![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131921732/rectangle_large_type_2_58057aba8992fa318b1dd57e302af192.jpeg?width=1200)
一粒万倍日
今日、ホームセンターに行ったら、併設している宝くじ売り場に「一粒万倍日」というのぼり旗が立っていた。
私は宝くじを買う。ジャンボなどの一般的なものでなく数字選択式だ。
数字選択式はいつ買っても自分で選んだ数字だ。一粒万倍日を信じているわけではないが、毎週買っているので買ってきた。
一粒万倍日は「今日は運勢がいい日」だと思っていたが、そうではないらしい。
日本の暦に古くからある「吉日」のひとつで、「一粒のもみを撒けば万倍にも実り、立派な稲穂になる」という意味から、「わずかなものが飛躍的に増えること」とされている、という。小さな行動が万倍もの成果に繋がる開運日なので、「何かを始めたり、新調する」のにぴったりな日だということらしいのだ。
よくよく考えたら、今日仮に何かを始めるとか、運勢がいいといって日本国民全員が宝くじを一粒万倍日に買っても当たるトータルの確率は変わらないし、払い戻しの総額も変わるわけではない。つまり、何の変化もない。
いや、そんなことを言うのであれば、宝くじを買うこと自体がおかしいのだ。
YouTubeでお金の溜まらない人の特徴に必ずといっていいほど第一位にランキングされるのが「宝くじを買う」だ。
そりゃそうだ。ジャンボの還元率は、パチンコや競馬、競輪よりも断然低い45%程度。確率論からいえば、ドブに金を捨てているようなものだ。
それでも買ってしまうのは、「もしかしたら」「万が一」という「夢」のなせる業からだろう。
貧乏人ほど宝くじを買うのだということを、ここまで生きてきて実感している。