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能動的サイバー防御、法案提出遅れる…

こんなニュースが目に入って来た。

「サイバー法案、年内見送りへ 首相交代で設計議論停滞」(共同通信)

サイバー攻撃に先手を打って被害を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」に関し、年内の関連法案提出が見送られる方向となった。
(中略)
6月に始まった政府有識者会議では、法的課題を整理して秋の臨時国会に法案を提出するスケジュールを描いていた。ただ8月6日に中間整理をまとめた直後の同14日、岸田氏が自民党総裁選への出馬見送りを表明。以降、会議は開かれずに足踏み状態が続いている。
(後略)

2024/11/3 共同通信社

 このニュースから次の2つの事がわかる。

 様々なサイバー攻撃の脅威にさらされている中で、議論や法案の成立が遅れるのは、非常に残念。
 個人的には、政局に関係なく、必要な議論はして欲しい。もちろん日本の課題はサイバー領域だけではないのは知っているけれども、やろうと思えば議論を勧められない訳じゃないと思う。内閣は存在している訳だし。
 有識者会議の議事要旨を見ていても、別に大臣が議論に大きく関わっている訳じゃない。だから、粛々と前に進めて欲しかった…。

 文中で「経済対策を巡る与野党協議に力を入れざるを得ない状況に陥っている。」とあって、そっちに時間がとられるからこっちは後回し、という事なんだろう。というか、協議して決めるのは本来当たり前で、政治家はそれが仕事なんだから、頑張って進めて欲しい。

 因みに、「与党が過半数を割って協議せざるを得ない」という事に関しては、工藤勇一氏の次のポストを思い出した。

 何が言いたいかというと、数の力で強行採決が簡単にできてしまう環境より、強行採決できなくなった今こそ、より良い議論をしてもらい、国益に資する判断をしてもらえるのではないだろうか?

 スピードが遅くなるのは残念ではあるけれど、よりしっかりとした議論ができるという面もあるので、現実的に考え、より良いものを、なるべく早く実現してほしいと、そう願わずにはいられない。

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