に困るという人が多く。
これにより、宿泊客以外のお客様からの売上も!!
そして目玉は…
5,000㎡の森のドッグラン。
もともと別荘地として販売用の土地在庫だったのですが、
諸事情から売ることがでぎすに塩漬けになっていて。
投資はフェンスで囲い、下草だけ処理すれば済む!
ワンちゃん連れ観光客や周辺の別荘族を集客でき、
レストラン売上にも繋がるし、人件費はほとんど掛からない!!
観覧車よりも利益が出るかも??(笑)
夏は木陰、冬は日差しが入る広葉樹の森で、
ノーリードでワンちゃんと飼い主さんがノビノビ散歩を楽しめるなんて…
この際、稼働してない2面のテニスコートも、
ドッグスポーツやアジリティの遊具で遊べるようにしよう!!
という感じで…
まさに「再生」がキーワードのような新規事業でしたが、
このような場所を求めていた人は想像以上に多かったわけで…
そして何よりも力を注いだのはソフト面のこと。
気兼ねなく、過ごしてもらえるよう制約をあまりつくらず…
前回のブログで触れた「きぬ川観光ホテル」で教わったこと、ここへ。
だからこそ、その後各地に愛犬家用の施設が増えていき、
この八ケ岳には新規の施設までつくられたということでしょう。
今でこそ、楽天も、一休も、じゃらんも、
「ペットと泊まれる宿」のサイトを運営していますが…
今から20年も前はそんなものは無かったわけでして、
潜在需要を掘り起こしたことで新たなマーケットが生まれた!!
ということではないかと…生意気ながら自負してます。
ターゲットを趣味嗜好やライフスタイルを軸にして絞り、
ターゲットが望む商品やサービスを用意して、
ターゲットにリーチしやすい方法でアプローチする。
その結果、
ライフスタイルをもとにして出来たコミュニティは、
クチコミにより情報が拡散しやすく、
マス媒体に頼らない集客ができる。
ということを強く感じられたことが、
今の取り組んでいる事業の根っこの部分にあるわけです。
ですから、セミナーでよく話しているのは、
別にペットとか、犬とかだけじゃなくていいんですよ、
ということ。
但し、ペットはライフスタイルセグメントの中でも特別でもっとも強力。
なぜなら、家族であり、命だから。
シンパシー・ライフスタイルセグメント・マーケティング、
ということになるんですよね。
この話題、何回もに渡り、引っ張り過ぎたので、一気に収束をと思ったら…
とんでもなく長くなってしまいました。すみません。
次回、どうしようかな。。